佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

私の釣り日記(釣り三昧)、種子島のシマアジ釣り2

2020-06-15 19:50:44 | 釣り

4日目の午前5時起床6時に出船、それぞれが分かれての乗船。

近場で小型だが数の出るところと、少し遠いが大型の出るところにと2手に分かれての出船となった。

この島崎渡船の乗り場は国産ロケットの打ち上げがある、発射場への道を少し降りたところにあり

太平洋の荒波を受けて立つ波止には、末吉丸、智美丸、幸栄丸、南海丸とが係留されており、出船する

のだが、今朝はまだ台風の余波を受けて港から出ていくのが一苦労であった。

大物狙いの私は、1匹でよいので大型が釣りたくて今回の催しを全面的に支援されていた、黒松さんと2人

だけの乗船となった。

この黒松氏は種子島に毎週のように通っていてこの島に黒松の里を作るといい少しずつ土地を買っているという

今日本では一番多くシマアジを釣っている人物であろう、とにかく大型のシマアジを釣りたくて、一般的には

ハリスも10号ぐらいであるのが、彼の場合は14号のハリスを使う、船頭さんに食いが悪いといわれてもそれで

押し通している、小型のシマアジはいらない1匹大型が欲しいという、私もそれなりに大物釣り師を志してきて

いるのであるが、なんせ、磯のイシダイやクエと違い要領が得ない所に船には弱いのです。

でも今回は黒松氏にあやかってこの海のオオカミと言われる大型のシマアジをねらっているのである。

潮の早さもわからずにイシダイリールに100号の錘で投入するが、150m以上巻いている道糸が見る間になくなって

いくので、これは100号の錘でも止まらないと気が付いたときはすでに遅く、錘を替えるためにリールを

巻き取り始めたが、、この潮の速さでは、ちょっとやそっとで巻き取れない、やっと巻き取り、200号の錘に

替えてハリスは12号にして再投入、このシマアジという魚はアジ科だけに目が良い上に口元が弱いそのくせ

力は馬鹿力であるので口先にハリがかかったのでは取り込む途中で口切れして皆ばらしてしまうのです。

何投目かの投入後、竿が一気に海面に突き刺さった船べりに寄りかかって満月のようになっている竿を何とか

起こしつつリールを撒きにかかったが、相当な大物らしく、浮いてこない、ばらすのが嫌なので、横の黒松氏に

助けをと思ったら、彼もやり取りの最中、それではと、磯釣りの要領でポンピングして、やっと寄せてきて

船頭さんにギヤフを掛けてもらった。実寸80センチ本日第1号のオオカミ級のシマアジであった。

隣の黒松氏はとみるとバラシタらしく船頭と「ヘタクそ」、「ヤカマシー」と笑いながら言い合っている、

彼の場合は今までに数多く釣っているので少々逃がしてもなんともないが、私の場合はそうはいかない、

1匹1匹が真剣勝負なのですから、黒松氏はそのあと次々とシマアジをあげておられた、

今日の夕方の飛行機で帰るためにまだまだ釣りたいが、後ろ髪惹かれる想いで帰港した。

港に帰ると、皆さん沢山のシマアジを並べての品評会、そこに私と黒松氏が本日最大の80クラスをもって

来たのですから一気に注目された、平均的サイズが50クラスの所に80センチ級が現れたのであるから

鼻高々の釣行でした、この釣りに招待してくれた黒松氏中山氏にお礼申し上げます。

この釣行の数年後に黒松氏は黒松の里を仕上げる前にガンで亡くなられました、日本一のシマアジ釣り師の

称号をもって、あの世で竿を振られていることと思いますが、お悔やみ申し上げます。

若い30年前の写真です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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