お役人は未だに心のどこかに「お上」意識を持っていることを様々な場面で感じる。特に契約については間違いなく「仕事をくれてやる」という意識がみえみえである。民間の事業者に対する迷惑など、自分たちの仕事をうまくまわすためなら知ったこっちゃない。
今日の好事例は以下のようなものである。
区内の中小バス事業者のMさんは、区立の福祉施設の送迎バス運行を何年も請け負っている。昨年、バスが古くなったので、施設の担当者に相談のうえ、新車を購入した。(Mさんの資金で)車両代の月賦もあるので、平成19年度からの請負金額は昨年度より日額3000円増額して欲しい旨、9月に懇願をした。
12月になって、大丈夫かと心配になったMさんは、施設の担当者に確認をすると「ご希望の金額で出して本庁から何も言ってこないので大丈夫だと思う」との回答を受け「ああ、これで運転手さんの賃金を値上げできる」と安堵していた。
ところが、新たな契約が始まる寸前の3月、施設側から「もっと安い業者がいるので、その業者と同額にしてくれないと経理管財課がウンと言わず契約できない。」との連絡があり、前年度より一台あたり日額7000円近くも値下げをさせられた。
2000万円近い新規投資をし、施設側の了解も取っていた挙句の値下げに納得いかないMさん。どうしたものかと、恐る恐る私に話をしてくれた。なぜなら、こんなことが表に出ると、お役人は業者イジメをして仕返しをする可能性があるからだ。
調べてみると、最大手の業者が受託している区内の同種の3施設は、Mさんよりバス1台あたり日額11000~13000円以上も高いのだ。月額にすると一台あたり25万円以上、年額では300万円もの差である。以前から、この大手業者と区、又は、施設との間には特別な関係があるのでは、と疑っていた業者でもある。
経理管財課に事実の確認をしているが、今日現在の見解は以下だ。
①2000万円近い資産を購入した業者を断る訳にはいかず(長期継続契約に相当)、見積もりを他社から取ったことは、現場の判断ミスである。見積もりを取った相手は、値下げするための当て馬と思われてもしかたない。
②他の施設と金額が違うのは、運行経路や車種の違いだろうから一概に比較できない。(実は、同じ車種、同様の運行である)
経理管財課は現場の責任に、現場からは業者に「経理管財課がウンと言わない」と言う。まさに、お役所である。結局、仕事を「頂く」業者は泣き寝入りか。文句言うなら仕事やらないよ、そう言いいたいのだろうな、転勤した所長さん!!
どうやら、Mさんを排除したかった施設の所長さんが、他社から見積もりを取り、その金額で「予算要望」を企画調整課に出した。企画では昨年より安いので、問題なく素通り。その金額で他社との契約を経理管財課にあげたところ、契約ぎりぎりになり「新車を買わせた業者をなぜ変えるのだ?」とストップがかかった。困った所長さん、自分の手続ミスを棚にあげ、Mさんに「経理管財がウンと言わない」とウソをついて、安い金額で無理やり契約をさせた、というのが真相のようだ。別の3施設との金額の整合性を見極めるべき、所管の保健福祉部でも、まったくノ-チェック。
さあ、どうする?
民間の区長さん頼みますよ!
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12月になって、大丈夫かと心配になったMさんは、施設の担当者に確認をすると「ご希望の金額で出して本庁から何も言ってこないので大丈夫だと思う」との回答を受け「ああ、これで運転手さんの賃金を値上げできる」と安堵していた。
ところが、新たな契約が始まる寸前の3月、施設側から「もっと安い業者がいるので、その業者と同額にしてくれないと経理管財課がウンと言わず契約できない。」との連絡があり、前年度より一台あたり日額7000円近くも値下げをさせられた。
2000万円近い新規投資をし、施設側の了解も取っていた挙句の値下げに納得いかないMさん。どうしたものかと、恐る恐る私に話をしてくれた。なぜなら、こんなことが表に出ると、お役人は業者イジメをして仕返しをする可能性があるからだ。
調べてみると、最大手の業者が受託している区内の同種の3施設は、Mさんよりバス1台あたり日額11000~13000円以上も高いのだ。月額にすると一台あたり25万円以上、年額では300万円もの差である。以前から、この大手業者と区、又は、施設との間には特別な関係があるのでは、と疑っていた業者でもある。
経理管財課に事実の確認をしているが、今日現在の見解は以下だ。
①2000万円近い資産を購入した業者を断る訳にはいかず(長期継続契約に相当)、見積もりを他社から取ったことは、現場の判断ミスである。見積もりを取った相手は、値下げするための当て馬と思われてもしかたない。
②他の施設と金額が違うのは、運行経路や車種の違いだろうから一概に比較できない。(実は、同じ車種、同様の運行である)
経理管財課は現場の責任に、現場からは業者に「経理管財課がウンと言わない」と言う。まさに、お役所である。結局、仕事を「頂く」業者は泣き寝入りか。文句言うなら仕事やらないよ、そう言いいたいのだろうな、転勤した所長さん!!
どうやら、Mさんを排除したかった施設の所長さんが、他社から見積もりを取り、その金額で「予算要望」を企画調整課に出した。企画では昨年より安いので、問題なく素通り。その金額で他社との契約を経理管財課にあげたところ、契約ぎりぎりになり「新車を買わせた業者をなぜ変えるのだ?」とストップがかかった。困った所長さん、自分の手続ミスを棚にあげ、Mさんに「経理管財がウンと言わない」とウソをついて、安い金額で無理やり契約をさせた、というのが真相のようだ。別の3施設との金額の整合性を見極めるべき、所管の保健福祉部でも、まったくノ-チェック。
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