エノケンのコマーシャルソングが流行りました。
あの味、覚えてますか?
(私はハッキリと覚えてます。
人工甘味料だし天然果汁はないし、それでも好きでした)
そのあと林家三平が宣伝した「ワタナベのおしるこの素」
これは不味くて(失礼)やっぱり覚えています。
「おもちも入ってベタベタと」妙なインパクトのCMも。
でも、現物がなくなっていれば味の記憶が正しいかどうかは
確かめられません。
特に、美味しいと思う「幻の味」は確認できませんし
記憶が正確であり、かつ、今でも本当に旨い、という
証明はできそうもありません。
バナナだって昔は今より味が良かったかもしれない。
反対に、当時高価だったから美味しく思っただけかもしれない。
自分自身でも「過去の美化だろうか」と半信半疑でしたが
少しずつの積み重ねが自信を取り戻してくれました。
正しい記憶もあるようだ、とね。
*自分で漬けた昔ながらの梅干し
・・「そうそうコレだったね」
(自慢ですが、京都の「近為」に負けないものができます。
出来たすぐは塩が多少ワイルドだけど十年くらいすると
こなれてきます。
私が10年かかるものを、プロは1年で大量生産する)
*石巻で食べた牡蠣。
親指の爪ほどの大きさ、しっかりとした味に「ん。これ!」
・・三陸の天然モノだそうでした。
「尾道でもそうだったねえ。」
広島にきてからの養殖モノは大きいばかりでどうも苦手。
同じ石巻のホヤもパイナップルの香りで旨かったけれど
コース・ラストのウニ茶漬け!!!
(ミョウバンなどの処理がないからこういう料理が可能)
・・「ウニって、こうだったよね」
○
旨いものに「再会」したときはひとくち=一瞬で分かります。
何十年も聞いていなかった懐かしいメロディと同じ。
尾道に行って「これ、あった」というのは知識が助けている
感もありますが
「宮徳」のぬく寿司のおぼろ
「寿司常」のシイタケ甘煮
「八栄亭」の穴子寿司
「保広」の小エビ酢の物
など、昔の味で、かつ美味です。
ただ、残念ながら尾道でも若いシェフや東京資本の
グルメ店が増え、それは悪くはないことですが
昔ながらの味や、店は絶滅危惧状態にあります。
○
上記以外でもたくさんの積み重ねをしてゆくうちに
どうも、記憶もバカにできないぞ、と思えてきました。
これ!と思ったものが、昔のままですよ、と店に言われると
そしてその回数が増えると、確からしい気がしてきます。
極めつけはつい先ごろ、蜂ミツとの出会いです。
日本蜜蜂が集めた百花蜜。
「ああ、これだ」と。
それまで半世紀忘れていた味を思い出しました。
子供のころ一度祖母が内緒で食べさせてくれた蜂蜜。
それからしばらくの間「あれ」といっては
祖母を困らせた蜂蜜。
(私を溺愛した祖母でした)
今思えば蜂蜜など買える家ではなかったからねえ。
(西洋蜜蜂が集めたものとはずいぶんと違いますよ。
それはそれは美味しい。)
あの味、覚えてますか?
(私はハッキリと覚えてます。
人工甘味料だし天然果汁はないし、それでも好きでした)
そのあと林家三平が宣伝した「ワタナベのおしるこの素」
これは不味くて(失礼)やっぱり覚えています。
「おもちも入ってベタベタと」妙なインパクトのCMも。
でも、現物がなくなっていれば味の記憶が正しいかどうかは
確かめられません。
特に、美味しいと思う「幻の味」は確認できませんし
記憶が正確であり、かつ、今でも本当に旨い、という
証明はできそうもありません。
バナナだって昔は今より味が良かったかもしれない。
反対に、当時高価だったから美味しく思っただけかもしれない。
自分自身でも「過去の美化だろうか」と半信半疑でしたが
少しずつの積み重ねが自信を取り戻してくれました。
正しい記憶もあるようだ、とね。
*自分で漬けた昔ながらの梅干し
・・「そうそうコレだったね」
(自慢ですが、京都の「近為」に負けないものができます。
出来たすぐは塩が多少ワイルドだけど十年くらいすると
こなれてきます。
私が10年かかるものを、プロは1年で大量生産する)
*石巻で食べた牡蠣。
親指の爪ほどの大きさ、しっかりとした味に「ん。これ!」
・・三陸の天然モノだそうでした。
「尾道でもそうだったねえ。」
広島にきてからの養殖モノは大きいばかりでどうも苦手。
同じ石巻のホヤもパイナップルの香りで旨かったけれど
コース・ラストのウニ茶漬け!!!
(ミョウバンなどの処理がないからこういう料理が可能)
・・「ウニって、こうだったよね」
○
旨いものに「再会」したときはひとくち=一瞬で分かります。
何十年も聞いていなかった懐かしいメロディと同じ。
尾道に行って「これ、あった」というのは知識が助けている
感もありますが
「宮徳」のぬく寿司のおぼろ
「寿司常」のシイタケ甘煮
「八栄亭」の穴子寿司
「保広」の小エビ酢の物
など、昔の味で、かつ美味です。
ただ、残念ながら尾道でも若いシェフや東京資本の
グルメ店が増え、それは悪くはないことですが
昔ながらの味や、店は絶滅危惧状態にあります。
○
上記以外でもたくさんの積み重ねをしてゆくうちに
どうも、記憶もバカにできないぞ、と思えてきました。
これ!と思ったものが、昔のままですよ、と店に言われると
そしてその回数が増えると、確からしい気がしてきます。
極めつけはつい先ごろ、蜂ミツとの出会いです。
日本蜜蜂が集めた百花蜜。
「ああ、これだ」と。
それまで半世紀忘れていた味を思い出しました。
子供のころ一度祖母が内緒で食べさせてくれた蜂蜜。
それからしばらくの間「あれ」といっては
祖母を困らせた蜂蜜。
(私を溺愛した祖母でした)
今思えば蜂蜜など買える家ではなかったからねえ。
(西洋蜜蜂が集めたものとはずいぶんと違いますよ。
それはそれは美味しい。)