奄美自然観察記

高のフィールドより

知られざる「塩焚きの山道」  小湊安木屋場林道南側

2015-04-05 20:02:16 | 風景





ウォーキング観察会の下見で、昔の塩焚きに利用した山道があると聞いたので、知人に連れて行ってもらいました。奄美市名瀬の南側に古見方(こみほう)という農耕地一帯といくつかの集落があります。その南側の山を通る林道を「小湊安木屋場(こみなとあんきゃば)林道」と言いますが、以前から小湊と言う集落はあるので分かりますが、なぜ安木屋場というのかと思っていました。ところが、この小湊安木屋林道奥のさらに南側に昔は「安木屋場(あんきゃば)」という集落があったようです。この安木屋場集落のことをご存知の年配の方から聞いたところによると、多いときで14,5件の家があり、さらに南側に降りた浜(写真2、3枚目)では塩焚きをして、古見方側に通じる山道をかついで登って行って販売もしていたとのことです。また子ども4,5名はこの「塩焚きの山道」を通って古見方の大川小学校まで通っていたそうです。時折急坂もあるこの「塩焚きの山道」を下っていくと、約1時間ほどで海岸に着きました。浜は黒っぽい砂地ですが、海は真っ青でとても美しいものでした。きっと天然のおいしい塩ができたのでしょうね。当時のことを想像しながら初めて通ったこの「塩焚きの山道」は、とても感慨深いものがありました。

【島口バージョン】(キシゆむた)
長くなりましたので、省略いたします。すみょうらん。

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