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閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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日本発掘! ここまでわかった日本の歴史

2015年10月07日 | 書評 学問・言語・考古学・民俗学他
日本発掘! ここまでわかった日本の歴史/文化庁編/朝日新聞出版/2015

考古学的な発見とその実績を、縄文時代、弥生時代、古墳時代、古代、中世に分けて考古学者がまとめた速報本。

特記事項は以下
・現在史跡に指定されている遺跡は1700を超えた
・発掘調査件数は年間8000件に達する(欧米諸国は約2000件、韓国は1000件)
・発掘調査件数が多いのは、高度な行政システムが確立、日本人の定住性の高さから自分たちの住む土地にある遺跡は、直観的に自分たちの祖先だと感じていることが、遺跡の反故に好意的な態度に繋がっている
・自然科学分析は、花粉分析、プラントイパール分析、珪藻分析、DNA分析、胎土分析、樹種同定、石材同定などが採用されている。半世紀前の主流だった放射性炭素年代測定よりも分析技術の精度が向上している
・発掘調査においては、遺跡のすべてを掘りあげず、後の時代に掘って再検証する余地を残している

考古学者たちは頑張っているのに、歴史学者たちは、慰安婦問題の捏造研究、南京虐殺捏造に声を挙げようともしない人たちばかりである。
歴史学者はいつから情けない集団になったのであろうか?
そして、考古学的な成果を歴史教科書に積極的に反映しようとしない歴史教科書執筆者の問題もある。

こういう事がかりしているから、文系学者不要論が政策課題として表面化するのである。

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