イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

ワダエミの衣装世界へ

2005-12-21 11:53:45 | Weblog
25日まで行われていた「ワダエミの衣装世界」展へ行って参りました!
入場すると、まず新春のTBSテレビ50周年企画「里美八犬伝」の衣装。タッキーの衣装はターコイズブルーを貴重に、紺と渋いピンクのストライプがあしらわれていて、若々しい。そのほかに、チャン・イーモウ監督の映画衣装や清水寺の青龍会の龍や装束なども。
チャン・イーモウ監督は、89年の「紅いコーリャン」で名が知られてから、「HERO」でもテーマを3つの色で表していました。監督ののコメントに、映画は役者の演技力だけでなく、衣装からその役の意味や感情が伝わる要素が大きい、とありました。これは私たちの日常でも言えることで、ノン・バーバルコミュニケーション(非言語表現)である服装は、装う人の心情、立場、季節など、、、いろいろな要素が無意識に表現されているものだと思います。
「LOVERS」を観た時、主演のチャン・ツィー踊りのシーンはもちろん、竹林に、チャンツイーが緑の衣装で現れるシーンも、目にしみて美しかったことがとても印象的でした。
それから、舞台「マクベス」の衣装も展示されていましたが、たくさんの衣装が、それぞれ布を三つ編みしたもので構成されているのにびっくりしました。それらが並ぶと、青緑から青のグラデーションになるのです。すごい!
ワダエミさんの作品をそばで見ると、多くの人の手仕事によるものであり、彼女はデザイナーであり、同時に職人さんたちのプロデューサーでもあることがよく分かります。
世の中デジタル主流ですが、人の手によるもののぬくもりや、思い入れ、熟成の時間などに想いをはせると、人ってすばらしい!と思います。そして、それを感じさせてくれるすばらしい色に出会える事は私のみならず、誰にとっても、生きる喜びにつながるのではないでしょうか?

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