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読書記録。主に漫画。更新不定期。です。
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映画化する意味。

2012-08-27 21:41:13 | 映画
う~ん。
基本的に悪いところを言い立てるのはどうかなあと思うんだけど。
小説や漫画を実写化する時にさ。
「映画っぽくしよう」と、冬山に登られたり、
なんだかなあ、と映画を見ながら感じてしまう。

マンガの実写化に至っては、キャスティングは決して悪くないはずなのに、
余りの店舗の悪さと、シリアスとギャグ部分のバランスの悪さに、
「これって、こんなに面白くない作品だったっけ…」とぼうぜんとしてしまう。

必要もないカーチェイスされたりすると、
「こんな関係ない人を事故に巻き込むようなことを、この主人公がするわけないじゃん」
と思う。これもまた、「映画的に盛り上げよう」という演出なんだろうけど。
ちょっと覚めた目で見てしまうと、
背景と人物の遠近法のずれ具合や、腕や手足のデッサンの狂いが気になって…
楽しめない…。

原作大好き~な場合は、映画化されても見ない方がいい時もあるよね、
監督さんは監督さんで、自分らしさを表現したくなったりもするだろうし…。

そんなことを考えているとき、小説を漫画化しているものを2作読みました。
片方は、うん、忠実に書いている。ども、何か物足りない。
もう一方は、原作に描いていない画面が入る。心象風景として。
これが、ばっちり、マンガとしての表現になっている。
そして、マンガを書いた作家の方の個性にもなっている。
「技量」「感性」と言ってしまえばそれまでなんだろうけど、


漫画家にしろ、映画化にしろ、原作を自分の表現にしてしまえるかどうか、
そして原作がある以上、愛読者に愛される部分を壊さず表現できるか、
という事何でしょうね。
いや、口で言うのは簡単だけどさ。

思い入れなど何もなく、何の気なしに見る映画の方が楽しめるのかなあ、
と少しさみしくなった晩秋映画観劇事情でした。


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