いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

しつけのためと言って

2021-06-25 | 叱りも罰もない犬との暮らし方
罰を与えることの無意味さを考えてみましょう。


例えばマズルコントロール。
これは犬のおかあさんが仔犬を抑制するために
マズルを咬むというもの。
それをヒトがまねをして、口で咬むのではなくて
手でマズルをぎゅっとつかんでいうことを聞かせようとすること。

だけどね…
ヒトはお母さん犬の代わりにはならないから、
仔犬はマズルをつかまれて「これはやっちゃダメなこと」とは理解できず。
じゃぁ、何をするかというと「イヤダ!」の意思表示しますよ。
ヒトの手を追い払うために口を出す。
最初は、うなったり、空咬みだけかもしれないけれど、
しつこくされれば、本気で「やめろ!」になります。

犬のお手入れや治療で一番大事なことは
身体や顔など全身を「触れるか」どうかです。
また歯みがき、点眼、服薬…飼い主さんにできるかどうかです。
これらは、犬に協力してもらえたらとてもスムーズにできることです。
もし、マズルコントロールで叱っていたら、
犬は顔の前に出される手を警戒して、触らせないでしょう。
小さいうちはなんとかなっても、大人の犬になったら
怖くて触れない飼い主さんが量産されます!
だから、飼い主さん自身が困る方法ははなから選択しないことです。

別にどこも痛くない時、犬との遊びのひとつとして
あちこち触って、いい子ね♪、すごいねぇ♪
楽しんでみるのもいいですよね。
飼い主さんの手が怖くないもの、
もっと言えば、うれしいものにしておくことです。
何かしなくてはならない時って、痛みがあることが多いですよね。
ちょっとイヤ、ちょっと何されるの?って警戒するときに
犬にとってうれしいことを対提示(一緒に提示する)と
だんだん(すぐにはできない)嫌なことではなくなるし、
警戒心をもったものも、それほどでもなくなってきます。

だから、さわられてもいたくない時にこそ、
あちこち触れるように、準備が必要なんです。

名前を呼んでおやつ

取り組みは、犬をこらしめることでなく、
毎日の暮らしに役立つ方法を選ぶと先々もっと暮らしやすくなりますよ。
ちょっとアプローチの仕方を変えてみませんか?



オダマキ