いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

なんの為の都市計画審議会?

2005-07-11 | Weblog
 今日は、大田区都市計画審議会があった。今年度から、この委員になったので、初めての審議会参加である。この審議会は、17名の役人と、6名の学識経験者、区議会議員6名、商店会長ら区民4名、蒲田警察署長、消防署長により構成されており、区長から都市計画決定につき諮問を受け、審議するものだ。

 今回の議案は二つ。一つは京浜蒲田駅西口地区の地区計画について。二件目は、生産緑地の廃止についてだ。まずは、一件目。答申期限が7月11日つまり今日が答申の期限である。今日提案され、それも2時半からの審議会で4時に終わって、それから答申案分を作成し、5時までに区長に提出するなど、あまりにもおかしい、どうせ、審議会など否決しないだろう、という思いがミエミエだ。と指摘した。また、答申文はすでに出来ているにちがいない、とも。

 すると、助役が、決してそんなことはない。ただ、住民の方々が、この決定を急いでいるので、日程的に今日開催の同日期限とした。理解して欲しい、と。しかし、この諮問が区長より発せられた日付は、5月30日。「急いでいる」という言葉は、言い訳にしか聞こえない。すると、弁護士である委員から、「私も犬伏委員の意見に賛成です。今までも、このようでした。おかしい」と応援して下さった。これには、助役も「重く受け止めます」

 区議会議員には「ご理解を」、弁護士だと「重く」かい?まあ、せめて、答申期限は、審議会の2~3日先にするのが、いくら「しゃんしゃん審議会」でも礼儀ってもんだろう。

 次も笑った。農地を廃止して宅地にするというものだが、現状を質問したところ、マンションの建設工事が進捗しており、8月には完成する予定、との答弁があった。ちょっと待ってよ!では、この審議会で、宅地にすることは同意できぬ、との答申を出したらどうなる?答えは、平成15年12月に旧所有者が亡くなり、それから3ケ月経過後には、生産緑地は自動的に解除になり、宅地転用が可能になっている。従って、答申の内容に関わらず、マンション建設は合法である。とのこと。
じゃあ、なんで審議会開いているのさ。

 所要時間約1時間。参加した役人約20名、委員13名。委員には例の「費用弁償」が、多分15000円ぐらいでるはずだ。ちなみに、1時間に発言した委員は、弁護士さんと、区議会議員3名のみ。

 嗚呼、お役所仕事!万歳!

委員の公職と出欠、発言状況

東京工業大学名誉教授 出席 司会進行
東京建築事務所協会参与 出席 発言なし
駒沢女子大学教授 欠席
東京工業大学大学院教授 欠席
弁護士 出席 発言あり
建築デザイナー 出席 発言なし
区議会議員6名 欠席は共産党のみ 発言は私、ネット、自民各1名
自治会連合会会長 出席 発言なし
商店街連合会会長 欠席
工業連合会副会長 出席 発言なし
青年会議所大田区委員会委員 出席 発言なし
蒲田消防署長 出席 発言なし
蒲田警察署長 欠席