●藤村与一郎さんの「江戸の六文銭」
「華屋に寄って参ろう。与兵衛のとこならば・・・」というセリフがあり、その後に、「文明開化の終わりころ、寿司職人の与兵衛が、酢でしめた飯に魚の切り身を乗せて客に出す握り寿司を考えついて、本所横網町に店を出した。」とある。
そうなのか、それで(入ったことは無いけど)華屋与兵衛という店名はそこからなんだな・・・と思った。
「・・・湯漬けでもお出し申そう」「やや、これは大層な馳走でございますな」という元家老二人のセリフの後に、「お平の上の秋鯵(あきあじ)をむしり、飯に乗せて湯をかけると美味い。江戸では鮭のことを秋鯵という。」とある。
鮭のことを秋鮭(あきざけ)とか秋味(あきあじ)とも言うようだが、江戸では鮭ではなく鯵だったらしい。
カチャッてみると、北海道では鮭を「秋味(あきあじ)」と呼ぶ。江戸時代の1813年(文化10年)に建てられた鳥居には、「秋味」と刻まれているらしい。
鯵と味、どちらかがどちらかの読み方を聞いて字を充てたのかな。
●藤井邦夫さんの「日暮左近事件帖」
「漸く」=漢字が苦手なので最初は読めなかったが(ようやく)だね。
藤井さんは「漸く」の漢字を使う頻度が高い。
ところで、2007年の師走の頃から続いている図書館通い(文庫本を借りている)。
当初、あまり意味は無いのだが「この棚(作者名の“た行~な行”の)から読むぞ!」と決めて通い始めたが、次の“な~は行”の棚に移ったものの行ったり来たりしている。
4年とちょっとで、320冊位は読んでいるのだが、知らないうちに新しい本が入ったりして、なかなか違う棚に移れない。元より誰々の本を読みたい!ということよりも、その棚の中で(読もうかな~という)本を探すことにしているのだからしょうがないか!
ちなみに、“た行~は行”の中でも、何故か“ふ”の方は、時代小説率が高い気がする。
前回に続き今回もスルーしなければいけないような、
ついていくのがやっとです。
違う観点から~
家の近くに、「華屋与兵衛」というお店がありまして、
そう、困ったときの右クリックではありませんが、
はっきり決まらないときはここに決めています。
そして、「漸く」に「暫く」はこんがらがっています!
人名を店名に使うのは、勇気がいりそうです。
漸くや暫くって、小説には使ってほしくないな~と思いますね~。
また、これが漢字で、何故この字はひらがななんだろう?
などと思う時もありますね。
今月は「投稿数強化月間!」と何気に決めていました。このことも後で書いときます。
結構なお話で…。通勤電車に乗らなくなったら読書量がかなり減りました。その代わり、科学解説書とか時間が掛かる本への挑戦が多くなっています。
「ディックの本棚」という別ブログを運営中。
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科学解説書!時々書かれていますよね。難しそう~。
「ディックの本棚」は何度か拝見しています。
その昔、台湾の故宮博物館は見学しましたよ。
まだ試していませんので、今度やってみます。