移動教室のスローガン決め マインドマップの効果的使用法

9月に行う「日光移動教室」に向けて、その準備のための班長会議を続けています。

今回は移動教室のスローガンを決める話し合いをしてもらいました。時間がなかったので、井上がファシリテーターになって子ども達にはアイデアを出してもらいました。会議の見える化、加速化のために、当然マインドマップを活用します。

(1)スタート
まず、スローガンはみんなの気持ちの方向性を決めるものですから、セントラルイメージはハートだろうと簡単なハートを描きます。

(2)討議テーマ
テーマ(柱)となるメインブランチを4本、教師指定で書きます。今回は「生活」「学習」「心」「思い出」というBOIからスタートしています。

(3)話し合い
ここからは実行委員長を中心に子どもだけで話し合いです。井上は書記に専念します。

「心といったら“あいさつ”が大事でしょ。」
「生活といったら“安全”“第一”だよ。」
「学習からは“まじめ”なイメージかな。」
「うん、“まじめ”だけど、そのためには“自分で”“考える”ことが必要だね。」
「思い出は“楽しい”よね。」
「楽しいことは“たくさん”あるといいね!」
「思い出・・・俺は“おみやげ”が浮かぶな。“おみやげ”っていったら“家族”や“友達”だな。」
「思い出いっぱいで“笑える”移動教室にしたいね。」
「日光だから自然も大事じゃない。」

そこで“自然”のメインブランチが新たに伸びる。

「“自然”といったら“ふれあい”だよ。」
「“ふれあい”は“動物”!羊とかヤギとか、牧場でふれあうよ。」
「自然や動物とのふれあい、“民主党”です。」

実行委員長がふざけて言うが、これもまた何かの意味があるかもしれないので、ファシリテーターは拾い上げて書いてしまう。可能性がわずかでもあれば認めてしまった方がアイデアが湧くからです。いいえ、逆にとんでもないところからの方がアイデアが湧くものです。

「“ふれあい”は大事だから、いっしょに行く“川南小”ともふれあいが生まれるんじゃない。」
「それなら川南小とも“友達”になって、“楽しく”移動教室をすごしたいね!」

ほらほら、民主党からどうつながったか分かりませんが、他校ともなかよくすごしたいなんていう心の広がりが出てきました。

「“生活”には“ルール”が必要だよ。」
「“協力”することも大事だよね。」
「それは“みんな”の協力だね。」

「心から“感謝”がつながるよ。」
「それは誰に対する感謝なの?」
「“宿舎”で世話をしてくれる方々や、“見学先”の方々に感謝しないといけないと思う。」

これだけのことを話すのに要した時間はたった10分です。

(4)文章化
このマインドマップを元にして、スローガンの文章に直します。

井上「たくさん出てきた言葉の中で、大事だと思うものを言ってみて。」

子ども達が選んだのは「あいさつ」「感謝」「安全」「ルール」「協力」の5つの言葉でした。

井上「それでは、この5つの言葉を使って、ひとつの文章にしてみよう。」

熱心に話し合う子ども達。するとそのうちに、
「ひとつにまとめるんじゃなくて、分けた方がいいよ。」
という流れになり、最終的にこの2つにまとまりました。

「お世話になる方々にさわやかなあいさつをし、感謝の気持ちを表せる移動教室」

「ルールを守り、安全に協力し合う移動教室」


班長が集まり、こうした話し合いをすることによって、学年のリーダーとしての自覚が深まります。私の宿泊行事指導は、当日を迎えるまでに徹底的にリーダー集団を育て上げて、2泊3日の間、教員がいるのかいないのか分からないくらいに、ほとんどを子ども達に任せます。

よく「それは子ども達が大変じゃないですか?」と言われることもありますが、絶対に違います。この方が子ども達自身、3日間の見通しを持って行動できるし、現地で教員に叱られるようなことは全く無くなるので、本当に楽しめるし、自信にもつながるのです。

この学年の子ども達は、日光で磨いた心を持って、残り半年の小学校生活で、またまた「ありえないドラマ」を次々に起こしていくことになります。

映画の予告編みたいに、今からドラマを予告しておきます!!!

【お薦めの本】
iMindMapの活用書ではありますが、グループでマインドマップを活用するための手法を20ページにわたって紹介されていますので、今回の私の授業に加えて参考になる点が多い本です。

著者の伊藤賢氏はこのように書いています。

「マインドマップを会議に利用することで、まずなによりも会議の時間が大幅に短縮できます。アジェンダ(議題)の作成から議事進行、議事録の提出までが短時間でできるようになります。また、マインドマップをベースに話をすることで、全体像と会議の進行状況、その時点でどの話をしているのかがわかり、参加者の参加意識が高まります。つまりマインドマップを使うことで高い集中力とモチベーションを保ったまま会議を進行することができるわけです。」

今回、私がファシリテーションをして話し合いを進めましたが、重要案件であるにもかかわらず、たった10分で話し合いがすんでしまったこと、伊藤氏が書かれたことを裏付ける事例でもあるでしょう。

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マインドマップ公認インストラクター 伊藤 賢
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