飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

これが神戸牛、これぞ神戸牛

2021-12-17 05:14:27 | 旅行写真のたしなみ

「神戸」と聞くと、「横浜」同様にオシャレ感が漂っているような気がして、ただのおっさんには近付き辛いイメージを持つ場所となっていました (* 個人の感想です)。そのため、行き先の候補にすることを無意識的に避けていたこともあってか、何も知らなかった若かりし頃以来の訪問となりましたが、ベイエリアや坂の上を除けば、普通の大阪の街のようで大層安心しました。そして、街をブラブラ歩いてみると、美味しそうなお店が沢山並んでいることに気が付きました。

神戸といえば、有名なのは「神戸牛」。日本人より外国人の方が興味を惹いている感じがしないでもありませんが、肉が口の中で解けるやらとなんとも不思議な感想を聞いたりするような、とにかく美味しいと評判のお肉です。まぁ、折角そのお膝元に来たのですから、食してみたくなるではありませんか。
神戸牛の入ったコロッケや肉まんなど、加工品をいくつか食べてみましたが、ちょっと美味しい肉を使っているな程度の感想で、神戸牛を食べた感がありません。これは、やはり、ステーキとやらも食べてみないとでは?と思い至ります。とはいえ、あまり高いのは困りますし、旅行中のみすぼらしい格好ですから、見合った程度のお店を探します。ウロウロした結果、店の前の看板に 2500円〜 という料金が書かれたお店を発見。入門編としてはこの程度からだなと、案内を受けてエレベーターを上がりました。
入ってみると、小綺麗な椅子のカウンター席が並ぶ前には巨大な鉄板、そしてコックのようないで立ちのシェフ。あ、これ、見たことあります。鉄板を使い目の前で焼いて提供するお好み焼き方式です(* 違います)。ヘラをカンカンと小気味よい音をさせて、火柱がファイヤーする奴です(* 違います)。目の前に広がるのは、何だかエグゼクティブなビジネスパーソンが商談や仕事終わりに使いそうな場所でした。自分のステーキランクの最上位が肉の万世ですが、それよりも確実に上のランクが来たことは分かりました。困りました。

肉の万世のランチや排骨麺しか食べたことが無かった我が家族が、記念にステーキを食べに行った時の悲しい顛末は・・・あれ? 書いていませんでしたかね・・・まぁカルチャーショックだったのですが、それ以上の衝撃が来そうな事が見た目からして予想されます。今思えば、「世界に冠たる神戸ビーフ」ですから、庶民派の肉の万世で怯んでいる初心者が来ていい場所ではありません。スキー初心者が上級者コースのリフトに乗ってしまった、そんな感じです。とはいえ、ここまで来たらリフトで降りるなんて事は出来ません。気合を入れて転がり落ちるまでです。
カウンターには、色々と余裕の有りそうな二人組がシェフの焼いたお肉を堪能中。あ、メニューですね。はいはい。なんでメニューを見るだけなのに、緊張しているのでしょう。いざ、南無三。

見開きには、今日一番のオススメの特選牛が並びます。いやぁ、さすが神戸ビーフ。さすが特選。何でしょうか、目が潤んでしまうのですが、涙が出そうなんですが。・・・うん、これは無い。次のページでは、少し一般的な神戸牛が並びます。うんうん、大丈夫。これなら泣かないですみそうです。
とは言っても、3x肉の万世くらいですから油断(?)は出来ません。ただ、折角来たのですから、ここでランクを落としてしまっていいのか? 一番安い肉を食べるなんて選択肢でいいのか? と、心の声が語りかけてきます。恐らく、人生最初で最後の「四十代、真冬の大冒険」かもしれません。心の声がお店側の弁護に付いてしまったので、そのランクでいいのか、そのグラム数でいいのか、と言葉巧みに勧誘してきます。ただ、最初のページには触れてこないのは、まぁ、心の声ですからね。



そして、実食。美味い、美味すぎる。
これで普通の味でしたら、流石に血涙が出てしまいますから、美味しくて良かったです。そういえば、ドリンクは、普通のお店の価格帯でしたので、オサレプライス (お店の格に合わせて何故か普通のドリンクの値段も跳ね上がっている価格設定のこと) ではない事からも、そこまで観光客向け価格でもないのでしょう。一つ残念なことと言えば、ご飯と味噌汁をセットにできるというので頼んだのですが、高級店の雰囲気が一気に焼肉定食のようになってしまったことでしょうか。庶民の呪縛からは逃れられなかったのは、致し方無いですが、こういったお店では、余計なセットは頼まずに肉だけを味わう。一つ大人になりました。

金額は、今回の3泊分の宿泊費総額よりも高くなった位ですから、とにかく神戸牛は凄いことは理解できました。以前、鹿角の短角牛で頑張ったなぁという思い出はありましたが、上には上がいるものです。お金のことばかり書いてしまいましたが、旅の思い出はプライスレス。そう、プライスレスなのですよ(涙)。

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