いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

まだまだだな~企業の環境意識by携帯電話某社の場合

2007-06-14 | Weblog
 使用している携帯電話の充電式電池がすぐ切れるようになってしまった。常に充電をしていると、電池の寿命が縮むとは聞いていたが、購入後1年もたっていないのにまいった。

 そこで、貯まっているポイントを使って、新しい電池を電話会社に依頼した。その荷物が昨日到着した。やけに大きなダンボールの箱に不信感をもちつつ開封したところ、以下のような光景だった。


 箱の中には、溢れるばかりの緩衝材(発砲スチロール)が入り、その中に小さな箱があり、それを開けるとさらに小さな電池(写真右上)が出てきたのだ。電池の前にある円形の物体は、大きさを比較するための5円玉である。

 この大きさであれば、定形郵便やメール便でもすむはずだ。緩衝材も多すぎる。また、大きな箱にすることにより、トラック便の本数も増え、CO2の排出量も増える。受け取った家庭から包装物がゴミとして排出され、自治体の負担も増える。

 ただ、どんなに小さな荷物でも、その包装の大きさを、いくつかに標準化することにより、コストダウン(人件費や、区分けのテマ)は確実に図れる。従って、コストダウンによる企業利益追求というミッションのもとでは、この包装は「正しい」。

 しかし、今、企業は利益追求だけでなく、CSR(社会的貢献)が求められている。その意味からも、環境に配慮し、いま少し、工夫ができないものだろうか。



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今定例会上程議案の問題点

2007-06-13 | Weblog
 現在開会中の第二回定例会には、議案9件、報告8件が上程されている。このうち議案についての問題点を以下に示す。

第59号議案 一般会計補正予算(第二次)

問題点①調査委託費が目立つ:新政権が施策を策定するために調査は必要であると思うが、はたして、費用対効果はどうなのか。調査会社のいいなりに予算をつけていないか。調査することが「目的」になっていないか。以前、区内コンビニエンスストアで何を売っているか調査したことがあったが、笑い話である。

産業構造調査委託 1513万1千円(2000社の意向調査)
駅周辺の自転車利用実態調査 900万円
鵜の木松山公園発掘調査報告書作成 100万円
京急蒲田駅西口交通計画作成 336万円

問題点②情報システム課のシステム運営に4億2655万9千円が計上されているが、はたして、補正予算でやるほどの緊急性があるのか。うち3024万円が電源設備増設、1億2433万円が冷却装置。区長選挙で電設業界、空調業界はどう動いたか?興味深い。さらに、ルーターの更新委託では随意契約で2億7198万円余りが計上されており、高いのか安いのか、議会で判断する材料は一切提供されていない。

問題点③放置自転車対策では、前述した自転車利用実態調査に900万円、撤去自転車の保管場所増設に744万5千円が計上されているが、まったく対策にはなっていない。本来の放置字電車対策は、この予算で「駐輪場を設置」することであるはずで、撤去先にありきでは何も解決しないし、また、何を今更調査なんだろうか。

第60号議案 大田区基本構想審議会条例

問題点①審議会の委員は20名、以前の2015計画策定の際は30名だった。なぜ、人数を減らしたのか合理的理由が不明。区議会議員も委員に5名入るようだが、議員を入れることで議会審査に影響が出てしまう。

問題点②委員には、審議会1回につき15000円の費用弁償(日当)が支払われるようだが、再三申し入れているとおり、区議会議員は月額報酬を受け取っているのだから、審議会委員の日当を払うべきではない。また、1時間程度の審議会で、15000円は高額すぎる。

問題点③この審議会のための委託費が1540万円計上されており、その使途は、議事録作成等の委託費としているが、それだけではあまりにも高額。素案をコンサル会社に作成させる費用では、との疑義が残る。

第63号~第67号(契約議案)

問題点①66号議案は、3回入札を行ったが、不落随意契約となった。三回とも「最安値不変の原則」に則って、チャンピオンの会社は変わらなかった。この契約が、だからといって「談合」とは言わないが、区発注の工事などで、3回入札を行った場合の、ほぼ100%が「最安値不変の原則」で、2位以下は毎回入れ替わるが、1位は必ず変わらない。電子入札でも「談合」を疑う現状は、早急に改善する必要があろう。

問題点②2つの契約で「指名」されながら、最初から辞退した鉄道系ゼネコンがあった。この会社は、前回も、海苔資料館で同様に辞退をしている。区の発注会社増加策により、「新規参入」を計ったのだが、なぜか「辞退」。新たな参入を拒む「力」があったのか?公明正大、透明性と、区内業者育成、相反する命題を解決しなければなるまい。

問題点③65号議案、仮称洗足小池公園整備工事の問題点は過日詳細に記載したので、ここでは述べない。

 以上、お役人から見れば「正常」なことも、区民から見ると「異常」に映る。我々議員の仕事は、この乖離の修正である。



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真面目に議会に臨め!激怒の総務財政委員会

2007-06-12 | Weblog
 20年の長期政権の結果「強い区長」と「なんでも賛成する議会」という構図が当たり前のようになってしまったのだろうか、とずっと思っていたら、「民間」を標榜する新区長になり、より一層議会に緊張感がなくなってしまった。

 それは、前区長は、56年間区役所に勤務していた、最も勤続年数の長い職員でもあった。なんでもよく知っている。へたな答弁をすると大変!お役人達は、必死に答弁に備えた。時の筆頭助役は、人事権を発揮して「人心」を集める「北風手法」。良くも悪くも議場、特に、お役人側には緊張感があった。

 ところが、新区長は「見るからに温厚そうな」議員出身。行政の細かいことは判らないし、ご自身の答弁も「官製」の朗読。危うくなると、隣席の副区長が助け舟という次第。二人の副区長は、旧政権の元では「冷や飯」派。お役人のダレ方は、議員席からよくわかる。

 さて、今日の総務財政委員会での答弁。これには、久しぶりに怒った!それは、馬込にある都営地下鉄の工場跡地を大田区でなんとかして欲しい、という陳情審査でのことである。買うなり、借りるなりして、地元に有益な公的施設が欲しいので議会で後押しを、という趣旨は理解できる。そこで質問した。

私:所有者たる東京都は、この土地をどうするつもりなのか?

課長:都は、以前陳情が出された時に確認したが、態度を決めていない。

私:あのね、今日、陳情審査をするにあたって、なんで、都に聞かなかったの。内線電話ですぐかかるでしょう、都庁に。それとも、都のお役人は偉くて、怖くて、かけられないの?議会の委員会軽視じゃないの。

課長:最近もれ伝え聞くところによれば、まだ決定していないようだ。

私:「もれ」とは何だ。ウワサ話や、風聞によれば、というのか?
誰に「もれ」聞いたんだ。

課長:おととい、都の課長に聞いた。

他の委員のヤジ:おとといは日曜日だ!

課長:すみません。昨日(月曜日)だった。

私:なんなんだ!聞いていないから、モレ聞いたに変わり、おととい都の課長になり、昨日に変わるとは!では、あなたたちの好きな「地元意見」の町会などは、どう考えてるの、この件を。

課長:町会には聞いていない。

私:それでは、どうやって審査しろというのだ!

共産党の委員:都はいつまでに態度を決定する、と言っているのか。

課長:時期は聞いていない。

共産党:私たちが、現地に都の職員を呼んで視察したところ8月までには結論を出す、と言っていたが‥

課長:具体的な目途とまでは聞いていないが、そのようである。

共産党:この中に区有地はあるのか。

課長:ない。

他の委員のヤジ:水路があるだろう!

課長:水路は区有地である。

共産党:その水路を今後、区道として整備する旨、都と協議している、と聞いているが‥

課長:所管課から、そのように聞いている。

私:ふざけるな!!それだけ情報を持っていて、なぜ報告しないのだ。恣意的に情報を操作するんじゃない。議会をなめてんのか!副区長、今の答弁をどう思うのか?

副区長:議会に対する答弁は、慎重のうえにも慎重にしなければいけないと思っている。今回は、慎重すぎた、ということだ。今後、しかるべき時期に、しかるべき人間同士で都区間の協議をする。

 うまいな!いい人を副区長にしたもんだ。しかし嗚呼!!



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名目だけの「環境保全」@洗足小池公園整備工事

2007-06-11 | Weblog
 現在、第2回定例会中で補正予算などの審査にあたっているが、その中のエポックに「仮称洗足小池公園整備工事」という請負契約があった。これは、以前釣堀だった「小池」を公園として整備する工事を1億9千万余りで行いたいというものだ。

 この「池」は、永年釣堀業者が東京都から賃貸しており、いつの間にか「従業員住宅」まで作り、「住民」までいたものだ。その後、都が賃貸契約の更新を拒否。業者は賃貸料を供託し営業を続けていた。ところが、都が区に所有権を移管し、対応に苦慮した区は、業者に1億円を支払い、出て行ってもらった、という過去がある。

 さて、公園として整備するにしても、釣堀として使用していたため、池底のヘドロがひどく悪臭もある。そこで、除去、分解、固化のいずれがいいかを「専門」の業者に検討させたところ、「固化」で実施することになった、というのだ。(提供された資料からは、最初から固化ありきと思われるが‥)

 固化というのは、セメント系固化剤を1立方メートルあたり150kg噴霧してヘドロをコンクリート化して封じ込めてしまおう、というものだ。簡単に言えば、池をコンクリートのプールにする訳だ。しかし、この池には、多くの湧水があり、コンクリート化されれば、少なからず影響だでるだろう。

 また、セメント化することにより、自然の水浄化能力は激減し、生態系にも多大の影響が懸念される。また、お役人は固化の理由に、釣り人が捨てた「鉛」をあげていたが、それこそ、固化されたヘドロから鉛が水中に染み出る危険があるだろう。

 その点を、所管である環境保全課長に問うと、まちなみ整備課から問い合わせがあったので、セメント系固化剤には有害物質を含まないようにすること、固化後はph濃度に注意してから、生物を入れることなどを指導した、という。

 つまり、正に「縦割りお役所仕事」の典型のようなケースである。以前、大規模再開発で、再開発課が「量販店」を誘致する計画を作ったことがあった。地元商店街の活性化を仕事とする、産業経済部と調整したのか、と聞けば「していない」という。再開発を成功させる、という再開発課のミッションとしては正しいが、区内産業育成というミッションをも持つ産業経済部との調整は、「区役所」としては、当然すべきだった。結果、量販店計画は頓挫したのだ。

 今回も、プール状に池を作り、人工的公園を整備する、という「土木屋」の発想としては「固めちまえ!」という計画は正しい。しかし、自然を保護すべき、また、自然保護教育をすべき「区」の仕事としては、あまりにも乱暴である。環境保全課が主導的役割をはたして、周辺住民と巻き込み、時間をかえても自然負荷の少ない、「分解」や「除去」などの「根治療法」を行うべきである。

 同僚議員が、再三指摘して所管課が出してきた(作ってきた!)、「ヘドロ改善方法の比較」なるA4一枚のペーパ-は、正に「最初から固化ありき」との結論を導きだすため、記述内容に論理的矛盾が散見され、子ども騙しのものだった。

 業者任せの、予算作り、調査会社に「結論先にありきの」報告書作成依頼では、お役人は仕事が楽だが、何も変わらない。そのことに「民間」出身の区長さんは、早く気付かなければ、大田区の「青島幸男知事」になってしまう。

 頑張れ!お引越しするお魚さんたち!



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いぬぶしは議場から出て行け!by地方自治法

2007-06-08 | Weblog
 議会では、地方自治法に基づいて議員の三親等以内の親族が関与したり、議員自身が関係会社の役職員である契約案件や、自身の人事案件についての議案審査では、当該議員を議場から「除斥(追い出す)」しなければいけないと定めている。この8年間、様々なケースでそのような光景を目にしていたが、まさか自分が「除斥」対象になるとは夢にも思っていなかった。

 それは、ある駅前の再開発の都市計画決定を止めて欲しい、という趣旨の陳情審査でのことである。まずは、この陳情を本会議に上程するかどうかの議会運営委員会で「除斥」。次に、本日午後から行われた本会議で、本陳情を交通問題調査特別委員会に付託することをはかる場面で「除斥」。

 他の議員からは「なんで?」と、質問ぜめにあった。実は、この区域内に、昭和60年に大借金をして共同建築した小さなワンルームマンションを持っているのだ。当時は、経営していた旅行会社の社屋として使っていたが「いつ会社が潰れてもワンルームで貸せるように」と、事務室でありながら、全室ユニットバスとミニキッチンを付けておいた。(まさか、それが現実になるとは‥)

 平成14年1月に前年の同時多発テロの影響で廃業、自宅を売却したり借金整理した時にも、この物件だけは借金の額が多すぎて、売却対象からはずされたのだ。ところが、それが再開発対象地域に入り「地権者」として議会での審査に加われないことになってしまったのだ。

 10年近くの年月をかけて地元協議を重ね、都市計画決定の賛同者も地権者の70%を超えたところで、突如、あるNPOの支援を受けた反対派が議会陳情という行動に出た。再開発つぶしでは百戦錬磨のNPOは、反対派に「議会、区長、商店街を巻き込め」と指導したらしく、それは一瞬成功した。

 議会の「性」として、利害が対立する問題は「継続審査」として最終的には審議未了とするということが、ままある。区長は、と言えば、議会で「継続審査」中の案件に簡単には印は押さない。地元商店街は、人の流れを変える再開発には、反対することが容易に予想される。

 さあ、はたして今回は、どうなるだろうか。この案件には、地権者ではなく、議員として「中立的意見」を述べようと、思っていたのだが、まさかの「除斥」には、ちょっとびっくりだった。同僚議員の「利害が対立する問題は地元で解決を」という、見識ある対応を望みたい。



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月刊武道6月号随筆「ハイと言えない大人たち」

2007-06-04 | Weblog
 財団法人日本武道館発行の「月刊武道」に、私の以下の随筆が掲載された。 

 私は、十歳で父と死別し、独力で進学するため、十五歳で自衛隊生徒として航空自衛隊に入隊した。朝八時に国旗掲揚、午後五時に国旗降下。さらには、名前を呼ばれたり、命令を受けたら大声で「ハイ」と答える訓練を4年間受けてきた。そのせいか、いまでも声は大きいし、国旗や国歌には人一倍想いが深いと自他共に認める。
議員に初当選して以来、区内の式典等に来賓で招待されることが多くなった。ところが、来賓紹介で自分の名前を呼ばれながら「ハイ」と返事をする来賓がなんと少ないことか。区立学校の入学式、卒業式でもそうだ。ほとんどの来賓が返事をせずに会釈をする。私はというと、これでもか、と大きな声で「ハイ」と返事をすることにしている。子供達は、この当たり前だが、誰もやらない行為に苦笑をする。
 先日、ある幼稚園の卒園式での光景には笑ってしまった。近隣小学校の校長が来賓として挨拶をされた。その中で彼は、挨拶の大切さ、返事の大切さを訴えたのだが、ご本人からは名前を呼ばれても「ハイ」はなかった。全員の挨拶が終わった後、再度、来賓の名前が呼ばれたが、この時も「ハイ」の声は校長の口からは、ついに出なかった。これでは、子供達が挨拶をするようになる訳がない。
 私は、議員になって以来、区立学校の問題教員の排除や、職員の規則破りの悪習の是正に努めてきた。その結果「教員の天敵」「職員の天敵」という名誉ある称号を頂いたが、問題教員や、問題が多い学校には、この挨拶と「ハイ」という言葉が少ない、という法則を発見したのだ。挨拶をしないから問題が起きるのか、問題があるから挨拶をしないのか。私は、自信を持って前者だと断言する。
 我が国には、「形入法」という教育方法が古来から存在する。まずは、形から入って次第に精神性を高めようというものだ。武道は正にこの典型であろう。その意味から、問題校、問題児、問題教員の解決の糸口は、挨拶と「ハイ」という返事にあるのではないかと思う。問題がおきてから挨拶をさせるのではなく、予防のためにも教員、学校、家庭が一丸となって挨拶と「ハイ」を実践することが肝要である。
 また、もう一つ見逃せないことは、最近の権威を否定する風潮である。天皇家の歴史を否定するが如き皇室典範改悪論議。国旗や国歌を認めない教員。校長や教育委員会の指示に従わない教員。家庭にあっては父親の権威を否定する母親等、今日の社会問題の多くは、この権威の否定から派生しているとも言えよう。社会学は、権威なき組織は必ず崩壊する、と教えている。
 このように考えると、荒廃した今日の日本を立て直す基本は、天皇家や国旗、国歌等の権威を尊び、家庭や学校においては、挨拶と「ハイ」の徹底した実践に努めることである。美しい国の基本は、「美しい挨拶」である。




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この人を応援するのをやめた

2007-06-01 | Weblog
 この人を応援するのをやめた

 今まで、何人の各種選挙の応援をして、何人に裏切られただろうか。マスコミでの評価や、前職での評価は、実は選挙という「戦場」を共有すると、まったく違う「実像」に出会うことになる。

 以前、突如落下傘でお越しになった女性衆議院候補を応援したことがあった。教育問題の専門家という触れ込みで、ご本人もマスコミ出身。政党は違ったが、保守系議員として地元の議員で唯一人応援をした。

 ところが、とんでもないお嬢さん。小選挙区なのに「拉致議連」と「○○(父親の名)の娘」としか言わない。羽田国際化や中小企業活性化などの地域問題をレクチャーしたが、まったく興味を示さないし、しゃべらない。

 あげくに、選挙応援にきた娘さんは「ママをお願いします」ときた。(人前では母というべき教育を忘れたらしい)さらには、落選後は秘書さんを即日解雇し、後始末や精算事務は彼等の無償のボランテイア。今や、安倍内閣の中枢にいらっしゃるが、私は事ある度に「この事実」を宣伝させて頂いているが、マスコミ受けするので、保守系は彼女の「口」をうまく使えばいいと思う。

 そして、先の区長選挙。行政マンとしては優秀な候補者を応援した。ただ、選挙や人付き合いの機微などは、まったくの素人。また、選対も元お役人管理職ばかりで「挨拶」すらまともに出来ないところからのスタートだった。事務局長は途中で、心労のため突然辞職。結果は、もちろん落選だった。

 そこで参議院選挙。私は、古巣でもある防衛省出身の候補予定者を応援していた。先日は、リーフレットを2000枚送ってもらったり、彼の名刺兼政策資料を常にポケットにいれ、会う人ごとに渡していた。ただ、気になっていたのは、彼が大田区役所内で講演をされた時の態度だ。プロジェクターの調子が悪く、PCの音声が出なかった。その「緊急事態」にあたって、彼の大田区職員に対する官僚的な冷ややかで激怒した態度は、ずっと心にひっかかっていた。(この人は、サマワの笑顔とは違う、目下に冷たいのでは‥と)

 さて、本日、自衛隊OBや自衛隊応援団の会の総会があり、私も役員なので出席をした。そこに、彼(参議院候補予定者)が来て挨拶をされた。たどたどしい挨拶だったが、かえって政治家っぽくなくて好感が持てよかったが、再三「元陸上幕僚長(陸上自衛官のトップ)が選対責任者になってくれた。心労で彼が倒れ入院をしている。彼とその奥様の心を力に頑張る」という趣旨のことを話されていた。(実は、国会関係の防衛省関係者の間では、この元幕僚長が選対に入ったことで選対がぶれた、との風評もたっていた。)

 その後、次の予定があると彼は中座されたが、出口まで参加者と握手をされ、私もしたことがにない程、深々とおじぎをしていた。過去の落選候補には見られない光景である。う~ん、優秀な選挙参謀がいるな、と感心したのもつかの間。あっという間に冷めてしまった。私の前に来られたので、大田区でも、一杯ご一緒していたし、講演会の司会もしたので、親しげにポケットに入っていた彼の名刺20枚程度をわしづかみにして「私も頑張って名刺配っていますよ」と激励した‥つもりだった。

 彼は、ぽけっとして「あっそう」。これで終わった。わかってねえな!元陸上幕僚長も持っている票は1票。それよりも、現場で票を集める人を大切にしないと。かの区長候補にも同様の苦言を呈したが、その区長候補氏も、様々な席でエライサンの席にしかいかなかった。結果、落選。

 「一人でも多くの人に名刺を配り‥」との彼の挨拶での言葉に感激した私の想いは、この「あっそ」で消え去った。彼のホンネは「一人でも多くの自分より先輩年次の高級幹部に名刺を配り‥」だったようだ。

 私は、別に彼を応援しなければいけない特段の理由はない。ただ、現場を知っている自衛官OBを国政に、という思いだけだったが、どうやら間違いだったようだ。明日、2000枚のリーフレットに、この日誌を添えて送り返そうと思う。せいぜい頑張って欲しいが、私はイヤだ。また期待はずれだったぜ。

 しかし、防衛ファミリー100万票は、いったいどこへ流れているのだろう。自衛官は「政治的活動に関与せず」と教育を受けているが、自らの代表を選ぶことを躊躇してはならない。

(過去の防衛省出身参議院議員の結果)
平成13年 田村秀昭 自由党 86865票 当選 元空将
同年    依田智治 自民党 79184票 落選 元防衛事務次官
平成16年 月原茂皓 自民党 51290票 落選 元防衛庁課長



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