さる23日(土)は京都にて星のソムリエ・第4回講座が行われました。
前回同様に受講の前に美術館に行くことにしました。
京都市美術館の「フェルメールからのラブレター」も触手が動きましたが、好天・週末の観光地で混雑は必然です。
ここはそれを避け県内は守山市・琵琶湖畔にある佐川美術館に決定しました。
おそらく京都に較べれば人混みは和らいでいそうですが、当館には平山郁夫や佐藤忠良それに樂吉左衞門(結構これは面白い)が常設されていて人気があります。
今回のお目当ては「アルプスの画家 セガンティーニ -光と山-」
セガンティーニや当展示についてはHPを参照。
建屋入口では演奏会が開かれています。中々盛況です。
エントランスホールから
セガンティーニは41歳という短い人生の間で画風・主題に三つの変遷があります。
まず初期の頃のミラノとプリアンツァ時代です。素朴な農民たちの生活やまつわる静物を描いています。
この辺りが度々フランスの画家ミレー譲りの画風スタイルと言われる所以です。
中でも傑作と言われるのが…
<白いガチョウ>画像拝借
羽毛の材質感を巧みに描き出す一方、白い背景の前に対象を置いた。
さまざまなニュアンスの白の色調です。質感が画家としての力量を物語っています。
原画を見るべし!
分割主義(ディヴィジョニスム)という技法(HPより)
セガンティーニの作品では絵筆のタッチが分割され、細い線を平行に並べたような形で現れる。その積み重ねで画面が形成され、至近距離からは縞や筋のように見える線も、距離をとって見ると、混り合い、溶け合ったように見える。使用する絵具は基本的に3原色とその補色から成る「純色」で、混ぜずにそのままの色を使用して描かれた。
<アルプスの真昼>画像拝借
風景を単純化して描く印象派風の技法では、高山の風景を描写することが困難であった。そのため、セガンティーニ以前に高山を描いて成功したものはありませんでした。セガンティーニは印象派の技法を取り入れつつ、澄んだ空気によって明瞭に見える細部を省略せずに描いた。そのため、山岳の構成などは極めて精緻に描かれている一方、絵全体の眺めには統一性があります。
<水を飲む茶色い雌牛>画像拝借
混じりあうことのない色彩は、平坦に塗られることはなく、点描のような筆づかいによって、あるいは互いに繁密に並びあう帯状の色面によって塗られています。
晩年の象徴主義(HPより)
1970年頃にフランスやベルギーを中心に起きた芸術運動で文学や音楽にもあてはまる。絵画では神秘的、宗教的、詩的な表現で描かれた作品のことを指す。観たものを忠実に描くのではなく魂の感じるままに作品を仕上げていく。
特別室に渡る廊下でビデオによる鑑賞会も…
はっきり言って今の佐川美術館は見所満載であります。入館料1000円(青手帳提示は無料)
是非、琵琶湖ツーリングの際には立ち寄ってください。
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SP
テーマ:第4回「宇宙はどんな世界」
星の誕生・核融合から星のサイクル、そして銀河や太陽系・惑星の出で立ちの講義です。
小難しい所もありましたが、何とかついて行く事が出来ました。
受講後は実技試験として「星座を見つけよう」
・実際の空をみて、課題の天体を指し示す
・星座早見盤の操作
が行われました。
夏の大三角や春の大曲線にまつわる天体などを指し示します。
そもそも京都のど真ん中ではせいぜい二等星位までしか観望出来ないので出題される天体なんか限られるのです。
それでもって最後にヘルクレス座はどれ?と言われても殺生だよな~。
多分、満天の星空の中で行ったらもっと難しかったでしょうね。
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