小町のつぶやき

一日の出来事を面白く書いてみたいと思います・・・

銭湯

2009-02-11 12:28:29 | Weblog
あなたはもう忘れたかしら?
赤い手ぬぐい、マフラーにして・・・
ラジオから流れてくる、かぐや姫の「神田川」。
いつ聴いても胸にジーンと来る名曲である。

あの当時はまだ内風呂がない家庭が多く、
銭湯が大繁盛していた時代。
夕方銭湯に行くと友達や近所の顔見知りの人ばかりであった。

子供たちも湯船の中で泳いだり、石鹸の付いたタオルを石鹸箱に巻き、石鹸箱を吹いて、シャボン玉遊びをし遊んだ物だ。

遊びに感けて自分の体を洗わないでいると、
母の大きな声と共に、「ピシャリと平手打ち」がとんで来る。

ある時母は自分の傍らで「シャボン玉遊」をしている子供を、
自分の子供と間違えて、大きな声と共に「ピシャリと平手打ち」
振り返って見ると他人の子供であった。

母は慌てて「ごめんね!ごめんね!」と平謝り。
他人の子どもはとっさの出来事にきょとんとした顔をしていた。
(天ボケはやっぱり母の血筋だ)

今でも瞼の奥にあの銭湯の風景が思い浮かぶ。
浴室の正面の壁面に広がる「富士山を主体とした図柄」と
番台に座って子どもが来ると「グリングリンバー」と
何だか訳の分からない英語で愛想を振るっていたおじさんの笑顔。

本当に昔の銭湯は何となく温もりのある楽しい社交場だったようだ。
今は銭湯に変わり、露天風呂やサウナなど複数の入浴施設を備えた、スーパー銭湯が出来ている。

でも私は昔の銭湯が懐かしいです。