京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

牛と菅原道真と天満宮

2021-02-07 | 京だより

今年の干支は「丑」。私の干支も「丑」
牛と言えば「学問の神様」である菅原道真公を祀る北野天満宮を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
菅原道真公は丑年、丑の日、丑の刻生まれで日頃からよく牛をかわいがっていた事や、亡くなった日も丑年、丑の刻という事で菅原道真公を祀った天満宮では「なで牛」がよく見られます。
牛が神の使いであることから、全国には約12000社の「天神社」、「天満宮」があり、市内にも北野天満宮以外に「菅原院天満宮」、「文子天満宮」、「錦天満宮」、「吉祥院天満宮」等、趣のある天満宮が数多くあります。
今日はあまり「密」にならない、ちょっと変わった珍しい大きな」金のなで牛、くぐり牛」が奉納されている吉祥院天満宮を訪ねてみました。

 

ここは菅原道真公がお亡くなりになって31年目に当たる、平安時代の西暦934年に菅原家ゆかりの道真公御誕生の地に朱雀天皇の勅命により創建された最初の天満宮です。
境内入口の鳥居付近には「菅公御誕生之地」碑と「産湯の井」、道真公が約書にご参勤の時、お姿を映された井戸「鑑の井」があります。



中に進むと道真公のへその緒を埋めたとされる「胞衣(えな)塚」があります。



初宮参りの時にはこの塚の小石を「お食い初め石」として授与されます。
本殿横には道真公が少年時代、習字に使用したという「硯の水」。

 

本堂前には古い石像の牛。

 



そして最近奉納された高さ1.3m、幅3.2mの「金のなで牛、くぐり牛」。



石像の二体にひびが入るなどしてきたため新しく作られたそうです。
大人でも胴をくぐる事ができます。
コロナ感染拡大の防止のため、各自きちんと対策をしてお出掛けください。

京都好き男 細木

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