夜空の撮影場所が自宅から車で30分足らずということで、比較的気楽に現場に行けるのが助かります。
ま、酒を呑んでウダウダしていることを考えればリーズナブルでしょう。
月が完全に沈むのが10時過ぎなので、それから準備しはじめます。
今回はISOのテストと光害フィルターのテストを行いました。
撮影対象はオリオン座です。まだ東方から出て来たばかりで光害の影響を受けています。本当は深夜の2時くらいの南天に達した方が条件は良いのですが0時半頃には薄曇になってきましたので撤収しました。
露出はF2.4のみで、撮影後の画像処理は加えていません。
<オリオン・ISO200>
通常はこの感度をメインにしようと思っています。
地平線に近い(低高度)場所では光害の関係で使えませんが、天頂付近(高高度)では条件によっては十分でしょう。
<オリオン・ISO100>
撮れる星等級が少なくなりますが、場面によってはこちらもありか…。
<オリオン・ISO64>
当然ノイズが少なく漆黒さが一番あります。天の川とか星雲を撮るより大きな星座を抜き出す様な撮り方には良いかも。
<オリオン・ISO400>
一枚画像で見せるには余りにツライものがあります。画像処理を前提にするのであればこれでも使えないことも無いかも。
風景の影部分でも分かるようにノイズはISO400以上になると急激に酷くなります。
天頂付近での比較
<ペルセウスISO200>
明るさやコントラストを調整すれば良い感じに仕上がりそうです。
M31の渦巻きを若干ながら捉えています。
<ペルセウスISO100>
天の川を識別するには辛いかもしれません。
カシオペアやペルセウスを見れば分かり易いですが、3~4等星は十分に撮ることが出来ます。
光害フィルターについて
光害の基となる水銀灯やナトリウム灯の輝線をカットし、その他天体からの光は極力透過する特性を持っているのが光害カットフィルターと言われるものです。
これらは干渉フィルターとも言われカメラへの光の入り角度によって効果どころかカラーバランスを壊してしまうこともあるのです。
従って広角レンズでは使えないことはある程度わかっていましたがテストしてみました。
<IDAS LPS-P2フィルター>
<Astronomik CLSフィルター>
二点ともものの見事に周辺のバランスが壊れています。
日本は温暖湿潤な気候のため、年を通じて諸外国と比べて湿度が高く、夜間の天体撮影では夜露のいろいろな弊害が出てきてしまいます。
今回も夜露でしっとりとやられました。撮影以外の時はカバーをかけたり、ブロー・スプレーでこまめに吹き飛ばすのですが180秒ではやはり曇ります。
撮影画像の周辺部が少しぼんやりとピントが合って無いように見えるのが夜露による曇りだと思います。
望遠ならフードがあるとある程度防ぐことが出来ますが、広角のフードでは殆ど役に立ちません。
これの対処としては幾つか方法があるのですが、これを考えると装備が増えてお手軽星野撮影にならないのですが…。
次回は夜露対策を講じて参ります。
ま、酒を呑んでウダウダしていることを考えればリーズナブルでしょう。
月が完全に沈むのが10時過ぎなので、それから準備しはじめます。
今回はISOのテストと光害フィルターのテストを行いました。
撮影対象はオリオン座です。まだ東方から出て来たばかりで光害の影響を受けています。本当は深夜の2時くらいの南天に達した方が条件は良いのですが0時半頃には薄曇になってきましたので撤収しました。
露出はF2.4のみで、撮影後の画像処理は加えていません。
<オリオン・ISO200>
通常はこの感度をメインにしようと思っています。
地平線に近い(低高度)場所では光害の関係で使えませんが、天頂付近(高高度)では条件によっては十分でしょう。
<オリオン・ISO100>
撮れる星等級が少なくなりますが、場面によってはこちらもありか…。
<オリオン・ISO64>
当然ノイズが少なく漆黒さが一番あります。天の川とか星雲を撮るより大きな星座を抜き出す様な撮り方には良いかも。
<オリオン・ISO400>
一枚画像で見せるには余りにツライものがあります。画像処理を前提にするのであればこれでも使えないことも無いかも。
風景の影部分でも分かるようにノイズはISO400以上になると急激に酷くなります。
天頂付近での比較
<ペルセウスISO200>
明るさやコントラストを調整すれば良い感じに仕上がりそうです。
M31の渦巻きを若干ながら捉えています。
<ペルセウスISO100>
天の川を識別するには辛いかもしれません。
カシオペアやペルセウスを見れば分かり易いですが、3~4等星は十分に撮ることが出来ます。
光害フィルターについて
光害の基となる水銀灯やナトリウム灯の輝線をカットし、その他天体からの光は極力透過する特性を持っているのが光害カットフィルターと言われるものです。
これらは干渉フィルターとも言われカメラへの光の入り角度によって効果どころかカラーバランスを壊してしまうこともあるのです。
従って広角レンズでは使えないことはある程度わかっていましたがテストしてみました。
<IDAS LPS-P2フィルター>
<Astronomik CLSフィルター>
二点ともものの見事に周辺のバランスが壊れています。
日本は温暖湿潤な気候のため、年を通じて諸外国と比べて湿度が高く、夜間の天体撮影では夜露のいろいろな弊害が出てきてしまいます。
今回も夜露でしっとりとやられました。撮影以外の時はカバーをかけたり、ブロー・スプレーでこまめに吹き飛ばすのですが180秒ではやはり曇ります。
撮影画像の周辺部が少しぼんやりとピントが合って無いように見えるのが夜露による曇りだと思います。
望遠ならフードがあるとある程度防ぐことが出来ますが、広角のフードでは殆ど役に立ちません。
これの対処としては幾つか方法があるのですが、これを考えると装備が増えてお手軽星野撮影にならないのですが…。
次回は夜露対策を講じて参ります。
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