シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

妻:救急車~入院のこと(2020年6月)

2020-07-24 | 家族・帰省・イベント

先月は妻にとって&我が家にとって大変な出来事があった。妻が落ち着いてきたので、6月2日からのことを記しておく=私のための備忘録

●6月1日(月)深夜~6月2日:救急車
在宅勤務だった6月1日。夕方帰宅した妻が右耳が聞こえないといい、クリニックに連れて行った。自身の身内や周りでも、突発的に難聴になる話をよく聞く年代であるので、とうとう来たか~という感じだったと思う。

ところが、深夜(6月2日の午前2時過ぎ頃から)、妻はめまいがする~吐き気がする状態になり、ほどなくして嘔吐するようになった。休めば落ち着くのかと思ったが、強いめまい・強い吐き気・嘔吐は繰り返し続く。それが朝になっても変わらない。というか、より酷くなった。立てないし動けない。

原因が分からないので、クリニックが開く時間になって電話し症状を伝えると「来院してほしい」などと言う。はぁ!?動けない、動かせないと言ってますよね!何か対処はないのかと。すると、先生と相談したのか少し待たされた後、「万一のこともあるので救急車を呼んでください」と言う・・・。いきなり、そんな事を言われ唖然とした。

妻に伝え、息子にも伝え、それ以外に選択肢がないことを納得し、初めて119に電話した。
私は妻に付き添い救急車へ、在宅勤務の息子は家で待機。後日、妻が言うには、この時の救急車で運ばれる時が一番辛かったらしい。

病院に着き、妻は救急治療室へ。私は外来の方が待つ椅子(何科かは?)で待機。午前11時頃だったと思う。それからが長かった。(嫁いだ)娘に連絡すると、たまたま勤めが休みだったので、家にきてくれた。子供たちで、もし入院ということになったときの準備をすることに。

検査が終わったのは午後3時頃。諸々の検査(CTやMRI含む)の結果、脳や血管などには問題無い(大事に至らない)ということに安堵した。本当に良かった。ただ、妻は目を閉じて(開けていると辛い)車椅子に乗りぐったり。この日は帰宅して、翌日同病院の眼科に行くように言われた。帰宅して大丈夫のようには見えないけど・・・。病名なども眼科の診察の後で先生から聞いてと。

あわてて救急車に乗ったので、マスクのことなど忘れていたが、看護師が間に合わせのような手作りマスクを渡してくれた。
妻の履物も無かったけど、病院で入院時に使うスリッパを履かせてくれていた(有料)。検査時に着替えさせられたという病院の上着は、明日返してくれればよいとのこと。
帰宅するのに上着と履物を持ってきてもらおうとも思っていたが、「皆さんこのままタクシーで帰りますよ」と。確かにそうだな。

妻を待たせ精算機で会計をする。ふと明細を見たら「何これ?」と思うことがあったので、受付で説明を聞き納得。ついでに別の項目も聞く。すると、確認するからと待たされ、戻ってきたら「間違ってました」だと。平気な顔をして選定療養費5,500円を現金で戻された。ここから少しやり取りあり。呆れるやら腹が立つやら。
薬局に行き、薬を受け取るまでもけっこう長く感じた。妻は車椅子でぐったりしたまま。

薬が多少効くのかと思っていたのに、妻のめまい・吐き気は変わらない。夕食は薬を飲むために、少量でもとおかゆを用意したが、直に嘔吐する状態。水分をとる、トイレにいくにもトイレまでは介添えが必要だ。

夜、息子から、交代で看よう言われた。私と妻は同じベッドに寝ているので、夜中でも妻に何かあったら気付くはずだ。なので後は大丈夫と言うのだが、「お父さんも昨日から寝てないでしょ。明日病院に連れて行くんだから途中で何か(事故とか)あったらどうするの。」とか言う。この時は身体的にも大丈夫だと思ったし、車なら病院は近いので、大丈夫だよと言うのだが、「こんな時なんだから、自分のいうこともたまには聞いてよ!」と怒ったように言う。息子の言うことに反対だけしていた覚えはないのだが(そもそも、意見を言われたことはない・・・と思っているのは当方だけか)。

じゃぁ、午前2時に交代しよう。ということで、息子は妻のベッドの横に設けた椅子に、私はリビングのソファに午後11時頃に横になったら直ぐに寝入ったようだ。翌午前2時に起きて息子と交代する。じっくり3時間寝れたと思う。感謝。

●6月3日(水):いきなりの入院
朝9時頃、病院の駐車場に着く。病院の入口に一番近い4階建ての駐車場にいくが、とめれたのは屋上だった。病院から車椅子を借りてきて妻を乗せる。エレベーターがあるのは助かる。病院棟までの通路が一部狭いし、アップダウンがある。車椅子でも揺られることに妻は辛そうだ。

耳鼻科の受付で待つ。最初に検査のため検査室に移動。介添えが必要だが、入室は断られた。後で先生から聞くには、立っていられないので全ての検査はできなかったらしい。
その後の診察は同伴。診察といっても、頭をものすごく動かす。先生は目の動きを確認するため(?)「目をなるべく大きく開けてください」と。でも、妻は辛いので長い時間開けていられないのだろう。頭を動かすたびに何度も何度も先生に言われていた。

最後に先生から病状を聞く。末梢性めまいだが、その病名までは現時点ではっきりしない。じっと寝ていても治らない。薬とリハビリ必要。というような話だった。で、自宅+通院で可能ならそれでも良いけど、精査治療できるので今から入院した方が良い・・・と。エー!昨日は帰宅できたのに!?いきなり入院と言われても・・・しかも9泊。連日の唖然!

それから先生とアレコレ話をする(当方が納得するための確認のようなものだが)。食事もままならないし薬を飲んでも嘔吐してしまう現状を考えると、栄養と薬をとることができるのは入院して点滴するしかないし、めまい~吐き気は変わらないので入院なら安心に思える。家族のためにも・・・と言われると、そうかもしれないと思う。結局、緊急入院することになった。なお、右耳の聴力は多少良くなったが、高音域は左側に比べるとまるでダメだ。

まずは、入院のための検査(採血、心電図、放射線)をするというので、待ち時間に子供達に連絡し、入院に必要なもの(とりあえずの)を準備し持ってきてもらうことに。
検査の後、待ち時間に問診票みたいな用紙に記入する。入院病棟の看護師に引き渡され話を聞いているときに子供達が到着。一緒に病棟へ移動する。

妻は4床室の窓側のベッドへ。我々は食堂談話室で事務手続きなどの話を聞き、書類を渡される。新型コロナウィルスの影響で入院中の面会はできない。病棟のナースステーションで荷物(衣類)の受け渡しは可能という。最後にしばらく会えなくなる妻の顔を見てから帰宅した。

子供達と遅い昼食の後、子供達は妻の仕事先に行き、しばらく休むことになることを伝える(そういう事ができる年代・社会人になってたんだな~とこんな時だが実感した)。
私は週一回の義母の介護に妻が行けなくなったことを義妹に連絡する。義妹も驚いていた。

夕方、近くのスーパーに行ったら、後ろから声をかけられた。マスクをしているので一瞬誰?と思ったら、ちょっと離れたところに住んでいるO奥さんだった。「久しぶり、元気にしてた~」と。子供が幼少の頃から知っている方なので、実は・・・と昨日からのことを伝え、励ましの言葉をいただいた。夜には、心配された近所のN奥さんからも電話をいただく。(前日は隣の奥さんとも話をした)。皆さんに感謝。

この日の夕食は娘が作ってくれた。一緒に住んでいる頃は、ほぼ家のことをしない娘だったので、娘が用意した夕食をいただくなんて、初めてのことかも・・・。
夜寝るときになって、9日間妻がいないということを考えた。私が出張や研修旅行で家にいないことはあっても、私が家にいて妻が何日もいないことは・・・出産の時くらいか。でも、長期間会うこともできない状態というのは初めてだ。

●6月4日(木)
朝起きると、既に息子が洗濯をし終えるところだった。息子は娘ほどではないが、やはり普段は滅多に家のことをすることがない。でも、妻の入院中の着替えや備品の準備はしてくれるし、前日から洗濯~干すor乾燥機~タンスにしまうまで、自ら進んでやってくれた。ありがと。

この日からは息子はキッチリ在宅勤務。娘はこの日も休みがとれたようで、娘と2人で入院受付のため病院に行く。受付で必要書類を提出し、それからナースステーションに荷物を届け、担当看護師から状況を聞く。トイレは何とか歩いて行けているし、前日よりは良いようで安堵する。

食事のための買出し・準備・片付けは、主に私がすることにした(息子は食にあまり興味がないし、手もアトピーで・・・)。ただ、家で料理をすることはほぼないし、食材を切ったり、単に焼いたり炒めたりは良いにしても、それ以上になるとやったことがない。
冷蔵庫内を確認すると、食材があるので、まずはあるものからやっつけようと考えた。少し日の経った大根があったので、大根の煮物を作ってみた。煮物なんて人生初だ。とはいえ、そんなことができるのもスマホ(クックパッドなど)のおかげ。

●入院中のこと
スマホといえば、病室ではスマホで電話はできないが、LINEなどが使えるので良かった。最初の数日は操作するのも辛いようでいつものようなやり取りはできないが、必要な情報交換はできたし子供達にもグループで共有できる。
ただ、こういうのは子供らの早い対応に負ける。私が返そうと文字入力しているときに、子供らはガンガン返す。困ったものだ。

夕食では、調味料を使っての中華炒めや鶏肉とジャガイモの煮物、サンマの煮付けとかも初めて作ってみた。ある材料で検索して作るのが基本。大概は缶○○○を飲みながら作るので、そんなに嫌な時間ではない。
昼は、半端に残っていた冷麦や素麺、蕎麦を何度か消費した。妻が入院する前よりも食材や冷蔵庫の中も整理しキレイになった。

私は在宅勤務だけでなく、入院した翌週は出社もした。するとアイロンがけという仕事が加わった。思ったよりも上手くいかない。それに、いつも、朝出社するときは妻が着るものを用意してくれていた。それを自分で考えるという時間も必要だ。改めて妻に感謝しつつ家事をこなすのであった。

●6月12日(金)退院日~
午前中、子供らと病院に行く。久しぶりに会う妻は(もちろん)入院時よりは元気そうに見えたが、入院中の病人にも見えた(当たり前か)。
担当の先生から病状の説明があった。何度かの聴力検査の推移から、まだ病名決定には至らず「メニエール病」もしくは「外リンパ瘻」が考えられるという。さらに外リンパ瘻は手術をしないとハッキリしないらしい。一口に末梢性めまいといっても、様々な病名があり、耳の病気は難しいということは理解した。治療は、翌週から耳鼻科に通院し様子をみることになった。

病棟での退院手続きにけっこう待たされた。薬の処方もやり直した。救急時の清算のミスといい、この病院の事務系はイマイチではないかと内心思った。それに、病院が病人を疲れさせてどうすんだと。

この週末、保険会社へ妻の代わりに連絡する。その後、すぐに書類が送られ、返送すると日を待たずして入金もされた。早い対応に驚く。ちょうど、特別定額給付金の申請書を送って入金待ちの時だったので・・・よけいに。

6月15日(月)耳鼻科に行く。疑いの一つ「外リンパ瘻」の対処には、座る時や寝る時はなるべく腰から頭まで斜め45度にしていた方が良いと聞く。帰宅してから実践するが、クッションなどで45度を保つのはなかなか難しい。寝るときはなおさらだ。

私は16日から出社する。息子は6月末まで完全に在宅勤務なので、引き続き洗濯などの家事やちょっとした買い物をしてくれるので助かるし安心だ。

耳鼻科には、6月19日(金)に行き、その後は毎週金曜日で26日、7月3日、10日、17日と行き、今週は休みなので、次回は31日。

妻は、フワフワ目まいとトボトボ~クラッ歩きが続いていたが、7月の第2週あたりから、調子のよい時には少し遠めの店まで歩けるようになった(といっても、普通に歩いたら片道7分ほどだけど)。でも調子が悪いと立ち続けているのは無理だし、強い耳鳴りに頭痛などもあるようだ。

妻は、仕事先と相談し、8月から仕事をするが、出勤日と勤務時間を少なくし、週2日で一日3時間にしたそうだ。とはいっても、この一週間の様子次第かな~と思う。

長文になったので、この辺にしておこう。(記録忘れがあったら、その時に加筆しよう)

25年ほど前、同じ病院に私が入院していたことがある。古い病棟だった。
それが、近年建て替えたのでキレイになっていた。あの時に比べると…入院環境はいろいろ羨ましい。

 

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4 コメント

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Unknown (kawa)
2020-07-25 00:38:19
ブログを読ませていただきました。
思いもよらぬ発病、さぞ、驚いたことと思います。
まずは、退院できて、少しホッとされたのでは。
でも、病名が決まらないと、不安ですよね。
治療が始まり、1日も早く回復されるよう心よりお祈り申し上げます。
Unknown (ディック)
2020-07-25 18:07:37
「めまい」についてはいろいろと調べてみたことがありますが、これほどの症状の体験談は初めてです。
原因と治療方法などがすっきりと説明されないと、ご本人も家族も不安ですね。
めまいは症状が軽減されないとご本人がとてもつらいので、まずは奥様の症状ができるだけ早く軽くなられることをお祈りいたします。


kawaさん こんにちは (KAEDE)
2020-07-26 14:52:55
稚拙な長文なのに・・・恐縮です。
本当に驚きました。それと、当たり前の日常は簡単に変わることを実感しました。
温かいお言葉をありがとうございます。
ディックさん こんにちは (KAEDE)
2020-07-26 14:53:30
あれから、何人かの方にめまいのことをお聞きしました。めまいは人によって違いはあるようですね。
今、身体を動かすのが、どの程度までならリハビリになるのか、無理することになるのか。その症状に慣れなければいけないのか、良くなるのか。分からないのが難しいです。
温かいお言葉をありがとうございます。

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