5月3日(金)、前回からのつづき。
十日町市松之山のブナ林『美人林』に着くと駐車場は満車のため、隣地の十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロの駐車場に車をとめ、そこから歩いて行った。
2014年から5年振りの美人林は、相変わらずの美人っぷりだった。今回初めてブナの芽生えを見たり、美人林の成り立ち・二次林のことも知ったので、林の様子と共に別ブログにまとめた。※こちらを参照。
今年から使っているコンデジは広角が効く(35mm換算で20mm)ので、より広く記録できるのが良い。縦(高さ)はどうかと斜面の途中からブナの全景を試みる。かろうじて見える(右下にいる)人でサイズ感が分かるかな(別ブログに載せたのよりイイかも)。
美人林の後、妻は疲れたとコーヒータイム希望。私は散歩希望と別行動に。キョロロの受付に行き散策路のことを聞くと、自然散策ガイドマップが用意されていた。キョロロの入館料は500円で、山に入るのも込み(山だけでも500円)。
キョロロの森は、日当たりの良いところは春の盛りだが、沢や北斜面には雪が残っているところもあり、その周辺は春が始まった感じ。
◆例えば、散策路の脇に残雪。
その雪上を歩いて、◆の中央の一段上がった所には、木漏れ日のなかショウジョウバカマが咲いていた。
さらに◆の左側には、そこそこのサイズのゼンマイとシマヘビ。
キョロロの森では、正味1時間ほどの散歩だったが、湿地沿いや林間など様々な光景に様々な植物など当地らしさを見られて面白かった。※ここでの様子も別ブログに。
キョロロの館内には、『志賀夘助の昆虫コレクション』が展示されている。志賀夘助氏(1903年-2007年)は、生涯を昆虫普及・昆虫学の発展に力を注ぎ「昆虫採集の父」また「日本一の昆虫屋」と呼ばれている方だという。
1997年に秘蔵の3,800点を超える世界中のチョウコレクションを出身地である旧松之山町に寄贈し、その寄贈された標本を展示する施設を作ろうというのが契機になり、2003年に「森の学校」キョロロが建てられ標本を保管・管理している。
キョロロ 志賀夘助伝 ~虫と歩んだ104年
http://www.matsunoyama.com/kyororo/usukes-room/
遅い昼食を「さとやまキッチン」でとる。蕎麦を頂いたが、付け合わせのフキノトウの煮物(?)は独特の香りに柔らかすぎる食感で・・・妻は残した。
せっかくの温泉地にきているので、サッと入ってから実家に行こうと考えていた。日帰り温泉施設が2箇所あるのは事前に調べて知っていたが、置いてあった松之山温泉の案内を見ていたら屋上に貸切露天風呂があるという宿が目にとまる。
もちろん宿泊者用だろうけど、念のために電話をしてみると3時までならOKとのこと。料金は1人あたり日帰り温泉施設の2倍もしない。これはもう、せっかくのせっかくで行くことにした。結果、温泉も景色も大満足。
松之山温泉街は何十年も前に来たことがあるが、まったく覚えていないので、温泉後に車で通ってみた。温泉宿は十数件か?抜けるとすぐに川沿いに櫓と湯気が見えた。
当地の温泉の案内もあり、これによると
~今から約700年前に木こりが熱泉を見つけた。以来「鷹の湯」で名で親しまれている。現在ではその薬効の高さから日本三大薬湯に数えられている。昔の番付を見ると、越後では最上位、全国でも上位に挙げられ、当時から泉質の良さは広く知られていた。~
道路を挟んだ反対側には、湯守処『地炉(じろ)』という、温泉を使った様々な体験ができる施設があり、入口は自由に入れる足湯あり。
その先には、凄い水量の『不動滝』。見ている位置からは、滝口のすぐ上が空なので、どこからこの水が流れてくるのか不思議な光景に見えた。
また、温泉街には珍しい形状の街路灯があった。これなら、大雪の時でも積もることはないだろう。
ここからは、実家までまっすぐ向かう。途中、犬伏という所で渋海川にかかるたくさんの鯉のぼりが見送ってくれた。