回り道

クラシックギターがちっともうまくなんないので
めんどうになってドラムをやったり
コードの勉強をしてみたりと
寄り道をして戻ってきたら
気がつけば前よりも譜読みが早くなっていた。
てっきりものすごい下手になっていると思っていたのだが。

バンドをやってみて感じた
クラシックとの違う点は
歌いながら楽器を弾いたりとか
いっぺんに、楽器意外にも
いろいろやんなきゃ
いけなかったりするところだ。
正直少し
気が散るときもある。
でも視野は少し広くなった。

あとクラシックの発表会と違って
たいていのバンドが
ろくな準備期間もなしに
ライブに出る。
時間もないし、お金もないし、
譜面もない（たいてい直前に曲が決まって土壇場で
買ってくるか、ギリギリになってからメンバーの誰かが
一夜漬けで曲をでっちあげる）

このギリギリな感じが
あーバンドっぽいなあ、と感じる
今日この頃。

最近気がついたバンドマンのすごいところ
①どんな譜面もA4サイズにたいてい収めてしまう。
②曲を大づかみで捉えるのがうまい
③追い込まれてからの伸び率がすごい（ライブ一週間くらい前）
④お金がなくてもイイ楽器を買ってしまう
⑤お金がないくせになぜか飲みに行くお金がある
⑥原稿がなくてもMCをする
⑦お金がないくせに東急ハンズではお得意さまである。
⑧いつ寝ているのかわからないくらい意外と筆まめが多い
⑨冬でも薄着である（節約か？）

下顎隆起について

歯医者に行ってきた。
下顎隆起とは歯の骨が
噛み締めすぎなどの
圧力により発達し、
歯茎が盛り上がってしまう
事を云うそうだ。
顎があまりに発達すると
将来は歯がぐらつく原因
にもなるらしい。顎を
ゆるめていわゆるアホ面を
心がければ歯が痛く
ならないらしいが、
ギターを弾く際に、
俯きがちな体制から
ヨダレが落下したら
どうしようとか思うと
なかなか緩める事が
できない。困ったもんだ。

タクシー停め方講座

生まれて初めて映画のレイトショーに行き、
帰りに自力でタクシーを停め、
一人で運転手さんと
トークして家に帰って来た。

今夜は
世の中には
タクシーを停めるのが得意な人間と、
不得意な人間とがいる、と
いう事を学んだ記念すべき日だ。
自分はどっちかというと後者の人間だ。
どうしてこれを
あっさりと世の中の人々はこなしているのか。

タクシーを停めるためには
たくさんの車の中からターゲットを
ロックオンする動体視力および反射神経、
そしてためらわずに美しくさりげなく
手を所定の位置に挙げる、という手順を
流れるようにこなさなければならない。

結局、これらが出来ない人間は
「強い眼光（必死さをアピール）」
「頼りなげな風情」
「挙動不審な様子」
などで対応するしかない。

今夜の運転手さんは察しのいい人だったので
様子を見て停まってくれたのだが、
「停まっていいのかちょっと迷っちゃったよ」
とダメ出しをされたので、
次回はもう少しがんばろうと思う。