法人税減税

2013-09-26 20:38:43 | 塾あれこれ
私にはよく分からない理屈なんですが
法人税を減税するから賃金を上げよ、と
政府が言っているそうです。

そうすればデフレが克服できる、と。

「企業ばかりを優遇するのではありませんよ。
 国民の皆様にも金が回って、良いことです」

本当に賃金が上がるのか、
年金生活者、低所得者、非正規雇用者、などどうなる。
という疑問が出されていますね。

財源は大丈夫らしい。
(何しろ、最後は消費税を上げればよろしい、と
 野田も安倍もみんなそうお考えらしいですから)

だったら、直接国民に戻すべきでしょ。
具体的には大変でしょうが、消費税据え置きだけでも
かなり違います。

しかし政治家や官僚は国民を信用しません。

「あいつらに金を配っても溜め込むだけだ」

ならば「企業減税→賃金上昇」の後も、ため込むだけで
同じことじゃありませんか。
インフレへの勢いは下がります。


企業をまず優遇しなければいけない、という考え方は
ありうるものだと思います。
100%間違い、などとは思いません。

だったら、企業優遇でゆく、と言えば宜しい。

賃上げで金が回る、などと不確実な言で国民を
誤魔化すよりも、ね。

真っ向から正しいことを説き、納得を得て実行する
それが民主主義でしょう。

「嘘」は独裁政治に繋がります。
民主国家が透明性を重視する所以ですね。


インフレと企業減税と国民所得上昇と
これらは本来は別個のものです。

それをくっつけちゃうことがイカガワシサの証明。

柏崎刈羽原発承認

2013-09-26 18:26:32 | 塾あれこれ
時間の問題で、知事がどこまで粘れるか、と
思っていたら早かったですね。

昨日は、かなりな口調で「安全だと思える?」と
TVで言われていましたが(小手先のベント案でしょ、
基本的なことは何も方針すらないのですから)
しかし、あっけない腰砕け。

知事に伺ってみたい気がしますね。
「県民は安全だと思うのですか?」

政治的な「苦渋の判断」ってやつです。
こんなとき国に反抗し続けると後がキツイ。

条件付きだって。
「体裁」ですね、実質GO


しかし、国民は(おいてけぼり)ですね。
何かあったら、危険を背負わされます。

この国は今までずっとその繰り返し。
民主主義が機能しない発展途上国。

金勘定ばっかり。
大事ですよ、でももっと大切なことがあるでしょ。

学ぶ理由があれば

2013-09-26 15:04:35 | 塾あれこれ
ビデオに撮っておいたNHKのTEDを
やっと昨日見ました。

番組名は『スーパープレゼンテーション』

今回はMitchel Resnickのプレゼンです。

子供たちにhow to codeということを通して
教育をしようという実践ですね。

コンピューターのコード作成、とは難しそうですが
番組を見るとそうでもない感じです。
かなり小さな子供にもできるようにしているようです。


レズニック先生が、とある子供にコードのヒントを示し
その子から大変に感謝された話が紹介されます。

そこで彼は
「どれほどの教師が生徒に数学を教えて感謝される
 なんてことがあるだろう」
というのですね。

まったく。

NHKのHPから引用しますと
"how often is it that teachers are thanked by their students
for teaching variables ? "

variableを私は上で数学と意訳しましたが、正確には
「変数」です。

一次関数とか二次関数とか、中学で習いますね。
その式の数値が変わりうる部分を「変数」と言いますが
ここではコンピューターのプログラムのパッケージみたいな
ものでしょうか?
(絶対、ここブーイングの嵐。間違い!とか不正確!とかね)

ま、お見逃し頂くとして、確かに算数や数学を教えて
「ありがとう」の一言さえも頂きませんよね。
もちろん他の教科でも。

せいぜい「うん、分かった」
それもこちらが「みんな、分かった?」と促してやっと。


なぜ?

" he had a reason for learning variables "
「学ぶワケがある」から、教えてもらい→ありがとう

自発的に学ぶことの利点がここから沢山連なります。

普通の授業では苦心惨憺して、挫折することばかりなのに。


こういう「面白い」「明るい」「食い付きが良い」授業は
日本でも、ここ何十年も試みられ、成果もあがっています。

しかし、外から見るとまだまだ不十分、消化不良。

面白い、勉強の時間が少なくて済む、そちらにばかり
子供のニーズが集まり、そこからの発展がないのです。

理科。
面白い実験をして楽しむ、のは宜しいのですが
実際の生徒は理科離れが進む一方、なんてのが現実。

中途半端に面白いものが挟まるから、かな。

けれど現在出来あがっている勉強の体制には
面白くないけれど、しなければならぬことの山脈・連峰

計算も、漢字も、人名、年号、記号、化学式・・・


ときおり生徒が面白がる時間があればよいのでしょうか?

逆効果かもしれません。
骨格の部分が、ますます面白くなくなる。

負荷をかけないのがよいのでしょうか?
すぐ頼る子ができてませんか。

好きなことを貫徹すれば、一芸は百芸に通じる
ということはあると思います。
別に、後から勉強しても構わないことばかりだから。

ただ、次元が違う世界に入る必要がありますね。

中学受験して、大学受験、資格も取って、就職・・
こんなルートに乗ろうと思えば、鶴亀算もやらねば
ならないのです。


上記レズニック先生の勉強法も次元が違いますね。

マンガが好きな子が、マンガ製作に熱中するように
野球でも、何でも構いません。

スクラッチでコードの勉強を始めるのもひとつ。

ただ、塾の正規の授業には組み込めないのではないか、
そんな気がしました。
少なくともかなりの工夫が要るようです。

でも、魅力的な話ですねえ。

好きな子にはどんどんやらせたい。

たとえば家でPCに向かい、コードの勉強をする、
世界中と交信する
良い勉強になりそうです。
少なくとも英語の勉強にはなりますね。