伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

ラナ・ターナーとは

2008年11月10日 | 人形
月日の巡るのは早く、急に寒くなって来た。

町のあちこちに紅葉が見られるようになった。
そんな今日この頃いかがお過ごしですか。


さてインテグリティのFRは、
本シリーズでハリウッド女優のラナ・ターナードールを発表している。
これについてちょっと気になることがあった。


BIC(Barbie in Chiba)というネットショップは、
このラナ・ターナーという女優は
「ルキノ・ヴィスコンティの『郵便配達は二度ベルを鳴らす』などに出演し…」
というような説明文を掲げている。

が、ヴィスコンティの『郵便配達』にはラナ・ターナーなど
どこにも出ていない。


第一、ヴィスコンティはイタリアの監督、
それが戦前にハリウッド女優のラナ・ターナーを使うなんていうことは
あり得ない。
ちょっと考えただけで分かると思うのだが…。

映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は
ヴィスコンティの処女作で、
ハリウッドとは無縁のところで作られた。
(ヴィスコンティはのち、
ハリウッド資本の協力を得るが戦前はまったく関係がない)

ヒロインのジョバンナ(原作小説ではコーラ)は
クララ・カラマイというイタリア女優が演じている。


ラナ・ターナーはハリウッドで作られたバージョンの
『郵便配達は…』に、多分出演していたのではないか。
資料によれば1946年にアメリカで作られていると書いてある
(ヴィスコンティのは1942年)。
多分それではないだろうか。
本当にね、ちゃんとして欲しい。
たるんでるんでないの。


ラナ・ターナーがいつの時代の女優かも
多分BICは知らないのだろう。
私だって知らない。
でも私の認識ではマリリン・モンローの一世代前の、
ちょっとお下品な肉体派女優、という感じだ。
少なくともニ流のグラマー女優であったことには違いなかろう。


FRのドールはやせぎすで背が高く、
手足が長すぎて、肉感的な女優のイメージが掴みにくい。

少なくともファッショナブルな女優ではなく、
自分の肉体の性的なアピールを売り物にする女優というイメージだ。


あまり着せ替えドールには相応しくないように思うのだが、
そこら辺、ジェイソン・ウーは何を考えて
こんなマイナーな女優を選んだのだろう。
いや、マイナーだから選んだのかな。
そう言えばインテグリティは以前、
しきりにベティ・ペイジドールを作っていたし…。


そう言えば、
トナーかどこかがジョーン・クロフォードのドールを出すという。
アメリカではこういうような、
ニ流女優のドールを作るのが流行しているのだろうか。
マテルのバービーがマリリン・モンローなどの
一流の名の通った女優を作るので、
対抗しているのだろうか。


ともあれウーという人はとても若いのだ。
バービーのカスタムをしていた時は、
まだ高校生くらいだったと思う。
Barbie Bazaarマガジンに良く彼のカスタムバービーが掲載されていた。

その頃の彼の写真を見たらまるで「坊や」。
東洋人だからよけいに若く見える。

FRにはオムという男性ドールのラインがあるが、
どうもまったく欲しいと思えない、
まったく無駄と思えるラインナップだ。
ウーはゲイだから(?)、
自分の好みだけで作っているのだろうか。




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