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飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

いよいよそろそろテントデビューを飾る方法2

2009-07-10 23:56:00 | 山登りのたしなみ
ここまでで、テントの準備と心構えは、一通り揃えられたと思います。そうなれば、いよいよ、デビューの日を待つばかり。


Step4・歩け!歩け!力の限り!!

今までテント泊をしていなかった方にとっては、テント入りザックの重みは、予想以上に脅威です。
何せザックを持ち上げる際に、重量上げの選手さながら、「ふっ!」と持ち上げ、「はっ!」と背負う・・・なんて姿が見られる位ですから、重さとしては今までと比べると相当なものになります。といっても、ザックの技術進歩によって、身体へのフィット感は、通常のザックよりも良い位ですから、肩や腰に対する負担はそんなにスゴいものではありません。それよりも、その重量を担いで長時間歩くという行動が、今までの山行とは違い、後からジワジワと効いてくるのです。そして、それらの経験を経て初めて、ザックを担いで何日も縦走する方々の偉大さを知り、無理のない計画を考えることの大切さを知り、軽量化の大切さを知ることになるのです。そう、ベテランの皆さんもこうした経験により成長してきた・・・はずです。

それは、おいおいの話としても、一人歩きがメインの方の場合、コースタイムよりも早く歩けることも多かったと思いますし、それを見越してスケジュールをしている方も多かったと思います。4時間の登りだろうが、10時間のコースタイムだろうが、あまり気にしていなかったと思いますが(いや、気にしろって)、重いザックを担いだらそう簡単にはいきません。今まで無類の強さをみせていたはずの名馬が、GⅢのハンデ戦で馬群に沈むが如くです(何だそりゃ)。

そんなこととは露知らず、いつものように4時間の急登にいきなりチャレンジしては、身体より心が最初に折れることでしょう。思った以上にのしかかるザックの重さは、確実に体力を奪っていき、まかり間違えば、足をつったり痛めたりして、困った状況に陥ってしまうかもしれません。最初の山登り先を選ぶ場合、出来れば一度登ったことのある山や、ある程度楽に登れることが分かっている山を選択することがよいかと思います。その山行で、今の自分がどこまで対応出来るものかの判断基準が出来るのです。ゆめゆめコースタイムや、他の山ヤの方のブログを鵜呑みにしてはいけません。歴戦の経験を経た彼らは、我々と比べたら猛者です。怪物です。初心者は初心者らしく、気持ち的にも楽になるためコースタイムよりもやや遅くなる前提で考えておきましょう。



Step5・テントさん、出番です

いよいよ、憧れのテント場に到着です。
通常、テント場は予約不要。このあたりも山小屋と違って気楽なところです。しかもお金は500円程度と、「え~、本当にいいの?」と山小屋泊まりが板に付いている人は、心配になる程のリーズナブルさです。そう、ここで、テント購入費用を回収していると思えば、テントなどを購入した痛手からも救われてくるのです。

最初の設営は、いくら平地で練習していたからといっても、恐らくドキドキしながら行うこととなることでしょう。上手く出来るかどうか、周囲の人に変な目で見られないかどうか、とても気になることでしょう。
自分の最初のテント泊は、有り難い事に一人テントではありませんでしたが、大ベテランの好奇の目にさらされ、何をしたらよいか手が進まず、挙句に伸び切ったポールで隣りの設営者を攻撃したりしていますから、誰もが通る道と思って落ち着いて臨めば大丈夫。あ、テントの組み立て方なんてハウトゥーは、説明書をご覧頂くとして、設営のポイントだけ紹介します。

< なんか斜めってない? >
出来るだけ平らな場所に設営する。そう、とても当たり前です。
傾いた場所やデコボコな場所では、安息も安眠もままなりません。常にどこでも寝られるという方も、部屋の方がもっとデコボコしているという方も(どちらも自分ですが…)、自然に抱かれて寝るのは、一般生活の劣悪さとは違います。
ということで、当然誰もが平らな場所を探すのですが、狭いテント場や先約がいる場合など、変な場所になってしまうことも往々にしてありますので、妥協せずに頑張って確保に励みましょう。

< デコボコしてるけど、まぁいいか >
小さな石くらいなんて気にしない、なんて思っていても、これが意外に気になるものです。そして、一度気になってしまうと、悲しいかな余計に気になるという悪循環。床にひくマットなどがあると安心ですが、ない方は事前準備を怠らないように心がけましょう。

< ・・・誰? >
木の下に設営すれば、雨に当たらなくていいかな・・・と思いきや、木の実やら葉っぱやら水滴やらで、静かな夜にポコポコポコポコという音を不定期に発生させて安眠を妨害してきます。また、林や草地のそばは、虫が発生する確率が高く、明かりに寄ってくるわ、朝起きると虫刺されが大変だわとなかなかに困ります。虫ならまだしも蛇やその他大小動物も出没する機会が増えますから、天候の悪条件などが無い場合は、何も無い場所が安心です。

< まだ10分しか経ってないの?! >
テント場に一人、自然を、夕陽を、星々を眺め、自然に抱かれた一日を満喫した後、テントに入りチビチビとウィスキーを傾ける。時間も忘れるこんな贅沢が・・・って、あれ、まだ19時。もう、寝るのか。いや、寝られるのか。

特に雨の日などは、外にも出られずテント内で時間を過ごすことになるため、寝ているだけというのも限界があります。地図でも眺めて想像力を高めたり、紙とペンでレポでも書いてみたりと、何かしら暇つぶしも必要です。文庫本が一番無難かとは思いますが、皆さんなりのアイテムを持っていきましょう。

< ペグる? >
悪天候や危険地帯ではテントしないためか、大体が石か何かで済ませてしまっていますが、テントを固定させるのは大切な作業です。いきなり天候が変化して、夜中に強風でテントごと吹き飛んだり、潰れたりすることもなくはないのです。後悔しながら外に飛び出しても遅いですから、周囲の固定は妥協なきよう。

< パトラッシュ・・・ >
山の上で熱帯夜はなかなか経験しないと思いますので、大体が予想より寒いです。特に独り身は、色々寒い身ですから、一人テントはより寒く感じることでしょう(余計なお世話)。下界が熱帯夜だからといって甘く見ないよう、シュラフを持って行く、レイヤーの重ね着ができるようにするなど、しっかりとした防寒対策も忘れないように。


< 効率? ・・・あっ、忘れてきた >
・ 出発前なのに片付けられないテント内
・ 膨張したエアーマットを袋に詰め込むのに数十分
・ テントを畳んだのはいいが袋が何処かに行方不明
・ 効率が良いかとテントの入口を閉めて畳んだら空気が抜けずに膨らんだテントとガップリ四つ
・ 外したポールが隣のテントに突き刺さる
・ 折る度に反対から伸びるポール
・ テント札をテントに付けたまま収納
・ パッキングが終わったところで帽子が中、後ろに荷物、木にテントマット

・・・何事も経験です。



LastSpte・テント場にヒァウィゴー

さて、ようやくやってみようかという気持ちになって準備も出来たとして、最後に困るのは、どこに行けばいいのかです。
今までテント場なんて自分とは関係ないものとして、意識して見たことすらありませんから、いきなり良いテント場を探しましょうと言われても、困ってしまいます。ベテラン山ヤの方のイイという意見を鵜呑みにしたら、誰もいない隠れ家的テント場に連れて行かれたり、有名なところだから人が一杯で安心かなと思っていたら、人が多過ぎて場所取り合戦に巻き込まれたりと、後で考えればネタにもなる貴重な体験かもしれませんが、出来ればデビュー位は普通に安心して過ごしたいところです。
そう、右も左も分からない最初だからこそ大切なのは、見た事の無い未踏の山より、有名な憧れの場所より、安心してテントが張れる場所、これに尽きます。人気が有りすぎて激戦になってしまう場所、張ることに集中できない位に厳しい場所、少ししか張れない狭い場所、アプローチが長過ぎて到着が遅くなってしまう場所、これらは、初心者が試行錯誤しながらテント泊するには不適です。ベテランに苛められたらトラウマになります。かといって、ただのキャンプ場に行くというのも山テントデビューの最初を飾るには、いささか寂しいものがあります。

ということで、いささか贅沢ではありますが、「山の雰囲気を味わえつつ、至れり尽くせりな場所」があれば気持ち的にも楽になることでしょう。ポイントは、アプローチが楽、テント場が広い、小屋が近くにある、トイレ&水場がある、人もそこそこいる、こんな至れり尽くせりから始められれば、自分のような小心者も恥かしがりやも安心です。

そんな最初のステップでオススメする場所の一つ目としては、定番ではありますが、

「尾瀬」

でしょうか。山の鼻、尾瀬沼もありますが、予約無しでいける広めのテント場の見晴がまずはいいかと思います。
アプローチも楽ですし、やや平坦な道ながら歩く距離が長いため、いい足慣らしとなります。水場・トイレも完備、小屋には食事や生ビールまで完備と至れり尽くせりな環境。悪天候になっても歩くことが苦でもないこともポイントです。ちょっと物足りない方には、富士見下スタートにしてみたり、鳩待~アヤメ平の周遊にすれば歯ごたえが出てきます。

しかし、やはり最初からちゃんとした山を歩きたい方には、二つ目として八ヶ岳・編笠山の麓にある

「青年小屋のテント場」

をオススメします。
ユルユルとした3時間程度の登り、途中の雲海&編笠山の展望、編笠山を巻くことも出来るため、状況に応じて使い分けも可能です。山登りを経て山小屋に向かうシチュエーションは、テント山行をしているというレベルアップした気分が味わえます。
青年小屋裏のテント場は、初心者がいくら試行錯誤をしても大丈夫程にだだっ広く、青年小屋の外のトイレが使えますし、水場は、5分歩いて汲みに行くなんて山ヤになったなぁイベントもあります。余った時間は、編笠山や西岳に遊びに行ったり、翌朝には、テントをデポして権現岳に登ってみることも出来たりと、もう山登り感満載です。

※ この2つのテント場は、自分のブログ記事になっていますので参考にして・・・あっ、編笠山レポしてない(汗)。


とまぁ、経験値が少ない自分が紹介するのもおこがましいですが、これでテントデビューをして頂く敷居がちょっとでも低くなってくれると嬉しい限りです。そして、どこかのテント場でアナタとお会いする日を楽しみにしています(えっ、それが目的?!)。是非是非、お待ちしています。


・・・てか、たまにはテントで出掛けろって。

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12 コメント

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そっか! (sanae)
2009-07-11 10:47:56
次なるターゲットは尾瀬と南八つ?(^^ゞ
第二の剱岳となりそうな予感?
かいねこ効果で混みそう?^_^;
返信する
そうか、尾瀬なんだ! (ぼんいぢ)
2009-07-12 20:37:46
なるほど。なるほど。と、
読ませていただきました。
そこで、
しつもーんⅡッス。
「俺、テント買って良かったよ。ふふふ。フフ。」
って、
思った瞬間ってどんな時でした?
返信する
条件 (トシちゃん)
2009-07-12 23:38:15
>どこかのテント場でアナタとお会いする日を楽しみにしています(えっ、それが目的?!)。是非是非、お待ちしています

条件付けといた法がよくねぇ!
・独身の女性の方、特に単独テント泊のピチピチ・・、 とかさ~。

我が家に時々「結婚紹介所」から電話が入るんだ。
「ご家族に独身のお嬢さんが居られれば、無料で登録できますよ、いかがですか?」
で私は「あっ 居ますよ! 86歳だけど今は独身ですが」
相手はすぐに電話を切りゃあがる、失礼なやつ!
返信する
あえて一言 (山空花)
2009-07-13 12:25:48
つけるなら…。

八ヶ岳なら、行者小屋・赤岳鉱泉も良さそうですよ(*^_^*)
BC型の山行になるので次なるステップなのかもしれませんが、北アに沈む夕日が見れますし。赤岳は目の前ですから。

私は2人で天泊デビューの時もソロデビューの時も何故か燕山荘でした(^^ゞ
時間は長いですが、休憩ポイントがしっかりしていて良かったですよ。
展望狙いたいならここもアリかも。
返信する
やっぱり (小太り親方)
2009-07-13 20:57:48
「山は、やっぱり旅館!」

ってオチかと勝手に思い込んで読み進めてみたら(笑)、ヤマケイとガクジンと著名山ブログのコラボレーションでテント特集でしたね。
次は二人用テントの正しい使い方を是非とも。
我が家の二人用テントも今年こそは正しい使い方、出来るのか

返信する
嬉しいです♪ (To-ko)
2009-07-13 21:41:36
今回はちゃんと続きが!
お忙しいのに、ありがとうございます(^^
私の初めてのテントは、大菩薩の福ちゃん荘でした。
戸惑いながらの設営や撤収、思い出しました。
まだまだテント泊の経験は少ないので、毎回どきどきです。まだ悪天候の中での設営、撤収は経験ナシですし……覚えるコトは、盛りだくさんです。
私も今年初のテント泊、早くしなくっちゃ!
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本当にもう (かいねこ)
2009-07-13 22:02:06
>sanaeさん

書いて今更ですが、全くもって恥かしいですね。
いやいや、混まないですよ(汗)。尾瀬なんて元々混んでいますから変わらないですし。八ヶ岳は、良い場所が多いですから、テント場が有る場所は総じてオススメですね。
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尾瀬 (かいねこ)
2009-07-13 22:29:04
>ぼんいぢさん

尾瀬なんてフューチャーしても真新しさがないのですが、自分自身の経験が少ないからでして…お許し下さいませ。


かいとーⅡっす。

ムフフな感じはまだありませんが…あ、ふふふでしたね(爆)。
何といっても、どこでも設営出来る自由度ですね。どこでもと言っても、まだ、そんな勇気はありませんが、行動範囲と行程選択の自由度が増していますから、カッチリ派ではなくフラフラ派の自分としては、助かっています。朝夜も自由に選択して行動出来ますから、何か制約から解放された感じがすごくいいです。
そして、忘れてならないのは、自然との一体感、薄皮一枚で自然に触れ合うのは、テントならではでしょうね。天候の変化や音を感じ、虫や木々や動物達の声を聞く、大変な事もありますが、都会育ち(だっけ?)にはなかなか刺激的でした。瞬間という意味では、最初のテント山行の夜中に外に出た時がとても印象的でしたね。降り出した雪の中、とても静かなテント場に一人。初めて買ったテントを見ると、テントが雪に埋まってる(笑)、と、何だか買って良かった気がしました。
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キャラが… (かいねこ)
2009-07-13 23:08:35
>トシちゃん

sanaeさんのコメントを見て暴挙にでましたか?そんな事を言っては、全国のトシちゃんファンが悲しみますよ。
トシちゃん、ちょっと誤解されているかもしれませんが、自分はそんな変な事を考えているわけではありませんからね。純粋に皆さんとお知り合いになりたいだけですから、既婚の方でも男の方でもバッチこ~いです。

あらら、読み返すとさらに危ないことになってますね…(爆)。
返信する
テント場 (かいねこ)
2009-07-13 23:15:39
>山空花さん

コメント有難う御座います。
赤岳へのアプローチが何か遠い気がして、未だに行っていませんが、良い場所なのですね。今度、行ってみます。
燕山荘、良い場所ですものね。自分は、普通に歩いても厳しかったので、行けるか心配です(…遠いんですよね)。山空花さん、さすが。
確かに休憩スポットがしっかりあるので、歩き方を間違えなければ、行けるかもしれません。確かに、あの展望の朝夕は気になりますものね。良いチョイスです。
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