いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

またまた、疑惑隠し?いえ、調査してました@教育委員会

2004-11-12 | Weblog
 早い便で帰京し、区役所へ出かけると、本日開催された『こども文教委員会』での報告が同僚議員からあった。その内容には、またまたビックリ!

 事が発生したのは、今年8月23日(月曜日)、大田区立小学校の26歳の男性教諭が山手線の網棚にかばんを忘れた。問題は、そのかばんの中身である。財布(1万円)キャシュカード、カギまでは個人のものだから仕方ない。なんと、担任している子供たちの成績、所見など学級指導上の記録を複写したフラッシュメモリー(記録用媒体)も紛失したというのだ。

 これだけでも問題であるが、さらに問題は、この事実を保護者に知らせたのは、つい最近の11月5日である。区内の学校長に注意喚起したのが9月9日であるのに比べ、あまりにも遅い対応である。

 指導室は『事実調査と、犯人が「ああ、そういうものなのか」と悪用されると困るので』遅くなった、と釈明しているようだが、どうだろう。万一発見されたら、『何もなかったことにしよう』という気持ちだったのではないだろうか。

 以前もこの日記に書いたが、区立中学の修学旅行中の教員のセクハラ行為、暴力事件等の保護者への説明も、『調査中』やら『プライバシー』を理由に保護者への説明は2ケ月程度後に行われている。区教育委員会には『2ケ月後ルール』でもあるのかしら、と疑うように一致している。

 そのうえ驚くことに、学校現場には、電磁記録(フラッシュメモリーやCDなど)の管理に関する規則が存在しないそうだ。大田区本庁舎では私物のパソコンの持込が禁止され、情報の複写も厳しく制限されている。やはり、学校は『世の中から隔絶された社会』なのだろうか。

 ちなみに、この教員『規則がない』ために、何ら処分は受けないそうだ。ところで、教員のプライバシーを重視する教育委員会が今回の報告では、教員の個人名を書いた書面を委員会で配ってしまったのは『情報管理の甘さ』?


行政視察2日目@熊本市

2004-11-11 | Weblog
本日の視察は、熊本市である。宮崎から熊本を2泊で回るという発想は、普通の旅行代理店では考えつかないコースである。が、行政視察に暗黙のルールがあり、なかなかうまくいかないのだ。

ルール、その1:昨年大田区から視察した自治体は避ける
ルール、その2:今年他の委員会が視察する自治体は避ける
ルール、その3:視察先は、市とする(町や村、道府県ではない)

 そこで、事務局と調整の苦労の末、今回のルートとなった。宮崎を朝食後、特急で出発。約2時間で鹿児島中央駅に到着。ここで駅弁を積み込み、九州新幹線で一路熊本へ。えっ!九州に新幹線があったんだ。つい数年前まで、6店舗の旅行会社の社長だったことを一瞬忘れて感動してしまった。

 熊本駅には、市議会事務局さし回しのバスが用意されており、これに乗って市役所へ。ちなみに、このバス代などは慣例として受け入れ側が負担するようだ。(大田区に視察があった場合も同様)

 二日間の視察項目:

宮崎市:
ボランテイア推進
ボランテイアセンター宮崎という施設を、NPOに運営させていて、活気ある活動を展開されている。『下請けではない協働』という説明には、うなずいた。

緑化都市
花一杯の街づくり、という市長の掛け声のもとあらゆる緑化事業がおこなわれている。とくに、個人の自慢のガーデンを一般に開放する事業は、なかなか圧巻であった。また、あらゆる公共施設に所狭しと植わっている花々には、南国らしさがあって、うらやましい限り。

熊本市:
太陽光温水器補助事業
なんと、熊本市の水道は100%地下水だそうで、年間水温が19度と一定のため、太陽光温水器が冬季でも活用できるそうだ。そこで、地球温暖化への配慮もあって、家庭用温水器に5万円の補助を出している。しかし、水道法の兼ね合いで、せっかくの『キレイな地下水』にカルキを入れて配水しているのは、いただけないな~

再開発事業
いくつかの再開発事業の説明を受けたが、いずれも『公共施設』やら『市立美術館』が相当の面積を占めていた。本気で真面目に『どうやら、公共施設で相当な面積を買わないと、事業が成り立たないようですね』と質問した。市の担当者は、一瞬戸惑い『はい…』と。あちゃ、また失礼なこと聞いちゃったな。



今日から国内行政視察@宮崎、熊本

2004-11-10 | Weblog
 今日から二泊三日で、宮崎、熊本両市へ行政視察へ出かけた。これは、各常任委員会ごとに(一部特別委員会も行く)、調査事項について、『先進的自治体』を視察するもので、議員一人あたり予算は10万円。

 これは、大田区だけではなく、全国3200余りの自治体すべての議会で多かれ少なかれ実施している。全国に6万人の地方議員がいると仮定すると、一人10万円(実は、地方都市はもっと多いが…)の経費だとして、60億円以上の経済効果である。実際の視察効果より、旅行会社への経済効果のほうが大きそうな感もしないでもない。

 視察先も、10万円となると、飛行機利用の遠方ということになってしまう。夏は北海道、冬は九州、沖縄が多いのは、そのためか…昨年は、夏の旭川、網走に行ったが、網走では刑務所博物館の視察時間が最も長かった。

 ただ、よく言われる『観光旅行だろう』という指摘は、まったくはずれている。
今回も、宮崎、熊本で観光らしきものは、『バカ正直』なくらい入っていない。
ホテルは、というと、あの大手J社にだまされているんじゃないか、と思うくらいお粗末なビジネスホテルのシングル部屋。(実際、部屋にあった料金表より高額を請求されていた)

 せっかく行くのだから、近隣の観光地を見ることもありだと思うが、どうもその辺は、変に頑なである。宮崎シーガイヤも見ず、阿蘇の山も、熊本城も見学しなかった。

 今日と明日の視察項目については、明日まとめて記載する。いやはや、凄い雨でスーツがびしょびしょだ!

7名最後の会派打ち合わせ

2004-11-09 | Weblog
 先日書いたように、5月に大同団結して出来た会派『民主・自由・未来』7名のうち、未来を名乗っていた金子富夫議員が『都議選に関連して』会派離脱を表明された。また、同じ羽田出身の沼田秀弘議員(民主党をすでに離党無所属)も、同時に離脱されることになった。それぞれ、諸々のご事情があるにせよ、会派結成の難産は一体なんだったのか、残念至極である。

 今日は、今後の事務手続き、会派の控え室など『離脱を前提』に打ち合わせがもたれた。一部残留組(?)の議員からは遺留の声もあったが、政治家の決断は他人が如何こう言うべきではないと思う。

 ところが、離脱されるお一人から『出来れば、控え室は一緒に』との申し出があった。これは筋違いである。最初から会派が違うが、同じ部屋だったというのではなく『諸般の事情』から会派を離脱する、しかし、部屋は一緒、というのはおかしい。

 もしそうだとすれば、私が出る、と主張した。結果、残留組にも私の意見への賛同者が多く、幹事長の仲裁もあって、部屋は別になることになった。

 しかし、困っているのは、実は私だ。無所属と、民主党議員が大同団結して会派を作ったから、組んでいる意味があったのに、今や、民主党議員4名と私の5名になってしまった。これでは、『犬伏は民主党と組んだ』という構図になってしまう。離脱するお二人は、それぞれ一人会派としてやっていくそうだ。(勿論、この二人と組む気はないが…)

 こいつは困った。どうしよう…


『お宅のお嬢さんが大変!』えっ、娘は目の前ですけど…

2004-11-08 | Weblog
 オレオレ詐欺やら、不正請求なんていうのは我が家には無関係と思っていたが、まとめてやって来た。

 まずは、『オレオレ』編:

 午後3時ごろ、家に電話があったそうだ。たまたま、娘は部活がなく、妻も勤務が午前中だったので在宅していたそうだ。そこへ男の声で電話『お宅のお嬢さん(実際には娘の名前を言った)が大変です。』

 妻が、娘が目の前にいるので、あきれて『はあ~』とあきれて対応すると、相手は『お宅にダンプが突っ込むぞ』と。我が家は、六階なので、妻も負けじと『どうぞ、やれるもんならやってみて下さい』と答えたところ、ガチャと切られてそうだ。

 いささか、間抜けなオレオレ詐欺さんだったが、自宅の電話は公開していないので、この電話がわかって、なおかつ娘の名前がわかる名簿を入手していることは、いささか不気味ではある。

 次はボ-ダホンの不正請求だ。陸上自衛隊に行っている息子から電話があった。『おやじ、大変だ。変なサイトにつながって5万円を3日以内に払えと言うんだ』
どうやら、ボーダホンからの重要なお知らせというメールが携帯電話にあって、そこにあったHPをクリックしたところ『5万円』と来たらしい。

 無視しろ、もし電話があったら『弁護士から電話させるから、住所、電話、担当者名を』と言え、絶対、名前と住所は教えるな。と指示した。どうせ相手にわかっているいる情報は、メルアドと電話番号だけだ。あわてることはない。

 どうやら、同じボーダホンを使っている、娘と妻にも同様のメールが来たらしいが、発信元アドレスが変だったので削除したそうだ。

 まあ、詐欺さんも色々と考えてくるもんだ。ご苦労さん!


都営住宅の申込書が1階受付に!エライじゃん!いえ間違い

2004-11-07 | Weblog
 お役人は、自分たちは『そうでない』と思っていても、いつのまにか『愚民感覚』がDNAの中に染み付いてくる。すなわち、お役所は正しくて、住民は愚か、というものだ。多分、この『愚民』の中には、議員も入っていると思う。だからセンセイ!センセイ、とバカにしているのだろう。

 さて、金曜日の夕方、区役所の1階受付のブースを見ると、見慣れない物がおいてある。よく見ると、11月10日まで配布する、都営住宅の申込書と説明書だ。おお、えらいじゃん!さわやか区役所運動の成果か、と感動した。

 普通は、この申込書は7階にある住宅課の窓口に行ってもらうものなのだ。それを、区民が7階まであがる手数を緩和して、1階の正面受付に置くとは、あっぱれ、と早速7階の住宅課に出向いた。担当課長が不在だったので、職員に『素晴らしいね』と来訪の趣旨を伝えると、意外な言葉が返ってきた。

 『あ、あれは土日用なんです』と。つまり、土日、7階の住宅課が休みなので(1階の住民票などのフロアはやっている)その分を置いただけで、平日は7階に戻すのだそうだ。なんだよ!

 課長が戻ってきたので、平日も1階に置いたらどうか、と提案したが、課長からは『色々、説明しなければいけないので、7階まで上がっていただきたい』との答え。

 ありゃ?じゃあ、土日は『色々、説明しなくても、いい人だけが来るんだ』参考までに、そのパンフレットを見たが、懇切丁寧に書いてあって、誰でも読めば十分理解できる。平日も1階にも置いておいて、説明が必要な方だけ7階に上がってもらう、という発想は出来ないのだろうか。

 こんな、細かいことから『さわやか区役所』に変わっていくのだがね…
課長さん!明日は、きっと、1階にもあるよね。きっと…


天皇、皇后両陛下が新潟中越地震被災者へお見舞い

2004-11-06 | Weblog
 天皇、皇后両陛下が新潟県中越地震被災者を見舞われた映像が放送された。多くの被災者が感激に涙していた。

 私は、天皇陛下について『現人神』などと言うつもりはない。しかし、2000年以上その系統が明らかな、わが国伝統文化、精神文化の『象徴』であられることは確かだ。そして、そのお立場は、普遍であるから、総理大臣や何とか局長などとは比較にならない。

 人は、精神的な痛手を負った時、温かい言葉だけで、どれくらい癒されるか、私自身、倒産経験でよくわかっている。一家離散の危機、会社崩壊、毎日裁判所からの『特別送達』が届く毎日に、一言の励ましがどれほど力になったことか。

 その意味からも、天皇、皇后両陛下という、一般人にとって『非日常』の方からのお見舞いは、どれはほど嬉しかったろうか。また、精神的に、どれほど癒されただろうか。

 また、被災地での交通、警備に支障がないようにと、マイクロバスで移動されている、お姿は、本当に頭が下がる。被災者が暮らす体育館では、スリッパを脱ぎ、跪かれるなど、国民と同じ目線にある皇室を全国民に知らしめた。

 陸上自衛隊のヘリから降りられる時には、直立不動の姿勢で敬礼する隊員に、お言葉をかけられていたお姿も印象的であった。

 日々、脚光を浴びることのない、警察、消防、自衛隊などの公務員は、命を賭けて、その職務にあたっている。その心を支えているのは、『誇り』である。天皇、皇后陛下の、これらの人々へのお言葉は、彼らにとっては、大きな励みであり、名誉であると思う。

 不敬と僭越を承知で、謹んで申し上げる。

天皇陛下、皇后陛下、ありがとうございました。



 

外国人参政権賛否徹底討論3時間TVに出演

2004-11-05 | Weblog
今日というか、昨日というか、いや正確には、昨日深夜から本日にかけてが正しい。スカイパーフエクトTVの日本文化チャンネル桜に出演した。

 このテレビ局には、先月のヤングジャンプ問題で3回、『地方議員アワー』で1回、すでに4回程出演しているが、実は、いまだに自分の出演した番組を見たことがない。(スカパを受信できない)いまだと、確か3800円で、アンテナ、チューナーがつくらしいので、心ある方は申し込んでいただきたい。

 さて、今日のお題は『外国人参政権』賛成、反対それぞれの立場の地方議員が、3時間ノーカットで討論する、という企画だ。反対派には知り合いが多いが、賛成派の知り合いは少ない。公明党や、生活者ネットなど『はっきり賛成』を表明している政党に出演依頼したが、色よい返事がない。はたして、討論になるのか…

 スタジオと、各人の都合で、収録開始は、なんと午後9時から。渋谷のスタジオには、民主党と無所属の比較的若い議員さん11名(私が三番目に高齢だった!)が集まった。こりゃ、みんな『反対派』だろう、と思っていた思惑は、カメラが回るとふっとんだ。

 なんと、11名中、参政権に反対が5名、賛成が5名、保留が1名、という構成だったのだ。こいつは、頑張らなくては!

 賛成派の論拠は、概ね以下のとおりだ。

①外国人も納税しているから
②強制連行で朝鮮半島から連れてこられたから
③最高裁も認めているから

 これらをまず論破しよう。
①納税が参政権の基礎だとしたら、日本国民の納税していない者はどうなるのか。
 納税=参政権ではない。また、納税した結果、行政サービスを享受しているでは ないか。外国人だから、消防車が火を消さなかった、とか、道路を歩いてはいけ ない、という話は聞いたことがない。

②でましたね。お得意の『強制連行説』戦時中は、朝鮮半島の人々も、内地の日本 人と同様に『徴用』された。終戦時には200万人いた朝鮮半島出身者のうち、希望 者は全員、GHQにより帰国させた。結果、140万人が半島に帰っていった。従っ て、現在わが国にいる朝鮮半島出身の方々は『自らの意思』で、わが国に定住さ れた、と解すべきだろう。

③平成7年2月28日の最高裁小法廷の判決は、本論で”憲法93条2項にいう「住民」 とは日本国民をいい、外国人に対し選挙権を保障したものではない”と結論づけ ている。ところが、傍論(判決とは関係ない裁判官の意見)で「永住外国人に参 政権を与えても憲法違禁止されていないが、与えなくても違憲ではない」と、本 論と矛盾するトンチンカンなものである。いずれにしても、傍論は判例ではな  い。

 さらには、可哀想じゃないか、国際化の流れだ、協調などの言葉が、賛成派の議員から発せられたが、「ふざけるな!」と怒鳴りたくなってしまった。国家が国家たることが、諸外国から尊敬されることで、いたずらに『なんでも迎合』することが国際化ではない。ましてや、可哀想だの、地方参政権ぐらい、などと情緒的に、この問題を扱うことは、国家存立の重大な危機である。

 しかし、若い民主党や、民主系無所属の地方議員の多くがこのような考えだとしたら、より一層、民主党を政権政党にしてはいけない。

 嗚呼、終電終わっちまった!収録終了午前1時。渋谷発終電1時6分。 

大田区立保育園入園選考基準

2004-11-04 | Weblog
区議会議員になって、よく『どうやったら保育園に入れますか?』と、よく聞かれる。こいつの答えは難しい。大田区では、入園児の親の就労状況などに応じて、点数をつけて、高い順に入園をさせているからだ。

 しかし、この点数が、どうも納得がいかない。

 例えば、常勤20日(月)以上で、一日8時間以上の勤務をしていると、11点。夫婦がそうだと、22点となる。これが、就職内定者(就労予定証明書があるもの)となると、途端に6点になってしまう。証明書未提出の内定者にいたっては、2点。もはや、よほどのことがなければ入園は出来まい。

 入園までに、常勤20日になる就職が内定しているのなら、11点でいいじゃないか、と思うのは『お役所仕事』を知らない、区民の感覚、と理由をいくらでも説明してくれる。お役所には『色々な理由』があるらしい。

 さらにビックリするのは、自営業者への差別的な点数制度だ。上記のように、8時間常勤で、父親が社長、母が経理をやっている自営業者の場合、父親は9点、母親は7点で合計16点。5点もの差がついてしまうのだ。自営の父親が、サラリーマンと同様に11点をゲットするためには、『危険なものを扱う業種』でなければならない。母については、であったとしても、最高9点にしかならず、入園は難しくなる。

 この基準で行くと、例えば、ライブドアの社長などは(離婚されているが…)9点にしかならず、『保育に欠ける状況』は、サラリーマンより低いことになる。お役人の考える『自営』とは、八百屋さんとか、中華料理屋さんのイメージなのだろう。

 八百屋さんなら、奥で子供を見ていられるだろう、中華料理屋さんだと、火を使うから危険だろう、と。ライブドアの社長室に子供を置いておくなどという風景は、到底想像できないし、例え、そんなことがあっても、めったなことでは『自ら信じた基準』は変えては下さらない。

 ところが、区民も負けてはいない。内定だと点数が低いのがわかっているから、就業中と書いてもらったり、自営では妻の点数が下がるから、取引先の会社で『常勤』である証明書をもらう、などの策を講じている例もあると聞く。

 正確に言えば、有印私文書偽造、同行使になるが、『様式審査』の現状では把握は難しい。

 実態にあった基準に変えるべきだと再三訴えているのだが…課長さん!

『あなたらしければいい』ふざけるな!そんなもん教育じゃない

2004-11-02 | Weblog
 最近、『あなたらしければいい』などという言葉が、子供の教育現場で使われているようだ。さらには、子供の権利条約などを引き合いにだして『子供の権利』を声高らかに叫ぶ輩もいる。世も末である。

 子供には、人として保障されている基本的人権はあるが、まだ発達途上であり、当然、その権利義務は制約され、保護者の監督下にある。ところが、何を勘違いしたのか、子供には『自由』があるとして、『あなたらしければいい』と大合唱しているのだ。

 いささか前になるが、ある保育園で『保育状況の参観をしたい』との保護者の申し出に『それは保育園が決めるのではなく、園児に聞いて見ましょう』と、保育士たちが答えたという。本気で言っているとしたら、恐ろしい。

 不登校の子供にも、きっと『あなたらしけらばいいの』と言って、登校を強制しない親と学校。どんなに授業中、うるさくても、寝ていても『あなたらしければ』と、注意しない教員。

 そんな教育現場の『教育成果』が、わが国社会の隅々まで行き届いている。
自転車は好きな所に止め、ゴミは捨て放題、『自分探し』の旅に出て、国を巻き込み、最愛の家族を不幸のどん底にする。子供を生みながら『あなたを産んで幸せだった』などという、無責任な遺書を残してネット集団自殺をする。

 『あなたらしさ』は、社会や家族に迷惑をかけない範囲で表現しなさい、と学校も家庭も社会も、子供たちに教えなければならない。

 いや、その前に(一部のボケ)教員に、そのことを教えなければなるまい。