日経のテクノロジー記事で気になるのをふたつ。
半導体や液晶の製造過程での排ガス浄化技術。
微粒子を詰めた装置を真空に引いて2回排ガスを通すことで排ガスから特に温室効果ガスだけを除去するもの。
技術が難しいとは思えなかった。
ただ、半導体製造過程の温室効果ガスを除去するって「目的」がうまい。
これからの技術は「目的」が大事なんだろうね。
もう一つは燃料電池向け水素ボンベ。
水素ガスを燃やしてエネルギーを作る燃料電池。普通はエタノール(お酒)から水素を取り出す膜を使うやり方。
水素ガスを貯めておくのは難しい。
金属から水素を取り出す方式では重くて運びにくい、取り出せる水素が少ない欠点があった。
水素吸蔵合金を使うのが一般的。
今回はアルミと水素の合金から水素を取り出すやり方。これだったら水素をたくさん取り出せるし、軽い。
アルミには水素を注ぎ足せないので使い捨て型のタンクのような電池になる。
アルミに目を付けたのはなかなか良いな。
他人と同じようにトレンドを追うのもいいけど、ちょっと視点を変えた方が面白い。
最終的に実用化されるのが技術の目標だから、珍しいとか面白いだけじゃダメだけどね。
燃料電池ってターゲットがよくわかんない。電子機器ならリチウムで良いんじゃない。
自動車用ならインフラを考えなきゃなんないから電池の技術だけじゃ決められないよねえ。
インドの30万円ぐらいの自動車に価格でも負けないレベルを早く実用化しないと石油が無くなっちゃうよ。
ではまた。