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松井ゆみ子のアイルランド日記「Vol.7/ブラック・プディング&ホワイト・プディング」

2005-11-14 05:39:20 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
クロナキルティのブラック&
ホワイト・プディング
フライパンで焼いたもの。
 アイリッシュ・ブレックファストが、イングリッシュ・ブレックファストと大きく異なるのは、ソーセージとベーコン&エッグ、マッシュルームや焼いたトマトがつく他に、ブラック・プディングとホワイト・プディングが添えられる点だ。ケルト民族独特のソーセージで、豚あるいは牛、羊も使われるが、今は豚がメイン。肉は、さばく前に血抜きされ、その血にオート麦をまぜて腸詰めし、茹でたものがブラック・プディング。聞こえはちょっとグロテスクだが、ケルトの知恵がいかされている。

 彼らにとって、生肉をローストするのが最大のごちそうで、その他食べきれない部分を塩漬け、すなわちハムやベーコンにして保存するところは今も変らない。残った内臓部分にオート麦をまぜた腸詰めがホワイト・プディング。ふつうの挽肉を使ったソーセージよりもずっと複雑な味わいがあり、オート麦のナッツのような歯ざわりとともに、旨い!と満足感たっぷりの食材だ。

 ブラック・プディングの方は、レバーをさらに濃厚にしたような味だが、やはりオート麦のカリカリ感が食べやすくしてくれる。どちらも、ちょっと厚めにスライスしてからフライパンで焼くのだが、オート麦が香ばしくなり、風味に奥行きをつける。

 南部コークは食文化の充実したエリアで、加工肉産業もたいへん盛んだ。そのコーク郊外にある町クロナキルティの製品が、私は気に入っている。きめが細やかで舌ざわりがいいし、味もいい。

 ベーコン&エッグとの相性はばっちりだが、マッシュドポテトにもよく合う。
 焼いたリンゴを添えたり、ベイクドビーンズ(トマト煮にした缶詰)をてんこもりに添えることもある。ブラック・プディングには、ウスターソースをちょびっとたらすことも、おすすめしたい。

 ブラック&ホワイト・プディングを含むアイリッシュ・フルブレックファストは、B&Bだと用意のないところもあるが、ゲストハウスならたいていあるし、町のカフェやレストランで食べられるところも多いので、アイルランドを旅される方は一度試してみてほしい。ケルト文化の、ひとつの名残だから。ブラックの方は、ちょっとなぁと敬遠されるかもしれないが、ホワイトの方は、ふつうのソーセージと見た目も変らないし、ほんとうにおいしいので、だまされたと思って食べてみてね。


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