いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

談合疑惑か?契約議案質疑

2011-09-18 | Weblog
 一昨日の本会議で、またまた疑義のある契約案件の議案が上程されたので議案質疑を行った。なぜ、他の区議は疑問に思わないのか不思議で仕方がない。素直な方々だ!以下、質問内容である。

たちあがれ日本の犬伏秀一です。第69号から73号までの契約に関する議案に対して質疑いたします。またかと思われるでしょうが、このような疑義のある契約を続ける限り、あきずに、あきらめず、何度でも質問をさせていただきます。

第69号議案は、八幡橋架け替え工事(その2下部工)請負契約で、マリコンと言われる五洋建設株式会社を冠としたJV(共同企業体)と2億7069万円でなんと、随意契約で契約を締結するというものです。その理由は、(その1工事)の追加なので、競争入札にするより同一業者に施工させたほうが安上がり、という陳腐な詭弁であります。さらに、競争入札モドキで落札した、(その1工事)においては、区長が専決出来る5%の増額上限を使い切り、今回73号議案として当初金額より1億1331万3900円多い増額変更をしているのです。

五洋建設は過去に再三、談合で検挙されたり、課徴金を払っている会社です。今回69号議案では、随意契約で2億7069万円の追加工事を受注し、そのもとになる工事では5%以内の区長の専決処分を使い切り、やむなく73号議案として、当初契約額の1億1331万3900円の増額変更をしているのです。当初、大田区予定価格の88.5%で落札された当初契約も、今回の増額変更により、予定価格の108%となってしまいました。なぜ、大田区の工事は『想定外』の埋設物がいつも出てくるのか、まさに天のみぞ知るであります。

五洋建設株式会社は、長崎県発注工事の談合により、役員に対し提訴された株主代表訴訟で、役員全員が談合を認め平成20年裁判所の和解勧告8800万円を会社に連帯して返還した事例など、その談合事例はきりがありません。これらを踏まえ、五洋建設は社内に『公共工事にかかるコンプライアンス検証・提言委員会』を設置し、談合決別宣言をいたしましたが、今回の事例を見ると『狼少年』再来との疑念をもってしまいます。同委員会の提言のなかで注目すべきは、監査部門において調査すべき落札事例として

1.落札率が常に90%を超えているケース
2.個別の分布をみて95%以上の落札率と80%台前半以下の低い落札率とに2極化しているケース

をあげています。談合していた企業が「談合を疑う事例」として掲げている基準ですから間違いないでしょう。まさに、当大田区がバッチリ当てはまるではありませんか。

また、今回上程された第70号は八幡橋架け替え工事(その3上部工)ですが、8社の競争入札で5社が辞退、1社が不参。かろうじて2社で入札は成立し、めでたく五洋建設が1億7010万円で落札いたしました。すでに工事を受注している会社に業界が遠慮して辞退したのでしょうが、まだまだの仲良しクラブ体質を露呈しています。

第71号議案は、大田区立森が崎保育園改築工事で、第72号議案は区立矢口東小学校プール改築その他工事です。いずれも4つの共同企業体が応札しておりますが、識者による『談合を疑う原則』である『最安値不変の原則』が見事に表れています。すなわち、何回入札を繰り返しても、最も安い業者は不変で、2位以降は変わるという原則です。これは、事前に価格調整が行われている顕著な表れだと談合の専門家は指摘しています。結局、両議案の契約案件とも大田区予定価格には至らず、最安値の業者と協議し随意契約が締結されています。

その結果、業者は第71号議案では予定価格の98.97%、72号議案では98.99%という高率で契約することが出来たのです。業界がなかよしの場合、不落随意契約が最も高値で契約でき、また競争入札での高率の落札のように談合を疑われずにすむ方法なのです。このような、異常な契約事務を、再三『適法な競争』という答弁にはあきあきしております。

このような、談合を繰り返した業者を指名したり、談合を疑われるような入札事務につき、区長は再三「入札改革」を訴えておられますが、改善のあとは見られません。どうお考えになるのでしょうか。また、不落隋契を防止する取り組みはしているのかうかがいます。

八幡橋架け替えその1工事の当初契約額は、予定価格の88.5%だったのですが、今回の増額により大田区予定価格の108%となり、いったいなんのための入札だったのかと思います。業者の言いなりの増額では、なんのための競争入札だかわかりません。

このような増額変更を議案として提出することになんら疑義を感じないとすれば、区民に対する背信行為ですらあります。どう思われるのか伺います。
そして、大手ゼネコンが宣言しているように、大田区として「談合決別宣言」を出す考えはないでしょうか。

新人議員のみなさん、大きな志を持ってこの場に来られたみなさんが、このような疑義ある契約案件を先輩と同じように、なんでも賛成してはいけません。「監視」それこそが、区民から議員に、議会に託された大きな権能です。時代は変わっていくのです。どうか、みなさんの良心に恥じることのないようお願いして質疑を終わります。


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