市民講座では、~動物行動学に基づく犬猫の遊びやしつけについて~
行動診療科獣医師の入交先生の講座もありました。
最初にお話されたのは、ヒトと愛犬との関係についてでした。
世の中ではいまだに犬を下に置く、ヒトがボスであるとの考えが強くありますが、
先生は双方は「親子関係のようなもの」
双方から分泌される幸せホルモン(オキシトシン)によって「絆」を強めること。
犬はコミュニケーションを取ろうとしている。
犬とヒトは異種であり、共通の言語を持っていません。
犬のカーミングシグナルやボディランゲージをご存知の方もいらっしゃると思います。
カーミングシグナルは…
自分と相手を落ち着かせよう、お互い平和でいようというシグナルです。
ボディランゲージは…
犬の気持ち、喜怒哀楽を私たちに教えてくれています。
特に嫌だのサインが出た時には深追いせず、ヒトがいったん引くことが
大切になります。
犬側が一生懸命に自分の気持ちを伝えようとしても、飼い主側がそれを
正しく理解できなかったり、誤解してしまって真意が伝わらなければ
犬から「イヤダ!」を突き付けられることになります。
先生は行動診療の専門医なので、主に犬の学習についてお話されました。
ボコボコにするような教え方はまったく問題行動を改善されることはないこと。
何をしてほしいのか、犬ができる行動を教えてご褒美を使うことを
強くおっしゃっていました。
遊びについては、散歩が一番。
脳への刺激、他の犬やヒトその他へのコミュニケーション、
運動、認知症予防など。
また室内ではノーズワーク、宝さがしなど。
ごはんも採食エンリッチメントを考えてみるとよい。
…などのお話がありました。
猫については
猫は孤独と言われるが猫も社会性を持っている。
猫もヒトが大好きでコミュニケーションもよく取れる。
トイレの問題がよくあげられるが、
トイレの大きさ
トイレの置き場
トイレが清潔か?
トイレの出入りが楽かどうか
などを注意してみると治ることが多いということでした。
また、猫の習性から環境を整えてあげると猫もヒトも気持ちよく過ごせる。
生物的な社会化期は生後3週~16週ほどと言われますが、
社会化期に社会化ができていればいいに越したことはありませんが、
その時期を過ぎてしまった~と言って悲観することはありません。
ヒト社会で暮らす犬の社会化は飼い主さんが一生続けていけるもの。
飼い主も犬とともに育っていけばいいと思います。
そのためには罰を使わないよい指導者を見つけること。
犬の暮らし方を学ぶなら…
名前を呼んでおやつ っていうのは
古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)の 対提示 のことです
トレーニングとして
犬にタダで物を与えない
という言葉が
飼い主の呪いになっている期間がわりと長く続いて
その言葉に対するアンチテーゼとして
古典的条件づけ重視 を主張しています。~チャーリードッグスクールCDS ツィッター~
まちがえないでね。
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犬にもヒトにも動物福祉に則った、よい情報をつかみましょう!!
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