無題

特になし

ピアフの映画

2008-08-24 14:44:43 | Weblog
2007年公開されていた映画『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』を
http://blog.excite.co.jp/piaf-movie
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11265/story.html

知人Kの進めでDVDで見た。Kは、この手の愛欲ドロドロもの?
トーチソング系が10代から好きな奴で、自分は、多大な影響を受ける。

このピアフの映画だが、自分には、いまいちだった。

1.晩年の年下の恋人テオのことが、よく描かれていない。

2.「バラ色の人生(La Vie En Rose)」や
  「愛の讃歌(Hymne a l'amour)」など、誰でも知っている名曲を
   ピアフが作詞する過程が、描かれていない。
   ネット情報によると実際は、バラ色の人生では作曲もしているのだとか。

3.前半の、売春宿で育つシーン、路上で歌って稼ぐ芸人時代など、
  猥雑・貧困・犯罪・生々しい描写・どろどろの愛憎劇が、繰返され、
  重くて見るに耐えられなかった。後半は、成功により可能となった、
  極端なわがままぶりが、見るに苦しかった。というか、
  自分が歳とって大作と格闘する鑑賞力や体力がないということ。


然しながら、シャンソンのすごさは、伝わるのであった。日本語のシャンソンのCDを一枚持っているが、気恥ずかしくなるようなストレートな愛情表現、描写が、リアル。かつ、生活感が、結構溢れている詞。きれいなメロディ。「私はアーチストだ」というセリフが映画で、何度も登場するのだが、表現することとは何か、問わずにはいられない気持ちになった。自分が、気に入ったシーンは、「男たちは、ペーチコートがひらひらして、舞い上がるのが好き」みたいなユーモアの溢れる下町シャンソンを、酒場の客、皆で、歌い盛り上がるシーンだ。

また、ビリー・ホリディーと同じ年生まれだと語る米国滞在シーンがあり、1959年、ホリディーの死の年だったように思える。
バックの壁にホリディーの写真があった。映画の中の品はないが、人間の本質を突く力強い個性に、共通するところがあるのだろうか?そういえば、ホリディーも
作詞作曲をやっている。アーチストだったのだ。自分自身で、作って表現せずにはいられなかったのだ。


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