インフレはいけない

2013-03-17 15:52:02 | 塾あれこれ
朝日新聞に載ったコラムに「2%のインフレでは
不十分で5%なら財政赤字の解消に役立つ」というものが
ありました。
10年もせず国家の借金が半減するというのです。
1000兆円から500兆円へとなるのはすごい話です。

けれども実質的にはその分が国民に付けかえられると
考えて間違いないでしょう。

貯蓄が実質半分になるのです。

つまり一生懸命汗した価値を半分差し出すってわけで
過去に稼いだ給料を半分にされるのと同じことです。

世間の景気がよくなればいいじゃないか、と言われても
年金生活者はもう入って来るものがないのですから
耐えられませんね。

物価上昇分の変動有りと言われても、生活物価が10%上がり
消費者物価で平均値を出せば2%しか上がらないという
感じになるでしょう。
きつい。

格差が広がる事は自明の理です。
社会がアメリカのようになり、お金持ちには良い社会でも
貧乏人はミジメな精神状態に追い込まれます。

彼の社会の暗い部分が日本でも再生産されるのです。

万引きなどの犯罪が増え、孤独死、健康関連の負担増大、
風紀の悪さ、火事、ヤケによる社会への破壊行為・・・

TPPが良くないのはこういう社会を呼び込むからです。
農業も発展させるといいますが、弱い処の切りすて、を
言い代えているに過ぎません。

お金持ちだけがバカ高い国産食品を頂くという世の中が
すぐそこまで来ているのです。
貧乏人は毒入りかもしれない、どこかの餃子を。

そんな荒れた社会になって国がよくなるワケがない・・・。

読書シート

2013-03-16 19:40:32 | 塾あれこれ
コメントを当ブログ宛に頂戴し、その中で読書シートについて
お問い合わせがありました。

コメントの中でご返事するべきですが多少不便なので
こちらでご返事をさせていただきます。

読書シ-トとは、かつて勤めた山口塾でも
国語の時間に使用していた教材です。

通常の教材とはひと味違うもので、読書の楽しさや
それを深く知るための読み方を伝えようという意図の
強く出た教材でした。
普通の問題集と2:1くらいの比重で使っていましたかね。

私より詳しい先輩に確認したところ
「日本教育科学研究所」が出していたそうです。
(今も出しておられるか、かなり不安ですね)

新日本、か、研究会、かもしれません。
いずれにしろ私自身は最近見かけておりません。

著作権の関係で出版自体が難しくなったのかなあとも
勝手ながら思っています。


読書シートには読解の助けとなるべく、それぞれの
お話に、簡単な問題がついていました。
これも本に付属しており、しかも答えがあったそうです。

実は私、答えについての記憶がありません。
答えはまったく無視をしていた可能性が高いですね。

たとえば新美南吉の「ごん狐」はどんなところが感動するか
そんなところに焦点を当てればよいのですから。

使う教員の側の思いを出し、かつ答える側の自由度を最大限に
拾っていけば宜しいのです。

叱られそうですが、時効だろうと思うので付け加えますが
問題自体も作りなおした記憶があります。

文章の特徴を捉える、などの部分でどうにも???の
質問があったりしたものですから。

それにしても通常の「問1、ソレは何か、5文字で答えよ」
なんて受験対策ではなかったので、良い授業が作り易かった
と思います。


もし、読書シ-トがなかったとして、あるいは高価だったり
使えない場合は、通常の教材でも代替にできなくはない
と思います。

過去、同様の趣旨で生徒向けのアンソロジーの出版本も
ありましたが(株式会社ネクストなど)
こちらも今は手に入らないのではないでしょうか。

大切なことは、読書の喜びの喚起ですから、我々が好きな物を
選べばよいわけですよね。
あるいは自分でお話を作る・・・これは難しいか

好きに選ぶといっても、著作権が問題になります。

青空文庫を利用してその問題はクリアーできるかも
しれないと思います。
こちらにかかる労働の負担は大きいですけれど。

修道・中高等学校

2013-03-16 14:24:26 | 塾あれこれ
我が母校、修道は江戸時代より続く歴史を
持ちますが、このところ変質しつつあるや、に
思われます。

この学校の良い処であった自立する学生を育てる教育が
うすれ、大学受験ばかりに意識が向いているようです。

有名大学合格○名、というのは一般受けします。
数字が良ければ経営にもプラスでしょう。

しかし、そこばかりに視線を向けず、様々なタイプの
学生を育てる事が、もっとも良い点ではなかったか。

それだけでは優秀な生徒が集まり難い時代になってきた、
というのも現実かもしれませんが、その流れに棹をさし、
かつ、教育効果も、受験の成績をあげることも叶わせよう
というのが修道ではなかったですかねえ。


先日、民放TVの『ぐるスク』で2回に亘って修道が
とりあげられました。
その時すぐ書こうと思ったのですが、さすがに受験時期で
したので遠慮しました。

番組製作サイドの意図もあったでしょうが、学校の意図と
矛盾することは流さないでしょうから、およそ
現在の学校のありようや進む方向が伝わるものでしょう。

受験ばかりを意識した学校に変わり果てていましたね。

「東大を目指す」のだそうです。

いつから広島学院の後を追いかける(御勉強学校)に
なっちゃったのですかねえ。

少し前に、事情通の同窓生が嘆いていました。
「もうダメじゃ」

一時期東大も増えていたようですが最近はまたもとへ
戻っている様子です。
頑張ってソレかい?

多くの学校が、受験に力をいれるとして予備校的な
メソドを導入し、試験には通るがあとがアヤシイ生徒を
作り続け、しばらくして息切れをしています。
そんなことも分からぬとは情けないですね。
自分たちは違うとでも?


そもそも「東大がなんぼのもんじゃ」
これが修道ではなかったか?
もちろん東大に行く人は構いません。

が、
いまどき志ある学生は欧米の大学に行くべきでしょう。
国内で卒業証書をもらうだけの学生では心もとない。
将来、塾の先生になるくらいしか使えないかも。

修道の教職員も経営者もそれぐらい知っている筈です。
それで学生がああなのだったらミスリードも甚だしい。


文武両道、もTVに流れたろう、という人もおられる
でしょうが、本来はあんなものじゃない。

勉強をしている風じゃダメなのです。

いまどきの保護者にはそれでは通じないのでしょうかねえ。

韓国泥棒寺

2013-03-15 20:09:43 | 塾あれこれ
2/28の当ブログで、韓国は裁判所までが泥棒の味方、と
書きました。

なんという国、信用ならない民族だと。

心の狭いオッサンと、読んで思われた方もおられる
でしょうが、今、対馬に韓国の浮石寺の僧が来ている
というニュースを読まれれば、私の意もお分かり頂ける
のではないでしょうか。

NHKのTVでも「意味不明」何を訴えたいのか?と
厳しく伝えていましたね。

本日、産経新聞に載った記事は、件の坊主が語ったとして
盗難に遭った日本の寺に対して
(仏教の教えに従って)「世俗的な欲は捨て」よとの
発言を伝えています。

盗った側が返すどころか、「お前は欲をかいている、
諦めよ、それが仏教の教えだ」と言うのです。

驚きますねえ。

でもこれがかの民族のヤリクチ。

盗っちゃや勝ち。
あとは何とでも言い、厚顔無恥の塊。


これに対して知識人からは、冷静に話し合おう
なんてバカをのたまう奴が出てきます。

それだから付け上がられるのです。

まずは隣人をよく知りましょう。
笑顔を絶やさない盗っ人。

盗られて困るものがある人や団体は
戸締りをきちんとしましょう。

どこに何がある、なんて教えてはいけません。
日本名を名乗っていても、危ないかもね。

『最高の離婚』10

2013-03-15 17:45:39 | 見る
早いもので10話まで進みました。
今回は「起・承・転・結」の(転)ですね。
「序・破・急」なら(破)

ぐんとお話の舵が切られます。
(女性お二人に関しては少しだけハンドルの切り急ぎが
 あるように思えました)

10話は、歯医者さんも、立ち喰いソバ屋も、
公園の山谷さんやサウナも何ひとつ登場しません。
(転)を印象付けるためでしょうね。

替わって、メイドカフェ、カラオケ、など
現在の文化を象徴するものが続々と登場しました。

もちろん雰囲気を変えるだけに留めないのが
脚本家の力量です。

もしかして、これを言いたいのかというくらい
印象的なラストシーンに繋がりました。


四人とも、気持ちが流されてゆきます。

もし光生さんに事情をよく知る友達がいれば
「おい、あまり人のことに突っ込むな」と
言ってくれるに違いありませんが
劇中の彼は気を遣いまくります。

といっても自分から見える景色による一方的判断を
他人に押し付けているばかりなのですがね。

「うざったい天使」もしくは「お節介が過ぎる御人好」

「それはナイでしょ。あなたはそうではなかったハズで。
 そもそも、人ってこんなんじゃないですよね。
 自分の心の声に耳を傾けて下さいよ・・」

・・・結局、分からないままに人と間が開いていきます。
なぜだか本人には理由が分からないのでしょう。

「どうして心が通じないんだ?」
終わり近くの光生のモノローグは寂しさの極みでした。

今回は新しい表現はこれくらいでしたが
ラストは平凡ながら「・・・そうか。」

AKBなのか何なのか私には分かりませんが、見に行って
次第に踊りだしている光生さんは、ああするしか手がない
ところへ追い込まれた気分でしょう。

「もうどうでもいいや。」

今はみんながそんな気分で踊っているのかなあ、と
思ってしまいました。


ネコはアップで映せばよいというもんじゃないと
書くつもりでしたが、時間切れです。
また次の機会に。

『愛、アムール』

2013-03-14 10:13:04 | 映画
♪すーるぽん だびにょん
おーにぱせ おにどんせ

泣いてしまいました。

わーわーと「泣かせる」映画ではないのですが
ここは参った。

上記はフランスの古い歌『アビニヨンの橋の上で』

Sur le pont d'Avignon
L'on y passe, L'on y danse


上記のひら仮名は、とある少年に訛って聞こえていた
(歌詞)で
私たちにも「アビニョンの橋で輪になって踊るよ」
みたいな和訳で知られていますね。

あちらも日本の老人みたいに童謡に弱いのかなあ。


『愛、アムール』という邦題は誰がつけたんだろう?

たとえば英語チャンポンで『愛、ラヴ』だったらヘンですよね。
『愛』だけ、もしくは『Amour』でよいのに。
言葉を重ねることにどんな意味があるのか、考えてしまいます。

「老人の愛の映画のようだが、賞をたくさん取ってるし
いちおう見てみようか」と、内容も知らずに行きました。
(予めの知識は邪魔、という信念があるので)

びっくり。
老老介護の話だった。

苦手なんですよね。重くなるので。
どちらの立場になっても厭でしょ?

(どうもニホン男子はいけませんね。)
映画館でも女性ばかり目立ちました。
夫婦で見るべき映画でしょうに。


以下、書くうちにネタバレになるかもしれません。

良くできた映画について何かを書こうとすると
ストーリー、大切なラスト、などに触れなければ
伝えることが不能、ということが多いのです。


ジャン・ルイ・トランティニャンは現代フランスで
一番好きな映画俳優です。
ジャン・ギャバン以上でしょうね。

『Z』『暗殺の森』『狼は天使の匂い』『離愁』・・

見得を切る事のない演技が好きです。

この映画でも素晴らしい!
ご高齢になっての演技にはとても見えません。

女優さんはヒロシマに縁がある映画
『二十四時間の情事』に出ておられます、E・リヴァ。
若かった・・・


動きの少ないカメラワークで長回し。
ホウシャオシェンみたいに微妙にフレームを動かす
技もありました。
(人の動きなどで構図を調整せねばなりません)

一拍早めの画面繋ぎと、昔の日本映画や古典落語にある
パっとした場面転換。
しっとりとした内容をダレさせないのは流石です。

とてもほぼ一軒の「家」だけで撮られたとは思えません。
美しい画面がたくさんありました。

映画の始まりにオランピア劇場のシーンがあります。

大勢の客を映しているのに、主人公二人がどこにいるか
まるでスポットライトがあたっているかの様に分かるのです。
どんな技でしょうね?

ここだけでも超一流の監督と分かります。


老老介護。真摯で、つらい話でもありますが、
愛の力を教えてもらう映画でもあります。

とても私にはできない。

「愛する」とはサプライズ・プレゼントを考える事ではなく
日々共に暮らすことではないか、と、じっくりと
語りかけてくるようでした。

トラブルもあるが、ふとした思い出で二人に笑顔がうかぶ
・・それで良いのではないかと思いますね。

台詞に「メルシ」と「パルドン」があふれていました。

「ありがとう」と「ごめんなさい」
私など、どうも黙ったままで済ますので反省です。


私たちも「介護」に遭遇するかもしれません。

そうだろうな・・たいへんだな・・僕にはできないな・・
こんなこともあるのか・・・

自分の心が保てるか、正直な処、不安ですね。

カミサンに叱られそう。

辞めかけの塾通信

2013-03-13 17:48:07 | 塾あれこれ
一昨年秋、塾の新規募集を止めると決め
生徒数は自然減、というよりどんどんと
お辞めになっています。

本年度の受験生は小6が一人いたのですが
結局、ぎりぎりで未受験になりました。

よって、今春は、なんと中3一人の受験になりましたが
たとえ一人でも受験は重たいものです。

もちろん塾としての当然の仕事です。

今年も受験生が頑張ってくれました。
公立高としては一番難しいところへ合格。
よかった。


一年が終わりました。

次はどんな一年になるでしょう、
まだ来て頂けるかしら。

五津味でランチ

2013-03-13 10:49:07 | 食べる
「五津味」・・有名店ですね。

広テレのビルのすぐ前、洋食屋さんです。
美味しかった。

少し前、土橋の有名洋食屋HTでコケかけたので
広島は洋食屋はダメかと早とちりをしていました。

でも、気を取り直してサラリーマンやOLの多い町中で
挑戦、といっても有名店を調べ、安全な選択です。

私が近所に勤めていても昼食は手弁当、もしくは
コンビニ弁当あたりで済ませるでしょう。
出世しているワケはないしねえ。

何かの加減で「五津味」は良いらしいと聞いても
予算がねえとシリゴミしているはずです。

もちろんムチャ高くはありません。
レストランのランチを思えば安いほどです。

私は奮発してビフテキ丼1500円、カミサンはケチって
五津味弁当1000円、を頂きました。
(メンチも良さそうだった、と後悔してました)

結局、土橋のHTより出費は少なく、満足度は大違い。

たいへんキチンとした味を提供しておられます。
ほんの一つまみだけ塩が利いているようですが
サラリーマンの昼食ですからやむを得ないでしょう。

少食の我々には十分すぎるボリュームでした。

ビーフを炭焼き風に仕立て、タレはウナギの蒲焼を
思いおこさせるものがたっぷりと掛かっていました。
洋食屋さんの面目活躍如。

肉の味そのものもまずまずです。

サラダ仕立てのキャベツはしゃきっとし適度に甘い。
味噌汁も丁寧に出汁をとり味噌は漉してあって、旨い。

漬物のレベルが高いのにも驚きました。
これで酒の熱燗がいけるに違いありません。
漬物って手抜きが多いからね。

カミサンの弁当も美味しかったようです。
つまみ喰いさせてもらいましたが、確かに。

機会があれば再訪してみたいですね。


追伸

ご飯のことを忘れていました。
粒の立ったしっかりとした美味しいご飯です。
丼には最適ではないでしょうか。

サンシュユ

2013-03-12 09:46:22 | 塾あれこれ
しばらく前からご近所のサンシュユが咲き
目を楽しませてくれます。

春の黄色い花たちの中でも早い方ですね。

小さな小さな赤ん坊の手のような花が一斉に空へ
指を伸ばしています。

春ですねえ。


鴨の数が減ってきました。
仔鴨が目立つような気がします。
遠い旅、大変でしょうね。

およそ見えてきた安倍政治

2013-03-12 09:33:45 | 塾あれこれ
安倍政治は、参院選までは低姿勢で、あとは結果が良ければ
どんどん行こう、ということだとTVで言われています。

だれもが認める処のようですね。

昔の自民党と何ら変わっていない、とも
よく言われています。
私も、おおむねそのような感じがします。
(生意気な言い方でスミマセン)

いろいろな政治課題があります。

改憲はぜひともやりたいようですね。

対米追随外交はお家芸です。

米軍にはいっさい手が出せず言いなりで、
普天間は強引に金(利益誘導)で解決するでしょう。

日米地位協定の見直しなどおくびにも出しません。
これが戦後半世紀続いた自民党政治。

防衛大臣がオスプレイの肩をもって「わんわん!」

日米同盟は果しながら、国民も守る、なんて気は
さらさらないようです。

アメリカと交渉して見ろ、と思っているようで
大変なこと、難しいことはしないのが官僚主導の政治です。

原発は問題を見ないふりをしていますし
TPPは子供騙しで、済ませたつもりのようです。

「初めから結論ありき」なのでしょう。
(なのです、と言いきりたいところですが、
 ネジこまれるといけません)

議論し、検討します、といいつつ「形作り」なのですね。
これが一番問題の処で、民主主義になっていないのです。

教育、土建国家再生、外交・・
いずれも自民党の志向してきたワクのまんま

「追い風が吹いている、今のうちにやっちゃおう!」

震災復興は(適当に)いや、テキドに。


とにかく経済が良くなればいいんだ、という人もおられます。

ここも自民党なりの風。
勝ち組に都合がよい形での景気上昇です。

下層民は多少オコボレをいただいても格差は拡大します。
いずれ外国人労働者も大量に入ってくると更に・・・

インフレ率2%だけでも貧乏人はきつい。
生活必需品に限れば10%なんてことになるのでは?

ハイパーインフレにはならない、という保証はありません。
そもそも、止まらないからハイパーになる!

しかも一国経済でなんとかなっていた時代とは違い
世界中のお金が巡っているのです。
信用取引もあります。

たやすく(コントロールができない状況)に陥りそうです。

もちろん現在は一定の効果があるアベノミクスですが
これからが肝心の場面です。
まったく否定するというより、かなり危惧しているという
のが私の気持ちですね。


参院選では絶対に自民党にブレーキをかけねばなりません。

過去の政党にはお引きとり頂き、官僚を正しく機能させる
政党を選ばねばなりません。

もちろん、民主党は解党せねばなりません。

どうしましょ?