いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

ありがとう共産党!7名の議員に情報提供せずby議会事務局

2011-05-12 | Weblog
  いったい「議会」は誰のために存在し、開催しているのだろう。12年間区議会で思い続けている疑問である。

 議会で質問をしようとすると、担当の管理職が「ぶる下がり取材」よろしく、毎日電話や訪問攻勢をかけ、質問内容を聞きだす。素直な与党(自民・公明・民主)の議員は内容どころか、質問原稿そのものを渡す。すると、区側も「センセイ、こんな答弁でよろしいでしょうか」等と答弁内容の調整をする。

 その結果、本会議ではお役人の「手許にある」質問原稿を議員が朗読し、すでに答弁内容がわかっている、お役人の答弁をモットモらしく聞く、という茶番が繰り広げられるのだ。結局、「センセイご指摘のように」などの形容詞がついて、本会議など開かなくても「やる予定だった」施策が「いかにも」のように決定される。

 さらに「議案審査」では、与党会派には、お役人が事前に「議案勉強会」なるものを設定し、「ガス抜き」と説明を行うので、議場では一切修正なしで「賛成多数」で可決される。少なくとも「公開の場」での議論はない。

 また、私などが「おかしいぞ!」と突然「動議」を出そうとしようものなら「シナリオ通り」の議会運営が「正しい」と勘違いしている議会事務局に「翻意」を促される。

 お役人は、与党の幹事長3名に「事前に議案を納得してもらえば議会対策はOK」なので、地方議会における「与党」はとても便利でよい制度だと感謝しているに違いない。
また、与党の幹事長たちも「事前の相談」こそが「区政の中枢」に入った証と勘違いしているふしも見受けられるのだ。

 さて、そんな疑問を持ちながら新たな議員構成での議会が始まる。与党(自民・公明・民主)のメンバーを見る限り「議会改革」は、あり得ない布陣だと感じるのは私だけではないだろう。シナリオ通りの議会、議論しない議会、修正しない議会。これでいいのだろうか?15名の新人諸君!

 新人議員さんには、くれぐれも、与党三会派の仲良し3羽ガラスに「呑みに誘われたら」ご注意あそばせ。「こいつは呑ませれば仲間に出来る」と、議員として甘く見られている証拠だから。そういう慣習こそが、地方議会を「痴呆議会」にしていることを、新人の議員さんには理解して頂き、危機感を持っていただきたいのだ。

 そして、本日たまげたのは、すでに2回行われている「会派代表者会議」によって、これから4年間の区議会の枠組みが決まるのだが、その情報が議員3名未満の「会派」には、まったくもたらされていないのだ。

 委員会の名称変更、平和祈念コンサートの開催の可否、正副委員長など21項目の内容が、「非公式」の議事録もない自民・公明・民主・共産の4名の代表者により決定された、そうだ。

 そうだ、と言うのは、当然その経過を説明すべき区議会事務局からは、本日現在なんら報告がないからである。ところが、日本共産党からの呼びかけで、本日「議会改革」の意見交換会があり出席をしたのだが、ここで共産党から「代表者会議」の某大な資料が、われわれ非交渉会派の議員に配布された。

 私は、共産主義はこの世から葬らねばと思っているし、共産党の「ご都合主義」には否定的だが、議会改革については意見の一致を見る点が多いし、今回「議会事務局が配布しない」資料を配布してくれたことは、大いに感謝である。

 こんなに一杯の資料が43名の議員には配布され、7名の議員には配布されない。明らかに区議会事務局の怠慢である。スムーズな「代表者会議運営」にばかり神経がいき、「議会の総意」という本質的命題を忘れてしまった結果であろう。

 我々議員も、政党の理論、区長の理論、与党の理論、お役人の理論に振り回されるような過去を反省し「区民のためにある」議会を目指して改革していかなければならない。

 でないと、議員年金と同じように「不要論」が出て、最後は「崩壊」して終わる運命を我々地方議会も辿るかもしれない。

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