函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む50代店主の趣味と感じたことの
日記です。

平清盛、主犯は重盛!!

2012-09-24 | 歴史

殿下乗合事件(でんかのりあいじけん)

後の人がこう名付けたのでしょうが、何とも安直な呼び名です。

殿下とは摂政・藤原基房のことですね。

乗合とは一般的には不特定多数の人が同乗する事ですが、貴人

と出会った時に降りずに乗ったままでいる事も乗合と言うそうです。

貴人である藤原基房に出会ったにもかかわらず輿や馬から降りず

礼を失した事件と言う事でしょうか??

 

平重盛の次男・資盛と摂政・藤原基房の従者による路上での乱闘騒

ぎですが、平家側による報復へと発展します

報復の首謀者はいったい誰なのでしょうか??

二説あるようです。

 

平家物語によると…

重盛の次男・資盛は若い従者と雁狩りを楽しんだ帰り、参内途中の摂

・藤原基房の行列と鉢合わせ。

貴族社会では身分が下位の者が下馬し礼をしなくてはいけないのです

が、資盛側はこれを無視

基房の従者に咎められた資盛一行ですが、下馬するどころか行列をか

け破って通りぬけようとします

怒った基房の従者は資盛や供の者を馬から引きずりおろし、はずかしめ

たとされる事件です。

この時資盛が13歳、とても思慮のある年齢には思えません。

平家の驕り高ぶりは末端までしみわたっていたようすが垣間見えますね

勿論、話はこれで終わりません。

六波羅に帰った資盛は祖父の清盛に泣きつきます

清盛は激高し基房への報復を口にしますが重盛に諌められます

『そもそも下馬の礼をとらない資盛に非があるのだから、かえってこちらが

謝りたいくらいだ』と…

分別のある重盛の裁定、これで収まれば良かったのですが、怒り心頭の

清盛は重盛に内緒で基房への報復を命じるのです

事件から5日後、300余騎の兵が参内途中の基房一行を襲撃。

このことを知った重盛は驚きとともに怒り爆発

関係した者を罰し、資盛を伊勢国にて謹慎させたと言われています。

ドラマではどうやらこの説をとりいくらか脚色したようですね

 

玉葉によると…

法勝寺の法華八講の初日、基房は法勝寺に参る途中、基房の行列

はある一行と出会い見ます。

下馬しない一行を咎め牛車を壊すなど恥辱を与えます

重盛の子・資盛とも知らず…

後で重盛の子・資盛であることを知り、慌てた基房は、乱暴を働いた

従者を重盛に引き渡し、勘当することで事件をおさめようとします

ここで収まれば良かったのですが…

何と重盛はその従者たちを追い返してしまいます

『この程度では済まさぬ!!』という無言の恫喝でしょうか??

基房は震え上がり、さらに多くの従者を勘当したり検非違使に引き渡しますが、

それでも重盛の怒りは収まりません。

3ヶ月後、基房が高倉天皇の元服の打ち合わせのために参内しようとしたところ

重盛配下の武士たちが襲撃、基房は参内できず、天皇の元服の打ち合わせは

延期されたとか…

果たしてどちらが真実なのでしょうか??

平家物語は清盛を悪人と捉えている節が多く見られ書かれたのもこの時代より

ずっと以降の事。

玉葉は兼房の弟・兼実が書いた日記です。

この時代を生きた兼実がリアルタイムで記した日記なのです

個人的には玉葉の方が信憑性が高いと思っている僕なのです。

ところで

この事件に清盛が関与している節が全くないのです

おそらく福原に居たと思われますが…

高倉天皇は清盛にとって義理の甥にあたります。

その高倉天皇の元服を台無しにするような事を清盛がする筈がありません。

基房が襲われたのは十月、十二月には基房は太政大臣も兼務となりますが、

これは清盛による事件に対する詫びの表れだとも言われていま

清盛が主犯どころか重盛の尻拭いをした訳です。

殿下乗合事件は温厚だと言われている重盛の人物像を根っこから覆す事件

だったようですね

 

 

 

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