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里親委託率14%…「親のいない子」と「里親」を結べない日本社会の“無関心”
一部引用
児童虐待増加の流れが止まらない。厚生労働省がまとめた児童相談所への相談件数は、平成24年度で6万6701件。14年度の2・8倍の水準だ。親と離れ ばなれになったり、虐待を受けたりして一緒に暮らせない子供を預かる児童養護施設への入所理由調査でも、40年ほど前に比べると「虐待」が著しく増え、親 の「死亡」や「行方不明」は激減した。
親と離れた子供は通常、里親か施設(児童養護施設、1歳未満が入る乳児院など)のどちらかに預けられる。しかし、厚労省の資料によると、里親に委託され る率は英国、米国、豪州が7~9割台と高いのに対し、日本は平成24年度末で14・8%と際だって低く“施設偏重”の実態がある。
一方で、不妊治療を行っても子供を授からず、養子を望む夫婦の数は多いといわれ、制度がうまく回っていない実情が浮かぶ。