いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

区議会ヨ-ロッパ視察に反対

2007-12-04 | Weblog
 本日は議会運営委員会が開催された。今日のエポックは今月11日からオランダ、デンマーク、ドイツ、フランス4ケ国を11日間の日程で行う区議会議員海外視察についてである。

 区議会内での視察に対する態度は以下のとおり。従って、視察に参加する会派は、自民党と民主党所属議員だけだ。

自民:賛成、参加する 公明:賛成、参加は自粛 共産:反対 民主:賛成、参加する ネット無所属自由:反対 緑の党:反対 社民党:賛成

 23区の海外視察実施状況を議会事務局に質問したところ、他区の状況は次のようなものだ。

予算に計上した区:4区(うち中止1区、未定1区、親善訪問に変更1区、実施大田区)
予算に計上していない区:19区

 結局、海外視察を実施するのは23区で、わが大田区だけのようだ。この件については、共産党系と思われる区民から「海外視察中止を求める陳情」が出され、委員会で審査された。

 共産党や陳情者の主張は以下のようなものだ。

①不況で区民生活が大変ななか区議会議員が税金で海一人80万円も使って海外視察に行く必要はない。
②他区が中止しているのに大田区だけ実施する理由はない。

 賛成している自民党の意見は

区議会議員が海外に出かけて見識を深めることは、政策立案にとって有意義である。

 賛成している民主党の意見

今回も4社から見積もりを取り、費用削減に努めている。なるべく予算を使わないようにした。

 私の意見

 共産党や陳情者の反対理由には同意できない。世の中が好況に沸いていても、視察が不要なら行くべきではないし、反面、不況であっても行く必然性があるのなら実施すべきだ。
 
 自民党の意見は、誠に正しい。しかし、それを税金で行く必要があるのか、と問われればNOであろう。自らの見識を高めることは、自己責任である。議員になって初めて海外に出かけたなどという人がはたして、区民の代弁者となりうるのだろうか。
 
 民主党の主張は、制度そのものを理解していないトンチンカンな理論である。海外視察は一人80万円が議員個人に全額現金で渡される。その中から旅行会社に費用を払うのが制度の仕組みで、旅行会社に払う金額が安くなるということは、手許に残る差額が多くなるだけのことで、本質的には削減にはならないのだ。旅行会社の請求書、見積書、領収書などは一切公文書として添付することはないし、存在しないことになっているのだ。
 
 実際の手続き上は、議員名の海外旅費請求内訳書兼領収書という様式に事務局職員が代理で「受領印」と「精算印」を捺印するだけなので、このことを知らない議員もいるかもしれない。

 私は、この実態と無関係の精算方式を改めるよう求めたが、事務局だけでなく、共産党からも「規則だから」との反論が出たのは驚きだった。そこで、私は次のように述べた。

お役人は、失礼だけれど、執行機関だ。制度がおかしければ我々議決機関たる議会が、規則を変えればいいのだ。その議決機関の決定に従って事務を執行するのがお役所のはず。今は、何か反対になっているが、その大きな権限と責任を持っていることを我々議員は忘れてはならない、と。

 結局、議員の派遣についての議案は、自民、公明、民主の賛成、私と共産の反対で可決。中止を求める陳情も同様の構成で不採択となった。

(参考)
ある年のセーラム市親善訪問費用の算出方法

支度料:定額43120円 日当(甲地 1日7000円X7日 丙地5100円)54100円 宿泊料(甲地 1泊21500円X6泊)129000円 航空運賃(エコノミー公示運賃)390540円 成田往復3240円 合計620000円(本来は、これに空港施設使用料、出入国税が加算されるが、もともと実額精算ではないので総額があっていればOK)                                  
*日当や宿泊料算出のための、都市の指定都市、甲、乙、丙地の区分及び金額は 国家公務員等の旅費に関する法律に準拠ししているのだが、適用が指定職(各省庁の審議官級)の基準なので高額になる。また、正確に適用すると、これに食卓料1泊7700円が加算され、支度料は国家公務員であると86240円だが、なぜか半額にしてある。        



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