
亀石のお話
(城上神社伝記より)
その昔、延喜年間(1000年ぐらい前)城上神社が仁摩町馬路の城上山に有った時、海防の神と崇められ崇敬者から珍しい貝の化石の有る石と、海亀の姿の石を奉納して海の安全を祈った。
永享年間当神社を愛宕山へ遷座したときはこの二つの石は運ばれたが、その後、天正年代遷座したときに亀石を運ぶことを忘れられた。
亀石は「自分の甲(亀甲)は、城上神社の紋所だ、行かなければ」と、山を下ったが、自らの重さに山の麓の川底へ沈んでしまってどうすることも出来なくなった。
それからは、その川岸を通ると川の中から不思議な音が聞こえるようになった。
静かな夜だとちょうど小豆をとぐような音に聞こえた。物好きな人々で道端まで上げてみたら亀の形をした石であった。それからは小豆石の名で大正年代まで道端に置かれた。
この石が或る夜、敬神家である田中某氏の夢の中に出て事の次第を打ち明けて、城上神社の境内へ上げて欲しいと頼んだ。田中某氏は早速そのことを宮司に告げて、此処に落ち着くこととなった。
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<石見銀山公園から続き>
大森代官所跡からこの石見銀山公園までで約800m。あちこちに興味を持って頭を突っ込んでウロウロしていれば、1-2km歩いていることでしょうが、中間地点といいつつ最終地点の龍源寺間歩までは、あと約2.3km。それが片道の距離ですので、往復することを考えると約5kmの行程があるという、意外に体力を要する世界遺産だったりします。自信や時間の無い方は、迷わずレンタサイクルやベロタクシーを使いましょうね。

公園からしばらく進むと、歩行者のみの銀山遊歩道へ
自然がたっぷりフィトンチッドでリフレッシュ

豊栄神社は、遊歩道ではなく一般道の方に有る神社(ちょっと荒れてました)
ここも井戸神社同様に人物神となっていました
山陰地方には、人物神のみの神社が多く見られるのは、土地柄でしょうか

是非見落として欲しくない場所、その3
途中の遊歩道から少し外れた場所にある『清水谷精錬所跡』(しみずだにせいれんじょ)
此処に来て初めて見る ザ・遺跡 といった感じの場所ですから、ちょっと嬉しくなります

明治以降、民間に払い下げられた際に作られた精錬所でしたが
その頃には、すでに銀の採取量が少なく経営不振で閉鎖されてしまいました
近づくとかなり大きな施設でビックリですが、上まで登れたりして楽しめます

歩く時間だけはたっぷりありますから、やはりこうやってラブラブ歩くのが正しい楽しみ方

清水寺(せいすいじ)
銀山の発見もこの観世音菩薩のおかげとのことです
元神宮寺(佐毘売山神社の別当寺)の山門との情報を得て来てみれば
お寺なのにありましたよ、狛犬が・・・ふふふっ

というように、所々に寺社や史跡などが並んでいますし、遊歩道も歩きやすいので
それほど長く歩いたという気になりません

川沿いにある新切間歩
歩いてきて最初に見る間歩がここになるのですが、さてさてどういったものなのか・・・

間歩:銀山の坑口だそうで
当然入れませんが、こんな感じであちこちに穴が開いてます

おおっ、これは大きな穴
取りあえず穴があったら覗いてみますが、埋まっていたり、どこまで続いているのか分からなかったり

そんなこんなで歩いていると、ようやくメイン目的地の龍源寺間歩に到着
間歩番号:500、唯一一般公開されている間歩です (約 273m)
入口の上にある小さい祠は、ここの神様ですので、お参りしてから入りましょう

楽しみを奪ってしまっては申し訳ないので、写真は1枚だけ
一方通行にする位ですから、道幅は狭く高さも低めです
毎年何人かは、頭をぶつけて運ばれるらしいので要注意
この間歩ですが、正直にいえばただの穴です。地面は、観光用にバリアフリー化されていますが、それ以外は、当時そのままの穴の様子を残しています。観光地化するために、当時の風景を無理やり再現させることをせず、よく見れば、昔の様々な面影を見ることが出来る、そんな遺し方を目指したことが、世界遺産として認められた部分でもありました。何故、無理だと思われた世界遺産認定が他を差し置いてなされたのか。当時、世界でも有数の銀鉱山として名を馳せたという歴史的背景もさることながら、今主流となりつつ自然との共生を見事に実現していること、その点が大きく評価されたと聞いています。有数の銀鉱山でありながら、崩れた山やむき出しとなった岩肌などを見ることが無いこと、遊歩道を歩いてみて分かるように自然を守りつつ世界有数の銀山として成立させたこと、それらの点も注目してみるとまた違った見方が出来る場所になりますね。不要となった穴は埋めてしまっているため、その反面、某所のように迷路のような入り組んだ通路、マネキンが当時を再現などという演出、景勝地としてのインパクトに欠けてしまうのは、致し方ないところなのでしょうね(世界遺産センターでは、マネキン見られますけどね)。

モテモテおじいさんのコーナー
・・・ではなく、観光案内のツアーでしょうか、皆さん真剣に聞いてますね

佐毘売山神社
昔は違ったようですが、鉱山の神様でもある金山彦命を祭る神社です

狛犬が全くいないのは申し訳ないので、ちょっとサービスショット

と、奥には、亀さんの手水舎発見
安政七年・・・1870年とは、年季が入ってます

神社脇からは、新横相間歩に向かうことが出来ますが
遊歩道は未整備のため先が通行禁止となっておりました

神社から舗装道路をちょっと歩くと、仙ノ山(標高 537m)へのコースがありました
仙ノ山経由で釜屋間歩や大久保間歩も行けるコースなのですが
どの程度のコースタイムになるのか未定だったので、今回は断念
山吹城址からのコースや仙ノ山、その先には三瓶山など
楽しそうなトレッキングコースが色々有りまして、かなり惹かれました
またいつか山登りでも来てみたいですね

来た道を遊歩道ではなく、舗装道路を歩いて戻ります
レンタサイクル組が、下り坂を利用してすいすい風のように走り抜けるのが羨ましいです・・・
メインストリートは、中国自然歩道の一部となっているのですね

・・・川ですか

帰りは歩いて帰ろうと、五百羅漢の道を先に進みます

あってるのかな? と不安に思い始めた頃にようやく標識発見

500m位、今まで歩いた距離に比べれば楽勝ですよ

観光マップにも外された場所の1つ
他にも負の遺産となるものは、すべてマップから外されていますので
興味のある方は、探してみてください(町中の地図にはまだ書いてありましたが)
ただ、興味本位で行くと後悔します、間違いなく後悔しますのでご注意を

歩いていくと世界遺産センターから銀山公園まで 約1.3km
200mの階段はありますが、バス待ちが長ければ十分歩ける距離です
(バスに乗って欲しいのか、ちゃんと案内されていませんけどね)

大久保間歩ツアーは、事前予約もありますが、空いていれば当日予約も可能です
9:30/10:30/12:15/13:15 ですので、予定などを考えて調整してみてください

帰りは近くの温泉津温泉(ゆのつおんせん)
温泉街としては初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されて、世界遺産の登録範囲となっているようです
こちらは、元湯温泉
外から番台が見えて、なんとも不思議な感じです

こちらは、薬師湯
元湯温泉が昔ながらの湯治場の湯の反面、なんともモダーンな雰囲気
とにかく無駄にモダン・・・そう、ムダーンな雰囲気が楽しいです

そのまま温泉に直行してしまうと見落としがちですが
龍御前神社(たつのごぜんじんじゃ)の上にある磐窟におさまる旧本殿も一見の価値あり

上からの眺めは、このたびの締めくくりとしてはいいものです
世界遺産になってもうすぐ3年。
ある程度施設としてはまとまってきたようですが、知名度も含めて、まだまだこれからといった感じにも見えます。これからの課題は、周辺地域との連携による観光地域としての発展をどうするかでしょうか。温泉に港に遺跡に鳴き砂、トレッキングにしてみてもいいかもしれません。無理に観光地化して変なものとなっては困りますが、もっと多くの人に来てもらえるようになればいいですね。これからの発展に期待したいです。
<おしまい>









山に興味がないわけではないです。
前エントリは山以外の画像が多かったもので。
でも、今回もまた別なところに反応。
亀石、穴、亀さんの手水舎に惹かれました。
龍はよく見るけど、亀は見たことない!
これは絶対に行きます。
近くに道の駅・キャンプ場とかあったでしょうか。
(ホテル泊なんて考えていない)
亀に食い付いて下さって、またまた嬉しいです。このブログ、山要素が益々少なくなっているため、見ている人がいるのかいなと不安なもので、コメントがあると何とも嬉しいです。
あの水出し亀の丸い手足がラブリーで、たまらんでした。水は、一定に出ていなかったので、どこからか引いて来ているのかもしれませんが、そのデロデロ具合も可愛いいです。
龍源寺間歩の出口からの道路にありながら、威圧感のある階段と古びた雰囲気で、物好き以外は誰も近寄らない感じでした。
最寄りのキャンプ場は分かりませんが、元々過疎…もとい観光客も少ない地域ですから、安全を考えたら人の集まりそうな場所が良いかと思います。出雲方面からは、また別の場所がありそうですが、オススメは、石見銀山の西方、高速道路・浜田JCTに併設の道の駅。ちょっと石見銀山から離れてはいますが、石見銀山までは、途中まで高速を使えますし、夜も22時辺りまでPAのお店も開いてます(コンビニもまだ近め)。そして、夕方からの景色も良い…らしいです。早朝から、途中の温泉津温泉でひとっ風呂浴びて(5時30分位からやってます)行くなんてのも良いですね。