3月9日(土)、北本自然観察公園散歩でのこと。
アカシデの冬芽や虫こぶを見ようと、伸びてきた草地に足を踏み入れた時、バタバタと飛んで横切った虫がいた。何かな?と飛んだ先を探すと茶色いバッタがいた。しかも、この時季なのにけっこう大きい。
ひょっとして、これが(以前、越冬するトンボの日記でコメントを頂き、越冬するバッタもいることを知ったけど、その)越冬するバッタ「ツチイナゴ」のようだ。
ツチイナゴ(土蝗、土稲子)は、バッタ目イナゴ科ツチイナゴ亜科に分類されるバッタの一種。成虫の体長は5~6センチほどで、トノサマバッタに似ているが、色は全身が茶褐色(土色・枯れ色)。これが名前の由来になっているそうだ。
ただ、幼虫の時は黄緑色なのに、成虫になると茶褐色になるという。成虫期を過ごす冬季の環境の保護色になるためだとか。
複眼の下に見られる、涙の跡の様な黒い模様が特徴のようだ。涙目のツチイナゴと覚えよう。
正面から見ようと移動している間も動かなかった。エネルギーの浪費は裂けたいところであろう。まぁ、見つけたのが大人の私で良かったと思ってほしい(元気な子供なら・・・大変辛い思いをしたかも)。
調べた説明に「細かい毛が生えている」とある。拡大(トリミング)してみると、確かに。
日本(南西諸島のぞく)の狭義のバッタの仲間では、成虫で冬を越すただ一つの種類だと。
普通のバッタは、秋に産卵~卵で越冬~翌春に孵化~夏ごろに成虫、というライフサイクル。
ツチイナゴは、春に産卵~初夏に孵化~夏から秋にかけて成長~そのまま越冬。
成虫で越冬するメリットはあるのだろうけど、「代謝活動を落として生理的に冬眠するのではない」らしいので、厳しい冬を過ごすわけだ。今年はいく分過ごしやすかったかもしれない。
◆ニホンアカガエルの卵塊増える
浅い所にたくさんの卵塊が見られた。
そこそこ水深があるところでは、卵塊が球状に近い。