佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

夏の夜に涼しくなるお話し/その3

2009-09-03 18:48:09 | 釣り
今回は私が体験したお話

憧れの男女群島には多くの人が亡くなっており、前にも書きましたが、ユーレイ島としても有名です。でもこの島には魚がワンサといるので磯釣師の皆さんが行きたい島です。

私も磯釣師の端くれとして何度か釣りに行きました。怖い目にも合いました。そのためかこの男女群島の磯の名前には、カンオケとかハコイシ、と言った、あまり気色が良いとはいえない名前があります。

私が経験した事も、多くのユーレイ話のひとつに過ぎないでしょう。男女で夜釣りをするときはどこともそうですが、小さな磯には上げません。以前書いたように、夜中に一発どんな大波がやって来るやもしれません。

私が上がった磯の前方にポツンと小さな磯がありました。昼間に上がったときに、「あそこに上がれたら釣れるのと違うか」と話していましたが、船頭さんは上げてくれませんでした。昼間、「夕方までとかアカンのかなぁ」といっていたのですが、だめでした。

日が暮れて夜釣の電気ウキをつけて釣り始めました。ポツリポツリと良型のグレが釣れていましたので真剣に釣っていました。

自分の電気ウキを眺めていると、前方の波間に赤いウキが漂っています。相棒のウキかなと横を見ると相棒はいません。仮眠にいったのかな、それとも仕掛けを飛ばしてしまったのか、そのウキが流れているのだろうと思っていました。

しばらくすると、そのウキが見えなくなりました。気にせずに釣っていたら、前方の昼に見た小さな磯の辺りに赤い電気ウキがふたつ飛んでいます。フッと「あれ?、誰か知らない間に磯に上がったのかな」と思いました。

いや待て、船が近づいたようなことはないし、まして昼間に上がれなかった磯なのに、と思った途端、ぞーっと背筋が寒くなって、「あれはなんだ!!」とビックリ仰天、磯際から飛んで逃げました。

後ずさりしながらも見ていると、確かにウキの明かりか竿先のライトか、右に左にふたつ飛んでいる、もう釣りをするどころではありません。その夜はまんじりともせずに夜明けを待ちました。

今、これを書きながらも思い出しては寒気が走ります。あれはいったい何だったのでしょうか?。あの磯で亡くなった釣人がいて、その亡霊が釣りをしていたのでしょうか・・・、あとで仲間に話すと、「なに夢見てんのや」と笑われました。

こんな離島で夜に磯から落ちると、絶対に助からないし、昼でも海流の流れが速いと、見てる間に流されていくので、まず助かりません。離島での夜釣りは十ニ分に気をつけて釣りをしたいものです。

皆さんの中でこんな夜話があればメール下さい、紹介させていただきますので。
コメント
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