ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

重晶石4

2012-12-27 13:10:19 | 日記・エッセイ・コラム

今朝の金沢の最低気温は-3.9℃だったそうです。今年はいつもよりも寒いような気がします。こう寒いと、つい太陽の黒点の事とか、他の原因の事とかを考えてしまいます。ただし、過去の最低気温ランキングを見るとまだまだ大した事はありません。過去50年間にはもっと寒い日が多かった事が分かります。人間の時間の尺度で暑さ寒さを考えてはいけません。地球史的にはもっともっと激しい気温差の大きい時代があったのです。宇宙的には地球は恵まれた生命のハビタブルゾーンにしっかり入っています。ありがたい環境だと思います。

さて、今日は「重晶石4」です。

重晶石は色や形のヴァリエーションが多く、それでいて比較的安価なものが多いので、重晶石コレクターも多いような気がします。その菱形の板状結晶には魅力的な標本が多いと思います。

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中国 雲南省 産 重晶石・水晶(Barite/Quartz)

これは菱形板状の重晶石のクラスターと水晶のクラスターの共生体です。両方とも白く、複雑に共生しております。今日のような寒い日のイメージに合った標本だと思います。

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St.Georges les Baines,Ardeche,France 重晶石(Barite)

これも菱形板状結晶の重晶石です。よく見ると蛍石のような累帯構造が見えます。透明な淡い灰色がかった青色の筋が魅力的です。

Dscf2930

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Taouz,Morocco 重晶石(Barite)

これは少し薄い黄色がかった重晶石です。下からライトを当てて写真を撮ると薄い黄緑色に見え魅力的に変身しました。

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北海道上ノ国町 勝山鉱山 産 重晶石(Barite)

これは国産の重晶石です。勝山鉱山の重晶石は透明感のある淡青色をした美しい結晶で有名です。尾小屋鉱山の重晶石もしっかりした個性がありましたが、勝山鉱山の重晶石は外国産の重晶石に負けない特徴があると思います。やはり国産鉱物には国産鉱物ならではの良さがあると思います。

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