6月27日(土)、幸手市の『権現堂堤』へアジサイを見に行ってきた。アジサイのことは、いつものように別日記でとりあげた(続きあり)。
さて、アジサイを見ながら歩いていると、セイヨウアジサイに翅の黒いトンボがいた。このトンボは見たことがある・・・はずだ。でも名前は知らない。
そこで、Webで調べてみると、「ハグロトンボ」という名前だった。そのまんまだ。
ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)は、カワトンボ科アオハダトンボ属のトンボで、別名ホソホソトンボ。本州~九州に分布する。体長は6センチほど。翅が黒いのが特徴で、名前の由来になっている。カワトンボの仲間はヤンマなどと違い、ひらひらとチョウのように飛ぶ。雄は体色が全体的に黒く緑色の金属光沢があるのに対し、雌は全身が黒い。
日陰なのでアジサイはともかく、黒いトンボは目立たない(撮り方が悪い・・・とも言う)。
ズームで撮る。しかし、よく分からない。
トリミングする。緑色の光沢が分かる。止まっているときは、4枚の翅が重なる。
しばらくすると、翅をひらいた。お~っと、翅4枚確認。
ハグロトンボは河川の岸辺で見られ、水生植物のはえた緩い流れを好むようだ。堤も川に近いので飛んできたのだろう。
ところで、調べついでにトンボの大きな分類を知った。均翅亜目(きんしあもく)と不均翅亜目(ふきんしあもく)に分けられるという。
均翅亜目は、一般に「イトトンボ」とか「カワトンボ」とかいわれている仲間で、4枚の翅の形がほぼ同じであり(なので「均翅」という)、一般に小さくてあまり活動的ではなく、体も翅も華奢で、止まっているときには普通翅を閉じる。
不均翅亜目は、所謂「トンボ」とか「ヤンマ」といわれる仲間で、後翅の基部が広がり、前翅より幅広くなっており(なので「不均翅」という)、一般に大きく活動的。頑丈な体と翅を持っており、止まっているときには翅を開いている。
なお、日本固有種で生きた化石といわれる「ムカシトンボ」は、両方の特徴を持っていて中間の分類とされてきたが、近年は不均翅亜目に含めるようになったらしい。