きちんと ごはん

食事や仕事、自分のことなど綴ります。

無方向バス

2012-05-03 13:45:31 | ぽにょっ会&東京マッコリ会
ぽにょっ会の翻訳・・今までずっとコメント班でしたが、今回は翻訳班に挑戦しました。
いやいや・・・
なんか不思議なお話しでした。

トップバッターだったのですが、無方向バスのキーポイントの「 큰책」どうやって訳したらいいかな。。とずっと頭を悩ましたもののそのまま「大きな本」って訳してしまいました。なんか良い訳はないものか。。。今も悩んでいます。皆さんはなんと訳したのでしょうか?「大きな本」ではなく「大きい台帳」とか「でかい台帳」とかの方が良かったのかな?


「외상」
辞書だと掛け・掛売り・つけで買う事

と。なっていたのでツケで統一しました。

p.215 4行目

백과사전 부럽지 않을 정도의 모양새였다 ですが

直訳すると「百科事典が羨ましくないほどの形だった。」なので百科辞典と同じ程度の大きさでいいのかなと思い「百科辞典と同じほどだった」にしました。これでいいのかな?って不安です(>_<)
なんかジュンヒョクさんの小説って、こういう言いまわしが多いような気がするのですが。。


p.216 一番下

마음이 들떴다 私の持っているものには載ってなくて、エキサイトの翻訳で調べたら「心が浮き立つ」とでたのですが・・・
慣用句で調べても出ないし・・・と思って良く들떴다の文字をみつめていたら・・あ!!分かった들뜨다(そわそわする。うきうきする)だったんですね!!うわ~いま気づいた。
こうやって書いてると、見逃してる(というか変化?の仕方をきちんと把握してない自分のせいですが^^;)ものにも気づけますね。
こういうぼけっぷりも、今後の自分のために書いておきます。

p,217 4行目

중학생 남자아이에는 일기보다 중요한 일이 발에 차일 정도로 많았다.

ですが。
直訳だと「中学生の男の子には日記より重要な事が、足で蹴られるくらい多かった」と・・う~ん なんか変・・・私の訳が変なのかな?とも思ったのですが、前後からすると「ま~日記を書くことよりも他にすることが多い」ってことなんだろうな~と思い。考えに考えて意訳っぽくなってしまいました。

「日記を足蹴にするほど、重要なことが多かった。」にしてみたのですが。なんか日本語としてどうなの?とも思いましたが^^;

p.217 下から4行目

「코올라 패트 2병 하타이 2개 코피 한박스 보름달 3봉다리」

私にも解読不明な暗号に見えます^^; メールで보름달 3봉다리が文字化けしてました。すみません。
韓国で売ってるものの名前なんでしょうけれど、全然わからなかったです。

「コーラ ペット2本 ハタイ 2個 コーヒー1箱 보름달 3봉다리」としましたが。。。」

보름달 は満月ですよね。なんか満月なんとか~という食べ物とか商品があるのかな・・と思いましたが、分かりませんでした。

p,218 19行目

어머니와 나는 손님을 알아맞히는 의례를 치러야 했다

「お母さんと僕は、お客さんを言い当てる儀式を執り行わなければならなかった。」

と。かたい感じに敢えて訳してみました。
このあとに2人で名前を当てるのって、実は少し主人公にとって楽しかったんじゃないかな~って私は感じたので、敢えて照れ隠しのような感じかたい言い回しにしてみました。


初めての翻訳でしたが、比較的訳し易い部分だったので助かりました。でもみなさんに読んでいただくってことは、かなりの緊張感ですね。違和感がないように文体を整えたつもりですが大丈夫だったかな?
そして主人公を「僕」にするか「俺」にするか迷ったのですが、ジュンヒョク作家の顔が浮かんできちゃって「僕」となりました。
それと。台帳を手でなでてるときの表現で「宇宙のどこかにあるごつごつした惑星」の部分を読んでるときに「マニュアルジェネレーション」を思い出してしまいました。

この「無方向バス」は他の小説と違って「音楽」が出てこないな~と思って不思議に思ってました。私は日本語翻訳版も持っているのですが、韓国語で読み終わるまで読まない!!と決めていたのですが・・ど~にも気になって。訳者のあとがきの「無方向バス」の部分だけ読んでみました。
あ~なるほど~そういう意味だったのですね。

「無方向バス」のあとに「リミックス<美しかったペンドク>」という副題がついているのです。リミックスは既存の曲を編集して新しい音楽を生み出す手法。なのでこの「無方向バス」という小説はこの音楽手法を小説に適用することによって、音楽をコンセプトにしたということのようです。「美しかったペンドク」とは1997年に亡くなったキム・ソジンという作家の作品だそうです。