石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

4月17日本日は奥山真司さんによる地政学の講演を聞きました

2010年04月17日 | Weblog
 こんにちは、様々な知識を得る為にあらゆる講演に誘われた際には積極的に参加して行きたいと考えている石井伸之です。

 本日は青年自由党時代の友人に誘われて、地政学を研究している奥山真司氏の講演に誘われ、中野サンプラザへ行きました。奥山氏は私と同じ昭和47年生まれの37歳で、音楽関係の専門学校を卒業したものの、地政学という学問に触れ、日本では知られていない分野である地政学の研究をしたいと考え海外に渡り様々な学問を通じて、海外でさらなる地政学の研究を続けているとの紹介がありました。

 さて、地政学というのはナチスドイツによって研究されていた学問だけあって、学問界では「悪魔の学問」とも呼ばれているそうですが、それはあくまで歴史の一面だけに過ぎず、世界では国家戦略を考える上で活用されているそうです。

 実際に講演を聞いてみてどういった学問かというと、徹底的なリアリズムに則った現実主義的なもので、人間には限界があり、集団を作った上で、集団でケンカ(単なるケンカではなく、政治的なものや企業同士の争いも含みます)するということを認めることが大切だと言っておりました。

 戦略の7階層という話の中で、物事を成功させる為の順番を説き
1、世界観・・・人生観、歴史観、心、ビジョン
2、政策・・・・生き方、方針、意思、ポリシー
3、大戦略・・・人間関係、物資の配分
4、戦略・・・・今持っている力でどのように勝つのか
5、作戦・・・・いつどこで戦い(争い)を仕掛けるのか
6、戦術・・・・戦い(争い)の中で勝つ為に実際どのように動くのか
7、技術・・・・戦い(争い)の最中でどのように直接的な打撃を与えるのか

 というように、どのような争いごとにも7つの階層に分けることができ、これは様々分野に応用できるそうです。聞きながら考えてみると、私自身の選挙でも単純に「あれをやります、これをやります」という前に候補者本人の歴史観や人生観、心のこもったビジョンを訴えたのちに、詳しい政策を訴えかけた時ほど市民の皆様から大きな声援を得られたように感じております。

 また、自分がどのように思っているかということよりも、相手が自分をどのように見ているのか?という部分に重きを置いて、柔軟かつ冷静に判断し、自分が多くの選択肢を持ち、争う相手方には極力狭い方向へ誘導して選択肢を断ち切り、自分と相手の利害関係を一致させて共に進むというのがベストの選択であるように感じました。

 それと、日本人というのは西洋人が「陽」であるならば、間違いなく「陰」の性質を持っており、物事をハッキリと伝えるのではなく、曖昧な中でお互いが感じ取るという文化なので、それが外国人にとってはなかなか理解されないそうです。

 3時間にも及んだ講演では、まだまだお伝えしたい部分は多数あるところですが、きりが無いので割愛しますが、政治という力学の中で様々な政策を実現して行くには必要な学問であると思いましたので、興味のある方は奥山氏の書籍を買い求めていただければと思います。

 夕方には自民党国立総支部青年部定期総会が行われ、私の手違いで会場の変更があったものの、皆様からフォローをいただきどうにか無事に行われました。

 忙しい中を7月に行われる参議院議員選挙における東京選挙区の自民党公認候補者である中川雅治参議院議員や全国比例区に自民党公認で出馬する保坂三蔵前参議院議員、自民党三多摩支部連合会会長である三田敏哉前都議会議員、青年部長である並木克己部長にも駆けつけていただいたことは、大変嬉しく思います。

 まだまだ自民党には厳しい風が吹いているのも、自民党がしっかりとした日本のあるべき世界観を示せていないことにあるのではないでしょうか?国民の負託に耐えるべき、国策の元となる世界観を一市議会議員ではありますが自民党の綱領を読み解く中でお伝えして行きたいと考えております。

 

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