佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

八木禧昌さんの魚名に遊ぶより

2011-12-23 19:05:44 | 釣り

魚名に遊ぶ・カナガシラ

その昔、日本全国津々浦々、人々の暮らしが古典芸能と密接なつながりがあったことが、魚名の地方名から

かがうことが出来ます。

ある時愛媛・松山でキス釣りの船を出したとき、水深50メートルほどの、

 

キスにしては深場のポイントで、真っ赤なカナガシラの良型がつれました。

 

「これは!立派な義太夫語りじゃありませんか」と、素っ頓狂な声を上げた釣友のSさん

 

、郷里の鹿児島ではこの魚をギダユウガタリと、言っていたそうです。

 

現在、誰もそんな呼び方をする人はいないそうですが、たしかに、浄瑠璃を語る人の、熱演で顔が真っ赤になっている有り様が想像できますね。

 

 往時は浄瑠璃が辺鄙な漁村のそこかしこで生活に密着した娯楽であったことがうかがえます。そんな伝統の古典芸能ゆかりの魚名が廃れて行くのは、

 

浄瑠璃が庶民のものではなくなった証しでしょうか。

 

 

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