9月17日の来日記念講演報告、および新聞報道

　9月17日に、イラク人医師シャキルさん来日記念講演＆「フレンズ　
オブ　マーシー・ハンズ」結成報告会を無事に行うことができました。
雨が降っていた上に、多くのイベントが重なっていた日でしたので、
参加してくださる方がいるかどうか不安でしたが、スタッフを除くと、
21名の参加者があり大盛況だったように思います。

　シャキル医師はパワーポイントを使いながら、劣化ウラン弾の被害、
占領下で増加する知識人殺害、民兵の活動、苦難を抱えながらも精力
的に活動を続けるマーシー・ハンズの詳細について報告してくれました。
また「フレンズ　オブ　マーシー・ハンズ」の結成も無事に終わりました。
今後はシャキルさんの支援、およびマーシー・ハンズの支援の活動を
日本で広げる活動を行っていきたいと思います。マーシー・ハンズの
代表ハルドゥーンさんの来日講演についても検討していきたいと思います。
若きイラク人の医師たちを中心に、医療支援だけでなく、国内避難民の
自立支援、非暴力による紛争解決などのプログラムなどを組みながら、
活動を広げるマーシー・ハンズの活動が日本で広く知れ渡る広報活動にも
力を入れていきたいと思います。

毎日新聞さんが、阪神版と大阪地域版に9月17日の報告会の記事を掲載して
くださいました。ともに朝刊です。阪神版は9月19日、大阪地域版は9月22日です。
以下、URLを示しておきますね。

阪神版
http://www.mainichimsn.co.jp/chihou/hyogo/archive/news/
2006/09/19/20060919ddlk28040225000c.html

大阪地域版
http://www.mainichimsn.co.jp/chihou/osaka/archive/news/
2006/09/22/20060922ddlk27040484000c.html

今後ともよろしくお願いします。またニューズレターのなかで、
シャキルさんの講演について報告したいと思います。

シャキルさんの講演をまた各地で行いたいと思っています。
随時、ブログに掲載していきますので、ぜひご参加くださいませ。

会計報告（2006年1月25日から9月7日）

会計報告（2006年1月25日から9月7日）

収入の部
繰越金　　　　　　0
カンパ(郵便振替分)855,500
現金カンパ 　　　 99,480
イベント売上　　 99,407
合計　　　　　　1,054,387

支出の部
研究生検定料　　　　　9800
検定料振込み手数料　　 630
入学金（研究生）　　84,600
入学金振込み手数料 525
前期授業料(研究生) 115,600
授業料振込み手数料 525
博士課程検定料 30,000
健康保険料 12,526
生活費（2ヶ月分） 100,000
生活費振込手数料 780
次期繰越 699,401
合計 1,054,387

引き続き、カンパをお願いいたします！

ニューズレター第1号発行

イラク人医師シャキルさん支援グループのニューズレターを
発行しました。ブログにも、テキストを掲載します。

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イラク人医師シャキルさん支援グループ　
ニューズレター　第１号
2006年9月9日発行

イラク人医師シャキルさん、無事来日！
「イラク人医師シャキルさんを支援するグループ」の活動に
賛同してくださったみなさまからの温かい支援の結果、イラ
ク人医師シャキルさんが7月16日に無事、来日することができ
ましたことを、ご報告させていただきたいと思います。

　私たちは今年の2月に支援グループを結成して以来、メーリ
ングリストやメンバー個々のネットワーク経由で多くの人々
に賛同やカンパを呼びかけてきたほか、チャリティー講演会
やチャリティ・ライブを開催するなどの活動を行ってきました。

シャキル医師が大阪大学医学部保健学科の研究生となるために
必要とされる出願書類をそろえるために、3月にメンバーの一人
が、当時ヨルダンに住んでいたシャキル医師を自費で訪問しま
した。4月末にそれらの書類を大学に提出し、研究生として合格
通知を受け取ることができました。受け入れ先が決定した後は、
ビザの取得に必要となる在留資格認定証明書の申請準備に入りま
した。必要書類と認定証明書の早期発行を依頼する上申書を大阪
入国管理局に提出した結果、当初は発行までに平均三ヵ月はかか
るといわれていた認定書を二週間も経たないうちに発行してもら
うことができました。その認定証明書を国際速達郵便でシャキル
医師に送り、受け取ったシャキル医師がヨルダンの日本大使館に
赴き、留学生ビザの申請を行いました。それから数日後にビザが
発給され、来日の運びとなったのです。

来日後のシャキル医師は一週間の休みをとった後に、大阪大学医
学部保健学科の研究生として、月曜日から金曜日までラボ(研究
室)に通う生活を始めました。ラボでは、温かく迎え入れてくれた
指導教官の親身な助言の下で、気さくな学生たちとともに、毎日、
実験に励んでいます。また、通学時に利用するモノレールや電車
の乗り方にも慣れたようです。指導教官から、ゼミのなかでイラ
クの歴史や政治情勢を報告する機会を与えていただいたほか、歓
迎会（バーベキュー大会）を開いていただいたと聞いています。

　支援グループが当初心配していた食事や言葉の問題ですが、現在
のところ、大きな障害とはなっていないようです。シャキル医師は
豚肉以外であれば何でも食べてみたいということで、大学の学食や
居酒屋などで、刺身、寿司、から揚げ、秋刀魚の塩焼き、お好み焼
き、焼きそば、カレー・ライス、チキンかつどん、ざるそば、うど
ん、納豆など数多くの食べ物にチャレンジしてきました。どれを食
べてもおいしく感じるとのことですが、特に、寿司とカレー・ライ
スと秋刀魚の塩焼きとざるそばがお気に入りの様子です。一度、支
援グループのメンバーが讃岐うどんをゆでたとき、あっというまに
たいらげてしまったということもありました。焼きそばは、気分転
換に一人で出かけた地域の盆踊りに出店していた焼きそば屋さんで
初めて食べて以来、好物となったようです。まさか一人で盆踊りに
行くとは思いもしなかったので、それを知ったときに支援グループ
のメンバーは爆笑しました。おじいさんやおばあさんたちといっし
ょにうちわを手にしながら、3時間踊っていたそうです。

　実験が終わり、帰宅すると日本語の学習を一人で行っています。
すでにひらがなの多くを読めるようになったほか、会話のなかにも
少しずつ日本語の単語が含まれてくるようになりました。大阪大学

では、10月から留学生用の日本語クラスが始まりますので、週に一度、
実験の合間に初級の日本語クラスを受講する予定です。おどろくべき
ことに、支援グループのメンバーが教えていないにも関わらず、来日
から数日後に突然、「大阪」という漢字を指して、「おおさかと書い
ているでしょ」と言い出したこともありました。

10月初旬には、医学部医学科博士課程の入学試験があります。出願を
済ませたばかりです。ラボで実験の結果を待っている間に入試対策の
勉強をし、さらには夜や休日には日本語学習をする少々ハードな生活
を送っていますが、シャキル医師は、「カンパを寄せてくださったみ
なさまのおかげで、非常に満足した研究生活を送ることができている。
まだお会いしていない皆さんに、感謝の気持ちを伝えたい。ありがと
うございます」と笑顔でメッセージを寄せてくれました。

　9月17日に大阪府高槻市でシャキル医師来日記念講演会を開催する
ことになりました（講演会の案内チラシ同封）。同講演会は、私たち
のグループをシャキル医師が関わってきたイラクの医療NGO「マーシー
・ハンズ」を支援するための「フレンズ　オブ　マーシー・ハンズ」と
して発展させていくことを報告する会も兼ねています。「マーシー・ハ
ンズ」は、占領下のイラクで医療を必要としている人々に対して平等
に手を差しのべてきました。講演会では、シャキル医師から経済制裁・
戦争・占領下のイラクの医療や政治状況を報告してもらうと同時に、
マーシー・ハンズの活動についても説明してもらいます。シャキル医師
の支援を続けるとともに、マーシー・ハンズへの支援活動を微力ながら
始めたいと思いますので、今後とも温かいご支援をよろしくお願いいた
します。

(ブログ上、会計報告略）

支援にカンパして賛同いただいた方は99名でした。たくさんの方々からの
温かいご支援、本当にどうも有り難うございました。グループ一同心から
御礼を申し上げます。今後も何卒宜しくお願い申し上げます。

イラク人医師シャキルさん支援グループ
問い合わせ先：メール　iraqimd2006@yahoo.co.jp
ブログ　http://blog.goo.ne.jp/iraqimd2006/
Tel 080‐5470‐8175
郵便振替口座：　00910-4-279360
口座名称：　イラク人医師シャキールさん支援グループ
　　　　　　＊口座名は、シャキールさんとなっています。

シャキル医師来日記念講演のお知らせ

9月17日に、シャキル医師来日記念講演を大阪の高槻市で
行うことになりました。
ぜひぜひご参加ください！
以下、案内です。転送・転載大歓迎です。

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イラク人医師シャキルさん来日記念講演＆
「フレンズ　オブ　マーシー・ハンズ」結成報告会のご案内

　今年の1月に来日し、東京、大阪、京都、兵庫などで、1991
年から2003年まで続いた経済制裁、2003年の戦争、そして現在
の占領下におけるイラクの深刻な状況を医療の観点から報告し
てくださったイラク人医師モハメッド・シャキル・ヌーリさん
が、7月中旬に再来日しました。今回の来日は短期ではなく、
大阪大学医学部にて腫瘍の研究をするためです。1991年の湾岸
戦争以降、イラクでは劣化ウラン弾の影響を受け、白血病や専
門医すら聞いたことがないような新種の腫瘍に苦しむ患者の数
が激増しました。シャキル医師は、これらの病気の治療に必要
とされる高度な医療を学ぶために、7月以降は、研究室で毎日
実験に励む生活を送っています。
　今回の講演では、経済制裁・戦争下の医療状況だけでなく、
占領が長引くにつれ治安が悪化し、「宗派対立の悪化」「内戦」
といった言葉で報道されているイラクの現在の状況を、イラク
人の医師の立場から語っていただきます。
　今回の来日記念講演では、これまでシャキル医師の研究活動
を支えてきた「イラク人医師シャキルさん支援グループ」を、
シャキル医師が関わってきたイラクの医療NGOである「マーシー
・ハンズ」を支援するグループ「フレンズ　オブ　マーシー・
ハンズ」として発展させていくことを報告する会も兼ねています。
シャキル医師から、マーシー・ハンズが結成された経緯や具体的
な活動、今後の展望などについても報告していただきます。
　みなさまのご参加をお待ちしています。

日時：2006年9月17日（日）
18:30（18:15開場）から20:30
場所：高槻市立総合市民交流センター　視聴覚室
行き方：JR高槻駅南側中央改札口徒歩１分、阪急高槻駅徒歩10分
　　　　　（付近地図↓）
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/db/kurasu/images/koryu.gif
資料代：700円　（事前のお申し込みは不要です）
主催：イラク人医師シャキルさん支援グループ
問い合わせ先： メール　iraqimd2006@yahoo.co.jp
　　　　電話　080-5470-8175

●モハメッド・ヌーリ・シャキル医師のプロフィール
1976年にバグダードに生まれる。経済制裁下のイラクで、
高校・大学教育を受け、医師となったあと、2002年12月
までバグダードの大学病院で臨床。2002年12月にヨルダ
ンに移ったが、数ヵ月後の2003年3月にイラク攻撃が開始
されたため、戦火のなかバグダードに戻り、負傷者の緊
急治療に従事。同年7月にイラクで医師を続けると殺害す
るという死の脅迫を受けたため、ヨルダンに避難。アンマ
ンで医師として働きながら、イラクの医療NGO「マーシー・
ハンズ」（Mercy Hands)の活動に関わってきた。2006年
初旬に初来日し、日本各地でイラクの医療事情に関する
講演を行った。2006年7月に再来日が叶い、現在、大阪大学
医学部にて腫瘍の研究をしている。

●イラク人医師シャキルさん支援グループのプロフィール
シャキル医師が2006年初旬に来日した際に、講演会を通して
彼と友人となったものたちが、イラクで必要とされている血液
や腫瘍に関する知識を日本の医学部で学びたいと考えていた
シャキル医師を支援するために結成したグループ。シャキル
医師の研究生活に必要な経費をカバーするための賛同者・寄付
金集め、発起人による講演会やチャリティー・ライブの開催、
受け入れ先の手続き、来日手続きの活動を行ってきた。