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原作への愛がないなら… (原作ファン)
2005-02-15 23:38:08
古い記事にコメントを送るのもなんですが、このblogの存在は最近知ったもので…。



私は原作「われはロボット」のファンです。そして、映画の出来栄えは、アシモフの読者として大変腹立たしいものでした。



映画に受け継がれている原作の設定は、「USロボット」という会社があること、その従業員にスーザン・カルヴィン博士がいること、それだけです。



あとは、世界観も、ストーリーも、哲学も、原作とはまったくの別物です。



そもそも「われはロボット」という短編集は、ロボットと人間が相争うという、まさにこの映画のような『設定や展開が余りにも古くさい』ロボットもの小説に対するアシモフの反感が生んだものです。つまり、アシモフが最も嫌っていたテーマとストーリーを、アシモフの名の下に映画にしたのが、この「アイ・ロボット」なのです。



劇中、カルヴィン博士が、ロボットをマシンガンで銃撃する場面がありますが、これはもう最悪ですね。原作のファンならだれでも知っている通り、彼女はたとえロボットに殺されそうになっても、決してロボットを撃ったりしない(人間を撃つことはあっても)人物なのです。これだけを見ても、映画の制作陣が、原作の精神を何も理解していないのは明らかです。



どうせアシモフの名前を使うのなら、原作のどこを探しても出てこない主人公の刑事の名前も、開き直って「イライジャ・ベイリ」にすればよかったんじゃないのと、アシモフのファンでなければ理解できない皮肉(笑)を言ってやりたくなります。



『足らない頭を力押しで誤魔化してやれというハリウッドお得意のやっつけ方』というのは、言い得て妙だと思いますが、実はアシモフも、ハリウッドの映像産業に対して、似たようなことを言っています。



「彼らは金を持ってる。しかし、金のほかは何もない」



長文コメント失礼しました。ゲームの記事も含め、今後の更新を楽しみにしています。
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Unknown (ミダス)
2006-02-23 15:50:37
小学校の時クラスの担任が火の鳥を教室においててそれと同時期に図書室で本を読み巻くってたから、アシモフから手塚がエピソードを丸丸パクっている事を知って衝撃を受けた。
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