いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

区長候補はジェットコースター?

2007-02-09 | Weblog
 今日、大田区筆頭助役が辞任され区役所を後にした。18歳で北海道から上京。防衛庁(当時)の初級公務員(現在の3種)から社会人生活をスタートし大学の二部に通い、東京都の幹部試験に合格。大田区の筆頭助役にまで上り詰めた苦労人である。防衛庁出身、そして「生まれが貧粗(失礼)」という共通項から親近感を持っていたし、喜怒哀楽が判りやすい性格は、ポーカーフェイスが得意のお役人の中では、とても人間的で好感を持っていた。区管理職のなかには、そのような経緯から、私を彼のシンパだと警戒している輩も多くいたようだ。

 しかし、人間的に好感が持てることと、仕事上の関係は別だと私は常々思っている。例えが悪いが、共産党の議員には人間的にステキな方も多い、が仕事となれば、その思想はなんとしても駆逐しなければならない、というのと同じだ。

 現区長の長期政権(20年)のもと、彼が事務事業適正化の掛け声のもと、区役所のウミを出した功績は大いに評価できるが、議会や議員に対し「どうせ変わらないのだから余計なこと言うな‥」などと議会軽視の高慢な態度は忘れない。また、行政経験に秀でた長期政権の結果、トップダウン政策のイエスマン輩出機構と化した大田区管理職軍団のマインドコントロールも、創意工夫のない管理職続出というマイナス効果を生み出してしまった。

 さて、彼は、つい最近まで区長候補予定者の中では最有力と言われていた。現職区長が後継指名をし、堅い票田である公明党が支援を決定したとも言われ、自民や民主の一部議員も支援を表明、磐石な支持層を固めている様相だった。

 が、ここ数日で急展開。自民党の現職都議が自民の区議団をまとめ、自民党支部大物の支援をも取り付け、最有力に躍り出たのだ。一時は助役支持の流れだった公明党もこの動きに乗るようで、大どんでん返しの様相だ。この間の経緯には、公表できない裏事情もあるのだが、双方にとってジェットコースターのような一週間だったろう。

 長期政権の中、何を提案しても反対しないオール与党体制の議会や議員を甘くみた結果ではないだろうか。その意味では自業自得とも言えるが、昨日まで「一緒に酒を飲んだ同志」と思っていた議員達に鞍替えされた気持ちは如何なものだろうか。心中察するに余りある。

 党利や個人的な利益ではなく「友情」や「信頼」で語れない「この業界」、ほんとうに残念である。おいらは、そんな世界の枠外であることを、心から幸せに思う。

 あなたの肩書きなんかなんであれ、5月になったら呑みに行こうネ。ご苦労さん!



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