奄美自然観察記

高のフィールドより

思い出多き花  オシロイバナ

2009-08-19 20:17:11 | 植物




子どもの頃、私の集落の各家々の境界はサンゴや刈り込んだ竹で
囲まれていて、周囲にはこのオシロイバナがあちこちにありました。
この花を集めて水の中ですりつぶして、ワインのようなきれいな色
の水を瓶に入れて眺めたりして遊んでいました。そのせいか、この
花はすりつぶして頬紅のように塗ったりするためにオシロイバナと
いうのだろうと勝手に思い込んでいました。実際には黒く熟した種子
の中に入ってっている白粉質の胚乳(はいにゅう)を、この花の原産
地・熱帯アメリカから入り込んできた江戸時代に、オシロイとして使
用していたということです。名の由来ははっきり分かったのですが、
今や家々の境界はかつてのサンゴ石や竹からブロック塀に変わり、
以前のように身近にオシロイバナが見られなくなったのは、さびしい
限りです。

【島口バージョン】(キシゆむた)
わらぶぇぬ頃、わきゃシマぬやーやぬさけぇやサンゴんきゃ刈りくぅ
だんだデェーとぅ囲まっとぅてぃ、じゅんぐりやくんオシロイバナぬあま
くまじありょうたっと。くん花ば集むぅてぃむじぬ中じすりつぶしぃ、ワ
インにしきょらっさん色ぬむじば瓶ちいってぃ眺むぃてぃあすぃどぅり
ょうたっと。うがしがぬ、くん花ばすりつぶしぃ頬紅にし塗たりしゅんか
なオシロイバナちいゆんだろち思い込どぅりょうたっと。ほんとやくる
かうだん種ぬ中ちほちゅんこなば、くん花ぬ原産地・熱帯アメリカら
入りくぅでぃちゃん江戸時代、オシロイとぅしちかとぅりょうたんちゅか。
名ぬ由来やはっきり分かたんじゃが、なまややーぬさけぇや昔にし
ナバ石きゃデェらブロックち変わてぃ、前にしうんぼてぇなオシロイバ
ナぬにゃらんにしなたんや、とぅでぃなかりょうっと。
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