いせ九条の会

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「不戦の誓いを堅持する」との言葉を式辞で述べても/山崎孝

2007-08-16 | ご投稿
【中日新聞:「不戦の誓い」前夜に復活 戦没者追悼式の首相式辞】 (2007年8月15日付中日新聞)

終戦記念日の15日に開かれた政府主催の全国戦没者追悼式の式辞で、安倍晋三首相が述べた「不戦の誓いを堅持する」との文言が、厚生労働省が作成した原案に入っておらず、首相官邸からの指示で14日夜、急きょ盛り込まれていたことが分かった。

小泉純一郎前首相時代には、就任2年目の2002年から04年までと、06年の式辞に「不戦の誓いの堅持」が盛り込まれていた。

式辞は例年、追悼式事務局を務める厚労省が、過去の式辞を参考に原案を作成、最終的に官邸側が決定する。今回は、14日までに厚労省が原案を官邸に提出。原案作成の時点で同省は「不戦の誓い」の部分を入れていなかったという。

官邸側はいったんは了承したが、同日夜になって前年との違いに気づき、厚労省側に修正を指示した。

厚労省援護企画課は「追悼式で実際に首相が述べたことがすべて。事前の調整過程は明らかにできない」とする一方、「式辞は毎年まったく同じ表現ではないが、平和国家を目指すという政府の基本的な考え方に変わりはない」と説明している。(共同)(以上)

安倍首相は全国戦没者追悼式で「不戦の誓いを堅持し、国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献していくことを誓う」と述べました。しかし、この「不戦の誓いを堅持し、」を官邸側が気づいて式辞に加えても安倍首相の考えではなく、安倍首相の企図することは逆を行っています。歴代政府の憲法解釈まで変えて、日本が参戦できるケースを作ろうとする一事をみても明らかです。