二択を迫るな

2008-03-17 10:56:30 | 塾あれこれ
TVは2択がお好きですね。

アナタは犬派?ネコ派? みたいにね。

何かを考えるときに古来から存在する2分法は
たしかに簡便でよいものです。
加藤周一先生など未だにAorBばかりでしょ?

通常はボタンなど持たされてABどちらかと強制され
るわけですが、本来はABともに○、あるいは共に×
それにAかB片方と4種類の答えが考えられます。

3択になると8種類の答えになるので比較しづらく
なり、2択を採用されるのでしょう。

Aは○でBはその半分などといい始めると
キリがありませんのでそれは除外しましょう。

ただ実は
2択でも上記4つ以外にもう一つ選択肢があります。
論理学では習わないかも。

それは回答拒否、あるいは無視。
なぜネコかイヌかを聞かれるのか?
なぜ答えを強制されるのか・・

究極の選択というのに安易に乗っかると危ないので
回答拒否も重要な選択肢です。


先のNHKの「学力」番組でも2択が登場しました。

(近年NHKが民放のマネをしてなおかつ面白くない
 番組を作るので、金を返せと言いたい)

で、2択とは
A学力を伸ばすには上(できる子)を引張るのがよい
B学力を伸ばすには下を引き上げるのがよい

あなたはABどちらだと思いますか,という物です。

和田中の校長はAを考えて塾に頼んだのですね。
(Bも併行してやっているそうです)

Aを考えても、塾に結びつくかどうかは別モノですが
それはさておきAそのものが成り立つか。

データがあるとか仰っていましたが、部分的なもの
でしょう。
本当にそれを証明しているとは思えません。

証明されていたら少なくとも私立の学校はみな採用し
立派な結果を残しているはずですから。

上が伸びる「から」彼らが下を教えて引っ張ってくれる
などという話をされる人もいます。
これも証明はない話ですね。

塾が上を伸ばすのならば学校は今のままで構いません。
塾で伸びた力を学校で発揮するな、なんていう塾は
ありませんからね。
現実に、塾に通っている生徒は学校で教えています。
ですからその意味では学校で塾というのは意味不明。

学校と塾が違うことを教えるので生徒が混乱する、と
ずいぶん古風な話をする人がいます。
が、少なくとも今の時代にそんな事をする塾があろう
とは思えません。
混乱して伸びなければ塾にも撥ねかえるのですから。

(時間切れです、スミマセン)