うん、まあ、よくそういうどうでもいいことを必死で悩みます
話を書くときはその設定やら背景やら、ある程度詳しい土台を作らないと筆が滑らないタチなので、大概詰まるのはそこからです。
プラントは人が住める環境でさえあれば良いのであって、自然の食物連鎖とかってのは関係ないのかな…とか。
鳥や昆虫は観賞用として生育してるのかもしれないが…蟻は別にいなくてもプラントの環境としては問題ないんじゃね??
百歩譲って蟻さんはいたとしても、ハエとかあのアレ(@マザ2用語)なんかは確実に必要ないよなー、とか。
…うっかり地球から連れてきちゃったとしたら仕方ないけれど。
とまあ、そんなことを、
うっかり砂糖まみれになりかけた昼間に考えていました。
…いまは冬場だからいいけど、夏だったら確実に恐怖の光景になるぞ……
というわけで(※あまり繋がりはありません)
珍しくブログにちょこっと小話など。
☆
「っわあぁ」
ぽたり。
太腿に落ちた冷たい感触に、カガリは声を裏返して叫ぶ。
「ちょ…アスランッ、ティッシュ、ティッシュ!」
突然の奇声に目を瞠っていたアスランの視線が、見る間に呆れた色を濃くしていった。
透き通る翡翠の見つめる先は、豪快に胡坐を組んだカガリの足。
慌てふためきながらも離そうとしない、手の中のトースト。
たっぷり塗られた桃のジャムが良い香りを放っているけれど、いささか、許容量を超えていたようだ。
「早くっ」
ショートパンツから覗く伸びやかな素肌を汚すのは、案の定、トーストから垂れたジャムの雫。
「…自業自得だ」
アスランは苦笑した。
だからさっき、あれほど『控えめに!』と忠告したものを。
「た……食べたかったんだからしょーがないだろっ!」
き、と琥珀色の瞳を強く瞬くも、膝裏に近いやわらかな部分を伝うジャムの所為で身動きも出来ず、カガリは悔しそうにアスランを睨んだ。
反省の色も無い。
けれど、そんな仕草さえ。
愛しいのだから、アスランはやはり苦笑したまま、カガリに身を寄せた。
一段と芳しい桃の匂い。
ちらと盗み見た彼女の唇は、気付いているのかいないのか、薄いピンクのジャムによってまるで紅のように彼を誘惑して色付いている。
「いいからとにかくティッシュを――」
二次災害を引き起こしかねない食べかけのトーストを取り上げる。
それでも感づかない鈍さにもう一度小さく笑って。
軽く、口付けを施した。
薔薇色に染まる頬。
「…お、おま……!」
動揺するカガリの表情は豊かだ。
予期せず身じろいでしまい、いっそう肌を滑るジャムの感覚が更に彼女を焦らせる。
「いま綺麗にしてあげるから」
幸いなことに、桃は、数少ないアスランの好きな甘い食べ物だ。
「や、え…おい、ア……スラ、」
怯むカガリに構ってなどいられない。
目の前にある御馳走を、指を咥えて見ているだけなんて、そんな馬鹿みたいな真似。
――出来るワケ、ないだろう?
「…んっ」
優しく舌先で、生白い脚に付着したジャムを舐め取った。
同時に吐き出される意図しない艶めいた溜息が、頭上からアスランを打ちのめしていく。
桃の味がゆっくりと口中に広がった。
それは、間違いなく、始まりを告げる舌触り。
「…甘い」
余さず舌を這わせて、アスランはそっと呟いた。
彼の髪を梳いていたカガリの指先が、震える。
「でも、もっと、」
甘い蜜の在り処を知っているよ。
見上げたカガリに無言で問えば、僅かな非難と了承を込めた一瞥が降り注ぎ。
瞼が閉じられる。
2度目のキスを待つ唇に、アスランは、自身の唇を重ねて触れた。
その瞬間に鼻腔を掠めた匂いも、堪え切れずに腕を回して抱き締めたカガリのやわらかな肢体も。
全てが織り交ぜられて、この上ない欲情へと変貌してゆく。
彼と彼女の舌先で曖昧に蕩ける桃のジャム。
次第に薄れていくその味と引き換えに、アスランは、静かにカガリの背を抱いた。
最上の、甘い感触を味わうために。
☆
おそまつさまでした。
…ちょっとのつもりがナゼこんな長さに……
12:30に寝るつもりがナゼこんな時間に…………。
話を書くときはその設定やら背景やら、ある程度詳しい土台を作らないと筆が滑らないタチなので、大概詰まるのはそこからです。
プラントは人が住める環境でさえあれば良いのであって、自然の食物連鎖とかってのは関係ないのかな…とか。
鳥や昆虫は観賞用として生育してるのかもしれないが…蟻は別にいなくてもプラントの環境としては問題ないんじゃね??
百歩譲って蟻さんはいたとしても、ハエとかあのアレ(@マザ2用語)なんかは確実に必要ないよなー、とか。
…うっかり地球から連れてきちゃったとしたら仕方ないけれど。
とまあ、そんなことを、
うっかり砂糖まみれになりかけた昼間に考えていました。
…いまは冬場だからいいけど、夏だったら確実に恐怖の光景になるぞ……
というわけで(※あまり繋がりはありません)
珍しくブログにちょこっと小話など。
☆
「っわあぁ」
ぽたり。
太腿に落ちた冷たい感触に、カガリは声を裏返して叫ぶ。
「ちょ…アスランッ、ティッシュ、ティッシュ!」
突然の奇声に目を瞠っていたアスランの視線が、見る間に呆れた色を濃くしていった。
透き通る翡翠の見つめる先は、豪快に胡坐を組んだカガリの足。
慌てふためきながらも離そうとしない、手の中のトースト。
たっぷり塗られた桃のジャムが良い香りを放っているけれど、いささか、許容量を超えていたようだ。
「早くっ」
ショートパンツから覗く伸びやかな素肌を汚すのは、案の定、トーストから垂れたジャムの雫。
「…自業自得だ」
アスランは苦笑した。
だからさっき、あれほど『控えめに!』と忠告したものを。
「た……食べたかったんだからしょーがないだろっ!」
き、と琥珀色の瞳を強く瞬くも、膝裏に近いやわらかな部分を伝うジャムの所為で身動きも出来ず、カガリは悔しそうにアスランを睨んだ。
反省の色も無い。
けれど、そんな仕草さえ。
愛しいのだから、アスランはやはり苦笑したまま、カガリに身を寄せた。
一段と芳しい桃の匂い。
ちらと盗み見た彼女の唇は、気付いているのかいないのか、薄いピンクのジャムによってまるで紅のように彼を誘惑して色付いている。
「いいからとにかくティッシュを――」
二次災害を引き起こしかねない食べかけのトーストを取り上げる。
それでも感づかない鈍さにもう一度小さく笑って。
軽く、口付けを施した。
薔薇色に染まる頬。
「…お、おま……!」
動揺するカガリの表情は豊かだ。
予期せず身じろいでしまい、いっそう肌を滑るジャムの感覚が更に彼女を焦らせる。
「いま綺麗にしてあげるから」
幸いなことに、桃は、数少ないアスランの好きな甘い食べ物だ。
「や、え…おい、ア……スラ、」
怯むカガリに構ってなどいられない。
目の前にある御馳走を、指を咥えて見ているだけなんて、そんな馬鹿みたいな真似。
――出来るワケ、ないだろう?
「…んっ」
優しく舌先で、生白い脚に付着したジャムを舐め取った。
同時に吐き出される意図しない艶めいた溜息が、頭上からアスランを打ちのめしていく。
桃の味がゆっくりと口中に広がった。
それは、間違いなく、始まりを告げる舌触り。
「…甘い」
余さず舌を這わせて、アスランはそっと呟いた。
彼の髪を梳いていたカガリの指先が、震える。
「でも、もっと、」
甘い蜜の在り処を知っているよ。
見上げたカガリに無言で問えば、僅かな非難と了承を込めた一瞥が降り注ぎ。
瞼が閉じられる。
2度目のキスを待つ唇に、アスランは、自身の唇を重ねて触れた。
その瞬間に鼻腔を掠めた匂いも、堪え切れずに腕を回して抱き締めたカガリのやわらかな肢体も。
全てが織り交ぜられて、この上ない欲情へと変貌してゆく。
彼と彼女の舌先で曖昧に蕩ける桃のジャム。
次第に薄れていくその味と引き換えに、アスランは、静かにカガリの背を抱いた。
最上の、甘い感触を味わうために。
☆
おそまつさまでした。
…ちょっとのつもりがナゼこんな長さに……
12:30に寝るつもりがナゼこんな時間に…………。