無題

特になし

090917 ジャズ歌と経済の縮小衰退と人口減

2009-09-17 04:14:16 | Weblog
ここ数年のジャズ歌や従来スタイルのジャズ店(ジャズクラブ)の衰退について残念に思ってきた。以前なら最低でもボーカルのバックには、トリオ(ピアノ・ベース・ドラムス)がいたのに、最近は、ピアノとベース、もしくは、ピアノだけという店が増えた。不景気が続くせいか、お客さんも少なくなっているようだからギャラを払うことができないのかもしれない。実は、ヒラリーマンの自分も可処分所得が減って、小遣いが足りなくて、以前ほど、ジャズ店に、行けないのだ。普通のジャズ店でコストは、2ドリンクで、4000円~7000円くらいだろうか。


ジャズ店を支えていた層は、団塊世代以上の音楽好きで、割と所得に余裕のある人たちだったと思う。大企業の重役・中堅や自営業で、子供が既に独立し、時間・金に余裕があり、薀蓄・知識も確かで豊富な人たちだった。


団塊世代が一線を去り、人口減と経済の規模の縮小が、ジャズ歌と店の衰退に拍車をかけているのだろう。自分の所属する会社の若い人の給与水準を考えるととても頻繁に、ジャズ歌の店に通える状況にはないよな。(初任給で22万、20代は、ずっと20万代、若いときこそ自分への投資が必要なのに安すぎるよな、昔からあまり上がっていないような気がする)若い人が、ジャズ歌を生演奏を聴いてくれないと文句を言えた筋はないよな。反省。


これから旧来のスタイルの店やミュージシャンの淘汰が進むのだろうか?テレビによると、人口減と経済の規模の縮小する社会では、無数の名もなきヒーローたちの活躍と工夫が、地域の元気や希望を維持する鍵らしい。若い人たちの間から予想外のスタイルのミュージシャンやジャズ店のオーナが出てくるのかも知れないな。そんな感じで、生き残ってゆくのだろうか。山川先生が、生前、ジャズもタニマチ・パトロンがいないと成り立たないと言われていたのが気になる。



注1)自分が出没しているジャズ店には偏りがあるので、一般論になっていないことも確かです。正木まどかによると、学生や若者が行くジャズ店は、高田馬場などにあり盛り上がっているし、神奈川や中央線沿線、関西方面など、地方では、ジャズが盛んなところが、たくさんあるそうです。失礼しました。


注2)ちょっと前、定年を迎えた団塊世代は、退職金も年金もしっかりしていて優雅な生活がまだ、可能な気がします。比べて、彼等より10年以上、若い自分の世代以下は、退職金も年金もいいうわさがありません。やはり、ジャズ生演奏を楽しむ画期的なイノベーションが、業界で、起きるのを、神頼みするしかないのかな。ともかく、住宅ローン返済だとか、子供の教育費だとか、親への仕送りだとか、老後のための貯金がなかなかできません。本当は、ジャズ店なんか行っている余裕、自分もないんだよな。でも、趣味を全部、止めるというのも寂しいよなあ・・


山川浩一のスタンダードジャズ入門
http://jazzstandard.radilog.net/